特殊清掃コラム
特殊清掃の消臭やり直し|オゾンだけを強調する業者に注意

特殊清掃を依頼した後も、窓を閉めるとにおいが分かる。数日後や気温が上がった日に、再び室内で感じる。前の業者へ相談すると、「オゾン発生器をもう一度長く使えばよい」と説明された。
このようなとき、最初に決めるのは追加のオゾン施工ではありません。前回どこを確認し、何を撤去・洗浄し、どこまで乾燥させ、どの条件で再確認したのかを整理します。
この記事では、他社施工後の消臭をやり直すときに、前回工程をどう読み直し、再調査範囲と再施工見積もりをどう分けるかを解説します。オゾン発生器の性能比較ではなく、やり直しを増やさないための確認順序が中心です。
前の施工会社を一律に否定する記事ではありません。現場条件や契約範囲を確認し、何が実施済みで何が未確認かを分けるための判断材料です。
- ・結論|消臭のやり直しは、追加のオゾンではなく「前回工程の確認」から始めます
- ・追加作業を頼む前に、においが戻る条件と前回の資料を固定します
- ・再調査は「においが強い場所」だけでなく、前回の作業境界から始めます
- ・誤魔化す業者は、機械名・保証・数値を詳しく見せ、作業範囲を曖昧にします
- ・やり直し見積もりは「再調査・原因箇所への処置・完了確認」を分けて見ます
- ・においが残っていても、すぐ全面解体やフルリフォームを決めません
- ・他社施工後の再確認例|床材の裏から下地にかけて、処置が必要な箇所が残っていました
- ・前の業者へ連絡するときは、責任追及より先に資料と回答を残します
- ・再施工業者へ確認する10の質問
- ・におい戻りの原因をさらに確認したい方へ
- ・対応地域|東京・千葉・神奈川・埼玉を中心に相談できます
- ・特殊清掃の消臭やり直しに関するFAQ
結論|消臭のやり直しは、追加のオゾンではなく「前回工程の確認」から始めます
特殊清掃後ににおいが残る、または一度弱くなった後に戻る場合、原因は一つとは限りません。床材や巾木の裏、壁際、下地、家財の下などに確認が必要な箇所が残っている場合もあれば、洗浄後の乾燥が不十分な場合、作業直後だけで完了判断している場合もあります。
追加の薬剤やオゾン発生器を使う前に、前回の作業を次の四つへ分けてください。
追加作業を頼む前に、においが戻る条件と前回の資料を固定します
「まだにおう」という感覚だけでは、再施工業者は調査範囲を決めにくくなります。どの場所で、いつ、どの条件になると分かるのかを記録してください。前回の見積書や写真がある場合は、同じ場所と工程を照合します。
においが戻る条件の記録
前回の施工資料
再調査は「においが強い場所」だけでなく、前回の作業境界から始めます
においを最も強く感じる場所と、原因となる箇所が一致するとは限りません。空気の流れ、建材の継ぎ目、収納、床下、隣室との境界によって、別の場所で強く感じることがあります。
再調査では、前回施工の境界を確認します。たとえば、床材を一部だけ外した場合は、外した範囲と残した範囲の境目、巾木を残した場合はその裏側、家財を移動した場合は設置跡や搬出経路を見ます。
最初から部屋全体を壊すのではなく、原因候補と前回工程の境界を照らし合わせ、必要な範囲を広げます。
誤魔化す業者は、機械名・保証・数値を詳しく見せ、作業範囲を曖昧にします
オゾン発生器を使うこと自体が問題なのではありません。悪質な業者や技術不足を隠したい業者は、機種名、発生量、稼働日数、保証年数など、具体的に見える数字を前面へ出す一方で、どこを確認し、何を撤去・洗浄し、何を完了条件とするのかを曖昧にすることがあります。
| 強調されやすい説明 | 隠されやすいこと | 書面で確認すること |
|---|---|---|
| 高性能な業務用機を使う | 原因箇所への処置範囲 | 床材、巾木、壁際、下地のどこを確認・撤去・洗浄しますか |
| 数日間、長時間稼働させる | 稼働条件を決めた根拠 | 室内容積、対象範囲、密閉条件、使用目的とどう結び付けましたか |
| 解体しなくても奥まで届く | 建材の裏側を確認していない事実 | 残す建材と外す建材を、写真や測定結果の何で判断しましたか |
| 測定値が下がったので完了 | 測定条件を変えた比較 | 機器名、場所、時刻、換気、温湿度をそろえて測りましたか |
| 薬剤やオゾン特有のにおいがするから効いている | 元のにおいが一時的に判断しにくい状態 | 換気後、乾燥後、窓を閉めた状態でいつ再確認しますか |
| 長期保証付きだから安心 | 保証対象外となる条件 | 対象範囲、除外条件、再施工費、出張費を契約書へ記載しますか |
| 格安の「消臭一式」 | 開口後の追加請求条件 | 追加前に書面承認を取り、再見積もりと上限を示しますか |
| 前の業者が悪かっただけ | 自社の再調査を省く理由 | 前業者の責任ではなく、現場の何を根拠に再施工範囲を決めましたか |
やり直し見積もりは「再調査・原因箇所への処置・完了確認」を分けて見ます
やり直し施工では、前回と同じ作業を繰り返すのではなく、何が未確認だったかに応じて工程を組み直します。見積書は最低でも次の区分へ分けて確認してください。
| 区分 | 見積書で確認する内容 | 分ける理由 |
|---|---|---|
| 再調査 | 聞き取り、写真照合、においの場所確認、必要箇所の部分開口 | 原因候補と再施工範囲を決めるため |
| 部分撤去 | 床材、巾木、収納、家財など、外す対象と数量 | 全面撤去と必要範囲の違いを明確にするため |
| 洗浄・防臭処理 | 対象となる建材、下地、使用方法 | 表面処理と下地処置を混同しないため |
| 乾燥 | 乾燥時間、送風、再確認までの待機 | 濡れた状態で完了判断しないため |
| 補助工程 | オゾン発生器、薬剤、換気、安全管理 | 原因箇所への処置とは別にするため |
| 再確認 | 確認日時、場所、窓・換気・温湿度の条件 | 作業直後だけで完了としないため |
| 作業記録 | 開口前後の写真、測定場所、施工範囲、未確認範囲 | 「施工した」という口頭説明だけで終わらせないため |
| 追加費用・変更 | 追加となる条件、作業停止、再見積もり、書面承認 | 開口後の追加請求を業者判断だけで進めないため |
| 原状回復 | 床・壁・建具などの復旧範囲 | 消臭工程と内装工事の費用を分けるため |
「消臭やり直し一式」だけでは、調査費なのか、建材を外す費用なのか、オゾン発生器の費用なのか、再確認まで含むのかが分かりません。合計金額だけでなく、工程、完了条件、追加費用が発生する条件、追加作業前の書面承認まで確認します。
においが残っていても、すぐ全面解体やフルリフォームを決めません
やり直し相談では、「前回の施工が失敗したなら、全部壊さなければならない」と考えやすくなります。しかし、確認前に全面解体を決めると、原因箇所と無関係な範囲まで工事が広がる可能性があります。
部分確認で判断できること
反対に、複数箇所へ影響が広がっている、前回の水作業や搬出経路が不明、リフォームですでに下地が覆われている場合は、確認範囲が広がることがあります。重要なのは、広く壊すか残すかを、見た目だけで決めないことです。
他社施工後の再確認例|床材の裏から下地にかけて、処置が必要な箇所が残っていました
他社で空間消臭を行った後も、窓を閉めるとにおいが分かるという相談がありました。前回の機器稼働時間は確保されていましたが、床材をどこまで確認したか、下地をどこまで洗浄したかを示す記録が残っていませんでした。
床材の下を再確認した例。空間処理を行っていても、建材の裏側に確認が必要な箇所が残っていれば、追加の処置が必要になることがあります。
再確認後に組み直した工程
この例で重要なのは、前の機械が弱かったと決めつけなかったことです。前回の記録と現場を照合し、未確認だった範囲を特定してから工程を組み直しました。
やり直しでは、追加の空間処理より先に、前回どこまで確認・撤去・洗浄したかを見直します。
前の業者へ連絡するときは、責任追及より先に資料と回答を残します
保証や再施工条件がある場合は、前の業者へ連絡し、においが戻った場所と時期を伝えてください。電話だけで終わらせず、メールなど記録が残る方法も併用します。
前業者の説明が得られれば、別の業者へ相談するときにも調査の重複を減らせます。ただし、近隣へにおいが広がっている、引渡し期限が迫っている、室内への入室条件に不安がある場合は、前業者の返答を待たずに現状確認を進めることも検討します。
再施工業者へ確認する10の質問
機材名や保証年数だけでなく、前回施工をどう読み直し、何を未確認と判断したかを説明できる業者か確認してください。
「前の業者より強い機械を使います」「必ず消えます」「保証があるから任せてください」という回答だけでは、再施工範囲と判断根拠が分かりません。確認済み・未確認・追加確認が必要な範囲を分け、追加作業を依頼者の承認なしに進めない仕組みまで説明してもらうことが大切です。
におい戻りの原因をさらに確認したい方へ
この記事では、他社施工後ににおいが残る・戻る場合の再調査とやり直しの進め方を解説しました。確認したい内容に合わせて、次の記事も参考にしてください。
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対応地域|東京・千葉・神奈川・埼玉を中心に相談できます
まごのての特殊清掃・消臭やり直しの主な対応地域は、東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県です。茨城県・栃木県・群馬県・山梨県につきましては、作業内容、見込まれる日数、搬出条件などにより対応できる場合があります。
前の業者へ依頼した後であっても、見積書、作業写真、報告書、においが戻る場所と条件が分かれば、どこから再確認すべきか整理できます。正式な現地見積もりは有料です。夜間作業は行っていません。
特殊清掃の消臭やり直しに関するFAQ
Q. 特殊清掃後ににおいが残っています。まず何をすればよいですか?
A. 追加作業をすぐ発注する前に、においを感じる場所と条件、前回の見積書、作業写真、報告書、撤去・洗浄・乾燥・オゾン発生器の使用範囲を整理してください。前回の工程を確認できるほど、再調査の範囲を絞りやすくなります。
Q. オゾン発生器をもう一度長く使えば解決しますか?
A. 原因となる箇所が残っている場合、稼働時間を延ばすだけでは根本的な解決になりません。先に床材、巾木、壁際、家財下、下地など、前回確認されていない箇所を見直します。
Q. やり直しでは部屋を全部解体する必要がありますか?
A. 最初から全面解体を決める必要はありません。においが強くなる場所、前回の作業範囲、建材の継ぎ目や下地の状態を確認し、必要な範囲だけを段階的に開けて判断します。
Q. 前の業者へ連絡した方がよいですか?
A. 保証や再施工条件がある場合は、先に前業者へ連絡し、見積書、契約書、作業写真、報告書を保管してください。ただし、強いにおいが続く、近隣へ影響している、引渡し期限が迫っている場合は、原因確認を優先して別業者へ相談する選択肢もあります。
Q. 前回の作業写真がなくても相談できますか?
A. 相談できます。分かる範囲で、作業日、作業人数、撤去した物、床材や巾木を外したか、薬剤やオゾン発生器を使ったか、においが戻った時期と場所を整理してください。
Q. やり直し見積もりは何を分けて確認すればよいですか?
A. 再調査、必要な部分撤去、洗浄、乾燥、防臭処理、オゾン発生器などの補助工程、再確認、原状回復を分けて確認してください。「消臭一式」だけでは、どこまでが対象か判断しにくくなります。
Q. 作業直後ににおいが弱ければ完了ですか?
A. 作業直後は換気、薬剤、オゾン特有のにおいなどで元のにおいを判断しにくいことがあります。乾燥後、窓を閉めた状態、時間経過後、温度や湿度が変わった状態でも再確認します。
前回の見積書や写真が揃っていなくても、においが戻る場所と、分かる範囲の施工内容から確認順序を整理します。電話受付は6:30~21:00です。休業日があります。
株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史
孤独死・自殺・ゴミ屋敷・事故物件など、他社が断るような現場でも創業以来施工不能となった現場は一つもありません。
宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士の資格((東京)第277343号)を保有しており、清掃・消臭の技術判断と「どう再生すれば資産価値を回復できるか」の不動産判断を同時に行える点が他の特殊清掃業者との最大の違いです。
日本在宅医学会・高齢者虐待防止学会での登壇実績、各行政区のゴミ屋敷条例意見交換会への出席など学術・行政の両面から現場の専門家としての地位を確立しています。
東邦大学保健衛生学部・岸恵美子教授(セルフネグレクト・ ゴミ屋敷研究の第一人者)と、現場データの共同研究を継続。 複数の学術論文に共同執筆者として名前が掲載されており、 現場実務者として学術分野での評価も確立しています。
東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ
株式会社まごのて
東京都江戸川区北葛西3-5-6
インボイス適格事業者登録番号:T1011701018023
宅地建物取引業:東京都知事(1) 109168
産業廃棄物収集運搬業:01300191644(株式会社MG)
孤独死・自殺・事故物件の特殊清掃について、現場の状況をそのままお話しください。対応可能かどうか、費用の目安も含めてご案内します。
事故物件の処分・リフォーム・再生について、宅建士として適正な選択肢をご提案します。売る・直す・貸すどの方向でも構いません、まずご相談ください。










