サービス・料金

特殊清掃の費用相場|東京の料金実例と見積もりの考え方

特殊清掃は、まず 「入室できる状態」を作るところから始まります

費用は、特殊清掃一次処理・家財撤去・二次処理・原状回復を分けて確認します。
特殊清掃の費用は「清掃費」だけでは決まりません。

特殊清掃の費用で最初に分けるべきなのは、
「体液・臭気・害虫に対応する特殊清掃」と、
「部屋の中の物を出す家財撤去・遺品整理」です。

この2つは、同じ現場で発生しますが、同じ作業ではありません。
作業目的も、料金の決まり方も、保険で見られる項目も異なります。
世の中の特殊清掃費用が分かりにくいのは、この2つをまとめて「特殊清掃費用」と呼んでしまうことが多いからです。
まごのてでは、この2つを分けて見積もり、総額を説明します。

特殊清掃から原状回復までの工程マップ

「特殊清掃を頼めば1回で終わる」と誤解されがちですが、実際には以下の順番で部屋を使える状態に戻していきます。

1
発見・連絡(警察の検視等)
この時点では室内に入れません。概算見積もりのみ可能です。
 
2
特殊清掃一次処理 (必須・初動対応)
目的:室内に入れる状態を作り、次工程を判断する

臭気・害虫・汚染物を最初に抑え、室内を確認できる状態へ近づけます。
この段階で、汚染範囲、床材の状態、家財量、二次処理の必要性、保険資料に必要な写真記録を整理します。
一次処理は、家財撤去や原状回復工事の前に行う初動対応です。

 
2.5
現地確認・写真記録
汚染範囲と家財量を確認し、ここで正式見積もりが出ます。
 
3
家財撤去・遺品整理 (別料金)
目的:室内を空にする
全家財の仕分け、貴重品捜索、搬出、適正処分。汚染箇所を完全に露出させるために必要です。
 
4
特殊清掃二次処理 (必要に応じて)
目的:臭気源を追い、再発を抑える
汚染箇所の解体(床材剥離など)、防臭施工、オゾン脱臭などを行います。
 
5
原状回復工事 (別工事)
目的:部屋を貸せる・使える状態へ戻す
床材や壁紙の張り替え、水回り設備の交換などのリフォーム工事。管理会社等と協議して進めます。
 
6
保険・管理会社・オーナー確認
必要資料(作業報告書、写真等)を整理し、手続きを進めます。
特殊清掃の流れ
孤独死現場の費用は、特殊清掃だけで完結するのではなく、一次処理・家財撤去・二次処理・原状回復へ進む流れの中で総額が決まります。

 
特殊清掃一次処理とは|臭い漏れ・害虫・近隣への影響を先に抑える初動対応

特殊清掃一次処理は、単に臭いを弱める作業ではありません。
また、正式見積もりを出すためだけに行う有料作業でもありません。

孤独死現場では、発見直後の段階で、室内に入れない、臭いが廊下や共用部へ出ている、害虫が発生している、管理会社や大家から早く対応してほしいと言われている、ということがあります。

このような状態では、ご遺族が無理に室内へ入って確認する必要はありません。
現場写真を撮る必要もありません。

まず必要になるのは、部屋全体を片付けることではなく、今そこで広がりつつある臭い漏れ・害虫・共用部への影響を抑え、室内を確認できる状態へ近づけることです。

まごのてでは、この最初の対応を「特殊清掃一次処理」と呼んでいます。

一次処理では以下のことを行います
・汚染が及んだ寝具や床まわりの初期撤去
・体液が付着した箇所の初期洗浄
・害虫の抑制
・必要最小限の消毒・消臭
・臭いの原因になっている箇所の確認
・作業範囲・保留品・現地状況の記録
一次処理が必要になる現場があります

通常の片付けや遺品整理であれば、複数の業者から見積もりを取り、料金や作業範囲を比較してから決めるのは自然な流れです。
しかし、孤独死後の現場では、見積もりを待つ時間そのものが、ご遺族にとって大きな負担になることがあります。

「早く綺麗にしてください。見積もりなんて待っていられません。いつまでも父を放置している気分で辛いんです」

実際に、まごのてへご相談いただいたご遺族からこのような言葉をいただいたことがあります。
この言葉は、料金比較が不要という意味ではありません。
ただ、臭いが廊下へ出ている、害虫が心配、管理会社や近隣から連絡が来ている、そしてご遺族自身が室内へ入ることもできない。
そうした現場では、まず目の前の臭い漏れや害虫、近隣への影響を抑え、部屋に入れる状態を作ることが先になる場合があります。
まごのての特殊清掃一次処理は、このような現場から生まれた考え方です。

一次処理で行うこと・後で判断すること

一次処理の目的は、現場を一度で終わらせることではありません。
まず、臭い漏れや害虫、近隣への影響を抑え、ご遺族・管理会社・大家が次の判断に進める状態を作ることです。
一次処理後に、室内の状態を確認しながら、以下の判断へ進みます。

区分
一次処理で行うこと
一次処理後に判断すること
臭いの原因
原因箇所に応じた撤去・初期消臭
追加の消臭作業が必要か
汚染物
梱包・撤去・初期洗浄
床材・畳・下地の撤去や張替えが必要か
害虫
発生を抑える初動対応
追加対応が必要か
家財
作業に必要な範囲の移動・保留
遺品整理、貴重品探索、仕分けの進め方
リフォーム
まず入室できる状態を整える
クロス・床材・設備交換の範囲
記録
作業範囲・保留品・現地状況の記録
管理会社や保険会社へ提出する資料

つまり特殊清掃一次処理は、「全部を片付ける作業」でも「完全消臭」でも「原状回復工事」でもありません。
臭い漏れ・害虫・共用部への影響を先に抑え、室内確認と次工程判断へ進めるための初動対応です。

特殊清掃一次処理の必要性
 
孤独死が起きたらまずは特殊清掃一次処理
一次処理では、汚染箇所を確認しながら、臭い漏れ・害虫・共用部への影響を抑え、室内確認や次工程判断へ進める状態を作ります。

室内に入れない、臭いが共用部へ出ている、害虫が発生している場合は、一次処理で何を行うのかを先に知っておくと、相談時に状況を整理しやすくなります。
詳しくは、下記の記事で一次処理の考え方と初動対応をまとめています。

料金構造:特殊清掃と家財撤去を分ける

総額 = 一次処理 + 家財撤去 + 二次処理 + 原状回復

特殊清掃と家財撤去・遺品整理は、同じ現場で発生しますが、同じ作業ではありません。
まごのてでは、この2つを分けて見積もり、総額を説明します。

工程 目的 料金が変わる要因 保険上の見られ方
特殊清掃一次処理 入室環境の確保 発見日数・体液範囲・害虫 特殊清掃費
家財撤去・遺品整理 室内を空にする 家財量・間取り・搬出導線 遺品整理費
特殊清掃二次処理 臭気源対応 床下・巾木・下地・臭気 特殊清掃費
原状回復工事 床・壁・設備の復旧 工事範囲・管理会社判断 原状回復費/修繕費

特殊清掃一次処理の費用は、単なる消臭代ではありません。
入室環境の確保、汚染物の初期撤去、害虫抑制、初期洗浄、臭気源候補の確認、写真記録まで含む初動対応です。

この一次処理を行うことで、家財撤去・二次処理・原状回復工事の必要範囲を確認しやすくなります。

状況別・総額目安

※以下は、特殊清掃一次処理+家財撤去・遺品整理+必要に応じた二次処理を含む総額目安です。

原状回復工事は、管理会社・オーナー・保険会社との確認により別途判断します。

軽度 (床下浸透なし)
15万~25万円前後
中度 (部分解体あり)
30万~50万円前後
重度 (ゴミ屋敷併発等)
50万~100万円超
特殊清掃の費用構成
特殊清掃の費用は、単体の安さではなく、一次処理・遺品整理・二次処理を含めた総額で考える必要があります。

保険で見ると、特殊清掃50万円+遺品整理50万円の考え方が分かります

「ワンルームで100万円」と聞くと、特殊清掃だけでそこまでかかるのかと感じるかもしれません。
しかし実務上は、特殊清掃費用と家財撤去・遺品整理費用が分かれて発生します。

昨今の借家人賠償保険や孤独死対応保険では、特殊清掃費用50万円、遺品整理費用50万円というように、項目を分けた補償設計が主流です。

つまり、ワンルームでも100万円前後があり得るのは、特殊清掃単体の料金ではなく、一次処理、家財撤去、二次処理を合算するためです。

補償項目 何に使われるか まごのてで用意しやすい資料
特殊清掃費用 体液・臭気・害虫・汚染物対応 作業前写真、作業報告書、見積書
遺品整理費用 家財撤去・仕分け・搬出 家財量写真、搬出記録、明細
原状回復費 床・壁・設備の復旧 汚染範囲写真、施工前後記録
臨時費用 状況により異なる 保険会社確認

※保険が使えるかどうかは、契約内容、事故状況、発見までの期間、保険会社の判断により異なります。
※まごのてでは、作業前後写真、見積書、作業報告書など、保険会社へ提出しやすい資料整理を支援します。

写真付き実例|何をして、いくらかかったか

特殊清掃と家財撤去・遺品整理は、同じ現場で発生しますが、同じ作業ではありません。
以下の実例で、「総額に何が含まれているか」をご確認ください。

軽度 【事例1】東京都足立区/1Rアパート
特殊清掃 事例1
状況: 死後4日、冬季、異臭なし
汚染度: 体液は表面の布団のみで床下浸透なし
✅ この金額に含まれるもの
  • 特殊清掃一次処理(汚染布団撤去・初期洗浄)
  • 家財撤去、遺品整理
  • 空間消臭作業
❌ この金額に含まれないもの
  • 原状回復工事全般
総額:165,000円(税込)
なぜこの金額か: 発見が早く体液漏れが少なかったため、解体を伴う二次処理が不要でした。特殊清掃よりも「家財撤去」の割合が大きいケースです。
中度 【事例2】東京都江東区/1Kマンション
特殊清掃 事例2
状況: 死後3週間、秋季、ウジ・ハエ発生、玄関外まで異臭
汚染度: 体液がクッションフロア下まで浸透
✅ この金額に含まれるもの
  • 特殊清掃一次処理
  • 家財撤去、遺品整理(全家財)
  • 二次処理(床材剥離、徹底洗浄、オゾン脱臭)
❌ この金額に含まれないもの
  • 管理会社指定の原状回復工事
  • クロス張替えや設備交換
総額:380,000円(税込)
なぜこの金額か: 体液が床下まで浸透していたため、一次処理だけでなく床材の剥離と消臭(二次処理)が必要でした。家財撤去費用も合算された総額です。
重度 【事例3】東京都江戸川区/2DKアパート
特殊清掃 事例3
状況: 死後1ヶ月、夏季、ゴミ屋敷状態、強烈な腐敗臭
汚染度: ゴミ層を抜け基礎コンクリートまで浸透
✅ この金額に含まれるもの
  • 特殊清掃一次処理
  • 大量のゴミ撤去、遺品整理
  • 二次処理(コンクリハツリ工事、防臭コート、オゾン)
❌ この金額に含まれないもの
  • 原状回復工事全般
総額:620,000円(税込)
なぜこの金額か: 大量のゴミ撤去費用に加え、基礎コンクリートまで深く浸透した汚染箇所を削り取る特殊工事(ハツリ)が必要になったためです。

まごのてに相談すると何が整理されるのか

誰が費用を払うか

連帯保証人、相続人、オーナーなど、誰が負担すべきかを法的に整理し、トラブルを防ぎます。

一次処理だけ依頼できるか

可能です。まずは入室できる環境を作り、その後で家財撤去や原状回復をどうするか判断できます。

正式見積もりはいつ出るか

一次処理を行い、室内に入って状況(床下浸透や家財量)を確認できた段階で正確な総額を出します。

原状回復はどうするか

管理会社やオーナー様と協議のうえ、原状回復工事まで一貫して対応することも可能です。

よくある質問

Q. 特殊清掃と遺品整理は同じですか?

A. 同じ現場で行われることが多いですが、作業目的が異なります。特殊清掃は体液・臭気・害虫に対応する作業であり、遺品整理は部屋の中の物を仕分け・搬出・処分する作業です。費用も別々に計算されます。

Q. 特殊清掃一次処理だけ依頼できますか?

A. 可能です。発見直後で室内に入れない場合、まずは臭気や害虫を抑え、汚染物を撤去する「一次処理」を行います。これにより、ご遺族や管理会社が室内を確認できるようになり、その後の正確な見積もりが可能になります。

Q. 一次処理だけで臭いは止まりますか?

A. 一次処理は、臭気や害虫を最初に抑え、室内確認できる状態へ近づける初動対応です。汚染が床下や下地まで及んでいる場合は、一次処理だけで終わらず、床材剥離や防臭施工、オゾン脱臭などの二次処理が必要になることがあります。

Q. なぜ正式見積もりが一次処理後になることがあるのですか?

A. 発見直後の現場では、室内に入れない、家財の下に汚染箇所が隠れている、床下への浸透が見えないことがあります。一次処理で入室環境を整え、汚染範囲と家財量を確認してから、家財撤去・二次処理・原状回復の正確な見積もりを出す方が、作業範囲を説明しやすくなります。

Q. 一次処理と家財撤去は同じ日にできますか?

A. 現場の状態によります。臭気や害虫が強い場合は、まず一次処理で入室環境を整え、その後に家財撤去・遺品整理へ進みます。発見が早く汚染範囲が限定的な場合は、同日に進められることもありますが、現場確認が必要です。

Q. 保険は使えますか?

A. 賃貸物件の場合、借家人賠償保険や孤独死対応保険が適用される場合があります。保険商品によっては、特殊清掃費用と遺品整理費用がそれぞれ補償されることがあります。まごのてでは、保険申請に必要な写真や作業報告書の作成もサポートします。

特殊清掃の費用は、一次処理・家財撤去・保険の順に整理できます

室内に入れない段階でも、相談は可能です。
むしろ、臭気・害虫・汚染範囲が広がる前に、一次処理で入室確認できる状態を作ることが、費用と工程を整理する最初の一歩になります。
発見までの日数、間取り、家財量、臭気、保険加入の有無を分かる範囲でお伝えください。

まずは、分かる範囲でお伝えください。
  • 物件所在地と間取り
  • 発見までの日数、室内に入れる状態か
  • 臭いが共用部へ出ているか
  • 家財量、保険加入の有無
  • 管理会社やオーナーとの連絡状況
株式会社まごのて

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