特殊清掃コラム

料金案内
2025.06.02

特殊清掃と言えども高すぎ!東京都内で起きた高額請求の実態

孤独死の特殊清掃高額事例
孤独死や自殺の特殊清掃はそれなりに高額であることは間違いなく、一般のハウスクリーニングと比べると途方もない料金であることは確かですが、まごのての記事内では特殊清掃自体は50万円前後が相場で家財撤去も1K~2DKぐらいであれば50万円の合計100万円あたりが相場の料金であるとお伝えしています。

ところがここ最近、よく耳にするのが1Kでも200万円や300万円ときには400万円超の見積もりを出されたとか、請求書が来たという話を頻繁に聞くようになってきました。あまりに高額な故に私たちに相談されおかしいですよということになりこちらで作業した例はまだ良いのですが、おそらく一定数引っかけられてしまったご遺族も多いのではと思い記事化いたします。

私の基本スタンスは特殊清掃の料金は安さで競うものではなく技術で競うもの、すなわちご遺体痕由良の汚れと臭いが確実に取れること、これしかないと思っており10万円と提示した業者では臭いが取れず50万円と提示した特殊清掃業者で完璧に臭いが取れればやはり50万円の業者のほうが価値があります。しかし一応の基準とされる保険会社の補償額が100万円ですので大幅に高い200や400万円では整合性が取れないのは明らかですのでもしそのような特殊清掃見積もりを貰った場合は注意してよく精査することをオススメします。関連記事に特殊清掃費400万円の見積もりを出された大家さんのお話を載せていますので併せてお読みください。孤独死の特殊清掃見積400万円超!ぼったくり?それとも妥当?
独死の特殊清掃高額請求事例
激安系の特殊清掃業者もある

特殊清掃業界は激安系とボッタクリ系の二極化

この2年ぐらいの間で特殊清掃にまつわるお話を聞くとどうやら激安系とボッタクリ系の二極化が進んでいるようで、絶対数としては激安系が多くボッタクリ系は派手に見えるが数としては少ないのではないかという印象を受けています。

ただどちらも料金設定に基準や根拠がなく、行き当たりばったりで適当に値決めしてる節があり激安系は新規参入組に多く仕事を獲得したいがために無理して取りに行った結果激安になってしまってます。一方ボッタクリ系はお客様の顔色を見ながらギリギリのラインで攻める特徴がありご遺族が身に付けてる物や乗ってる車などで判断してるようで本質は詐欺師です。

ただボッタクリ業者は不動産会社ややり手の大家さんへは仕掛けず、一般個人のご遺族や経験が少ない大家さんなどをターゲットとする傾向があり、一番ひどいのは不動産会社と結託して情報提供を受け利益を山分けする輩もいますので充分ご注意ください。また特殊清掃自体の腕前は激安系もボッタクリ系も下手くそで、特殊清掃業者と名乗るなというレベルであることは覚えておいてください。

下記リンクには特殊清掃業者選びの前に特殊清掃の正しい流れを知っていただけるように原状回復までの流れを記載していますので是非先に呼んで正しい知識を持っておいてください。

孤独死の特殊清掃の正しい流れ

孤独死の特殊清掃高額事例三選

では実際に起きた特殊清掃の高額事例を三つお伝えします。いずれも高額なだけではなく作業内容が不明というもので、この程度の作業内容しか書けないのであれば特殊清掃業者と名乗るな!という最悪なレベルです。

またボッタクリ業者の特徴として見積書自体がひじょうに曖昧で、家財撤去やリフォームまで含んで一式としてることが多いため特殊清掃としてはいくらなのかが検証できませんのでこのあたりも推測を交えながらの説明となってしまいます。

別記事でもご案内していますが見積書には細分化された項目が記されてることはもちろんですが、部屋のことがまったくわからないご遺族に対して説明するのですから見積書以外にも状況報告や作業提案書があって当然ですが、激安系ボッタクリ系どちらからも出てるのは見たことがありませんので、然るべき書類が出るかどうかも特殊清掃業者を選ぶ上では大事なことですのでどうか冷静に正しい判断をするようにしてください。
 
見積もり関係書類からわかる特殊清掃業者の技量

孤独死死後2週間の特殊清掃240万円!

東京都江東区のマンションで孤独死が起きご遺族からの依頼で特殊清掃とご遺品整理、完全消臭まで行ったのですがセオリー通り特殊一次処理をし、その後残り作業の提案と見積もりを提示いたしました。

まごのてで出した金額は特殊清掃一次処理10万円、家財撤去(ご遺品整理)30万円特殊清掃二次処理35万円のトータル75万円というものでした。ご遺族に金額提示をしてすぐに返事をいただけなかったので他の業者見積もりを入れることは予想していましたが、どうやら見積もりを取った他社は斜め上をいく金額だったらしく数日後に残り作業のご依頼をいただいたのです。

ご遺品整理の際にその業者の見積書があったのですが、書いてる金額はなんと240万円で項目は2つしかなく残置物撤去10人工140万円、室内消毒100万円としか書かれていなかったのです。残置撤去はおそらくご遺品整理のことだと思いますがご遺族に対して残置物撤去と書く神経がわかりませんし、それを何人工で表記するもの意味がわからず、室内消毒もいわゆる特殊清掃のことだと思いますがまったく何をするかがわかりませんでした。

その特殊清掃業者の名前も判明しているのですが、立派なホームページを持ち年間実績数も数千件と書いてありますが、見積書内容もさることながら担当者名はないわ押印もないわ、名刺すらもなかったようですので年間実績数千件とは開いた口がふさがりません。特殊清掃業者を選ぶ際には出される書類や話す内容を良く吟味すべきという良い例だったと思います。

このご遺族の場合は240万円の金額に対しておかしいと思ったから被害に遭いませんでしたがもし発注していれば業者は大儲けで同じレベル作業受注を月10件も請ければ1年で高級タワマンぐらいは買えてしまうのです。事業なのですから利益を出すのは当然ですし人を雇用しているのであればしっかり利益を出し高い給与を支払う義務がありますので利益確保は事業者の務めではありますが根拠なき数字を出し暴利を得ればそれはただの犯罪で1
mmも評価できるものではありません。

240万円の特殊清掃見積もり

臭いレベルが高いので内装全解体380万円!

東京都板橋区のワンルームマンションで孤独死が起き大家さんの依頼で特殊清掃を請けたのですが作業直前になって管理会社が抱える特殊清掃業者でやらせてほしいと横やりが入り困ってると連絡が入りました。

すでにまごのてで特殊清掃一次処理を施しており、家財撤去や完全消臭の提案と見積もりも提出済みであとは作業日を待つだけの状態の中での電話でした。大家さんとしてもしがらみがあり無下にできない事情があるみたいでしたので、まずは現況を見せて提案書なり見積書をもらってから決めてもいいのではないですかと待つことにしたのです。

二週間ほど経過した頃に大家さんから電話があり、見積書が出たけどとてもじゃないが応じられないというもので、内容を聞いてみるとまず総額は380万円で臭いレベルが高いので内装をすべて解体しなければ消臭できないということが示されてるということでした。スケルトン解体までが380万円なのか新たな内装造りまで含むのかは不明でしたがいずれにしても不要なことをしようとしてたのは間違いありません。

だいたい腕のない特殊清掃業者ほどスケルトンにしたがりますが、スケルトンにしたとてご遺体痕が垂れていたり、残ってる窓やサッシにハエ跡があれば完全消臭できず、スケルトン状態なのに消臭依頼がそこそこあるのが良い例で、腕のない業者に任してしまうと大切な資産を大きく棄損させてしまうのです。

この部屋も当然スケルトンにする必要もありませんし、確かに臭いレベルは高いですが充分に特殊清掃で消えるものですので断るほうが良いと進言しましたが、どうも言いにくそうだったので私が電話をして断りを入れたのです。そしておそらく管理会社も結託してることも伝えその管理会社(某大手不動産関連子会社)とは縁を切ったほうが良いとお伝えし即管理契約を切った経緯もありました。

このマンションはいわゆる区分所有の投資用マンションで部屋のオーナーさんはほぼ素人ばかりですのでイザ何かあれば管理会社に食い物にされてしまうことが多いのです。本来大家さんにとって管理会社は強い味方であるはずですが時にはこの事例のように騙しに来る管理会社もいますので充分ご注意ください。

スケルトンにしたがる特殊清掃業者

石灰をばら撒いただけで50万円!特殊清掃業者と名乗るな

千葉県船橋市のマンションで孤独死が起き真夏期間で死後約三週間と状況は良くありませんでした。実はまごのての前に別の特殊清掃業者が入っており、最初は私たちで言うところの特殊清掃一次処理をしたのかなと思っていましたが、ご遺族曰くその業者のしたことと見積もり内容に疑問を感じ連絡をいただいたのです。

孤独死が起きた部屋は3LDKファミリータイプで広めで、かつては家族5人が暮らしてたとあって家財の量は多めで、ご遺品整理費用だけでも200万円近くにはなりそうでした。そしてご遺体痕はリビング中央付近のカーペットに残留していて何故か白い粉が撒かれていました。ご遺族の話では前に入った業者がにおいも強くご遺体痕の流出範囲も広いので応急処置として一次的に臭いを止めますと言って撒いた粉だそうです。

まごのてにも特殊清掃一次処理で使用するオリジナルの粉末薬剤があり、流れた腐敗体液を取り除くのを容易にするためのものですが、ここで使われた粉はそんな高尚な物ではなくただの石灰でした。その自称特殊清掃業者はチョークの粉を撒いただけの作業に対して50万円を請求し、ご遺品整理の見積もりを400万円と出し、体液を吸って汚れたカーペットの処分を20万円と提示し更に10日間オゾンを回すので40万円とトータル500万円超をせしめようとしたのです。

ここまでやれば特殊清掃やご遺品整理についてよくわからないご遺族でもさすがにおかしいと感じ私たちに相談いただいたのです。結果的にはまごのてでご遺品整理を170万円でお請けし特殊清掃も45万円でお請けし最後はマンションの売却のお手伝いまでさせていただきましたが、もし何も疑問に思わず最初に手掛けた業者にやらせていれば500万円では済まず更なる追加請求地獄が待ち受けていたのではと思うのです。あまり詳しくは書けないのですがご遺品整理の途上で私たちへお支払いただく何倍もの金銭が出てきたのにはご遺族も大変驚いていましたが、もし当初の自称特殊清掃業者がご遺品整理という名の不用品回収をしていたら故人が残した大切な財産すら手元に戻らなかったのではないかと思います。

悪徳特殊清掃業者

知らないことだからこそ冷静な判断をしましょう

孤独死の特殊清掃業者にしなければいけないシーンなど人生の中でそう経験することではなく、身内が孤独死や自殺などの報せを受けたら誰だってパニックになりますし、何をどうしていいかわからないからとりあえずネット検索し目に付いた業者を適当に選んでしまって言われるままに依頼し言われるままにお金を払ってしまうという例が後を絶ちません。

不動産業者でも孤独死対応をしたことがない人が多い中で一般のご遺族なんてもっとわかりません。どんな特殊清掃業者や遺品整理業者が良いかなんて絶対に分かりませんし、だいたいは悪意ある特殊清掃業者は最初は猫なで声で優しく接してくるのでつい流されてしまう気持ちもわかります。

しかし特殊清掃や関連するご遺品整理などを含めてけっして安くなくまともな業者であってもそれなりに高額ですので、最初の業者選びの時点からしっかり見極めないと高額請求された上に部屋が元に戻らないという事態になり、ご遺族にとっては泣きっ面に蜂状態となってしまいますので、慌てて冷静さを欠く場面だとしてもここは落ち着いて対処していきましょう。

とにかく大切なのは特殊清掃業者へのコンタクトで、水際で止めておかないとケツの毛まで毟られることになってしまいますので、特殊清掃業者選びが一番大事であることを覚えておきましょう。下記では特殊清掃業者選びのポイントを簡単にまとめましたのでしっかり抑えて正く進めていきましょう。

孤独死の特殊清掃は業者選びですべてが決まる

特殊清掃業者の見極めポイントはたった3つ

世の中には様々な清掃がありますが特殊清掃だけは唯一目指す着地点が決まってるもので、例えばゴミ屋敷のお片付けを例に取れば引越前だからずべて捨てるということもあれば、住み続けるのでゴミだけなくなり水回りなどが綺麗してほしいというご要望もありニーズによって目指す完成形は変わります。

一方特殊清掃はご遺体痕由来の汚れと臭いがなくなることという絶対的なゴールが決まっていて、そのゴールを目指すのが特殊清掃業者の任務とすでに決まってるのが他の清掃と違うところです。

特殊清掃業者を選ぶ際にはこの目的とする完成形を認識してるかどうかを確認しなければならず、確認方法は電話なりメールである程度判断できます。特殊清掃が必要なのに家財撤去のことばかり言う業者は特殊清掃業者ではなくただの不用品回収業者ですし、解体のことばかり言う業者は腕がない証拠ですので見極めは付きやすいですが、もっと簡単に判断出来接触すら持たないで済む方法が3つありますのでご紹介します。

1.実績がわかるビフォーアフター写真が多用されてること。
2.臭気などが数値化されてることがわかる写真があること。
3.業者の住所検索をして特殊清掃業者としての事務所や作業所が確認できること。


この3点がホームページから判断できる方法で(1)(2)は作業実績の見極めになり、AI記事では絶対に表現できない部分です。(2)の臭いが数値化されてるかどうかが分かりにくいので補足説明をしますが、臭いを計るセンサーのような計測器があり技術のある特殊清掃業者は人の嗅覚だけではなく必ず機械を使って数値で判断していきます。その様子がわかるような写真や記録があるかどうかは業者の腕や考え方を見極める上で重要なポイントとなります。ただし写真盗用の可能性も払拭できませんのでSNSも併せて確認すると良いでしょう。

(3)の社屋の有無は重要で如実に特殊清掃業者の腕がわかります。ホームページに年間何千件と書いてるのに住所を見れば雑居ビルやアパートではまったく信頼に値せず、まともな仕事はできませんと公言してるに等しいのです。どんな会社でも社屋や事務所は顔ですので、アパートで営業してるような業者に何十万数百万も支払う酔狂な人は普通はいませんが、住所検索は盲点でそこまで調べる人は少ないので見極めれずスルーしてしまうことが多いのです。少し手間かもしれませんがほんの1~2分時間をかけるだけで判断できますので必ず見てみることをオススメします。下記画像リンクには社屋もないような特殊清掃業者は信用してはイケナイという記事を載せていますのでどうぞ参考にしてください。
 
腕の良い特殊清掃業者の見分け方

東京近辺で完璧な特殊清掃ができる業者は少ない

誰でも孤独死が起きたり自殺が起き特殊清掃業者を探さなければいけないという事態に遭遇すれば慌てるし判断を誤ってしまうことも少なくないと思いますが、ちょっとした心がけでハズレ業者を掴まなくて済み、前期のチェックをするだけでも随分と違ってきます。

特殊清掃業界は今や玉石混合の様相で、玉より石ころのほうが多く何も考えずに特殊清掃業者を選ぶと80%以上の確率でハズレを引く世界です。今回は高額請求事例をご紹介しましたが逆に安すぎて技術が伴わない業者も多くおり本当に判断が難しいのが特殊清掃業者選びだと思います。東京、千葉、神奈川の関東圏でまともな料金で確実な消臭ができる特殊清掃業者は私の知る限りまごのてを含め10社もありませんのでかなり慎重にならないといけないのが現実です。下記画像リンクには他社に特殊清掃依頼をしたけど臭いが取れずまごのてに再依頼したという内容を載せていますのでどうぞ参考にしてください。
 
汚れと臭いが消せない特殊清掃業者も多い

東京近辺で孤独死の特殊清掃ならまごのてにお任せください

特殊清掃業者選びを間違うと高額請求に遇った上にまともな作業をしてくれないということをお伝えしたわけですが、お客様の不安を煽るつもりは一切なく今現在起きていることをお伝えしました。他社批判とも取れるようなことは本来すべきではありませんし、あくまでもお客様の判断であるというのが世の中の趨勢であるとは思いますが、今やそんな甘いことを言っていては泣かされるお客様が増えるだけと心ある特殊清掃業者はどんどん啓発をしています。

こんなにも特殊清掃業者選びが難しく、一歩間違えば大変なことになるというのはお分かりいただけたと思います。正直言って今まさに特殊清掃業者選びをしてる最中にこの記事を見つけたのであれば迷わずまごのてにお任せいただければと思います。まごのては孤独死発覚直後に行う入室環境を整えるための特殊清掃一次処理にどこよりも力を入れており、東京近辺であれば最短即日に駆け付け初期の清掃と消臭をいたします。

株式会社まごのては特殊清掃技術が高いのはもちろんのこと、運営方針までとことんこだわっておりどこよりも安心で安全な運営体制を確立していますので孤独死などが起きお困りのお客様は安心してご依頼ください。下記リンクにはまごのてはどうして安心安全な運営体制にこだわってるのかをご紹介していますので是非ご一読ください。
 
 
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ

  • instagram
  • youtube

孤独死が起きてお困りの方は私にお気軽にご相談ください。