特殊清掃コラム

特殊清掃とは
2024.03.31

特殊清掃業者選びで失敗しない!住所検索でわかる業者の技量

特殊清掃業者選びで迷ったら
この記事では、特殊清掃業者の選び方や、その特殊清掃業者に社屋があることの重要性を紹介しています。

実態が不明確な業者に対する疑念や、社屋を持つことのメリット、デメリットを詳しく解説しています。特に、特殊清掃業者が社屋を持つことで得られる社会的信用や、道具を衛生的に保つことの重要性を述べた記事構成となっており特殊清掃業者を探してる方に役立つ情報を網羅しました。
 
特殊清掃業者の社屋について
社屋の有無と特殊清掃技術は直結します
この特殊清掃ページでもまごのてのゴミ屋敷片付けページでも、ことあるごとに社屋も持たないような業者を信用してはいけないと書いていますが、その件についてクレームと言いますか物言いがあったので改めて記事にしてみたいと思います。

特殊清掃業も一般清掃業でも出向いた先が職場ですから社屋なんて必要ないという考えも多く、実際に開業コンサルタントも自宅兼事務所と電話と小さな車さえあれば開業できるということを平気で指南しています。いわゆる出張系ビジネスに社屋は必要かということと、まごのてのこだわりをお伝えします。

結論から言いますと社屋もないような特殊清掃業者にまともな仕事はできません!特殊清掃はそんなに甘いものではなく衛生管理はもちろんのこと、かかる費用もそれなりに高額なものです。高額な取引をするにあたって社屋も持たないような業者を信用できますか?社屋はいわば『顔』です。その部分を適当に考えてる業者は技術的にもその程度と判断して良いのではないでしょうか?
 

実態がはっきりしない会社にお金は払えない

すごく基本的なことですが実態がはっきりわからないような会社にお金を払えますか?露天商から高級時計を買いますか?この質問の答えはおそらく100人中100人がNoではないでしょうか。

特殊清掃というサービスはけっして低額ではありません、何十万円ときには百万円単位になる取引でしかも商品そのものが無形です、掃除も消臭も形に残らない無形のサービスが商品です。

商品の形はないけど会社としての形もないではお金を払う側は不安しかありません。ビジネスを行う上で「器」があるというのはいわば当たり前のことで、顔を合わせることなく完結するビジネスならいざ知らず人と人とが接する商売で社屋がアパートでは失礼極まりないと考えています。

実際に孤独死現場で特殊清掃をし、その後に不備が発覚しトラブルを起こす業者の大半に社屋らしきものを持っていませんでした。やはり事業所としての器を持たないということは仕事に対する気構えやお客様に対する誠意が薄いと言わざるを得ません。
 
社屋もないような特殊清掃業者にお金出せますか
特殊清掃業に作業所は絶対に必要です
特殊清掃を行う上で作業所は必ず必要です!まず業務に使用する機材や資材の保管場所が絶対に必要です。保管するだけであればコンテナ倉庫でもいいのですが、特殊清掃業は使った道具を洗ったり滅菌する場所が必要となってきます。ここは他業種と最も違う点で道具や資材を常に衛生的に保たなければいけないのです。だから作業場所が必要と考えるのです。

開業間もない特殊清掃業者の中にはおそらく住まいと一緒と思われるアパートを会社としてる業者もありますし、レンタルオフィスや雑居ビルの一室を事務所としてることも多いですが、特殊清掃業だけは衛生的に道具を保つという要素がある限りそのような場所を拠点としてるようではまともな仕事はできないと判断するのです。
 

別の場所に作業所を持ってると息巻く業者

わざわざ私たちの元に電話してきて文句を言ってきた特殊清掃業者がいます、彼曰くホームページに書いてる住所は確かに自宅兼用のアパートだが、そこは事務所として使ってるだけで作業所は別にあると言うのです。もちろんそんな場合もあるでしょうが、もし本当にそのような形を取ってるのであれば記載をすればいいのです。

上記で会社社屋を「器」と表しましたが大きい小さいは別として「器」を構えることは経営者の誇りです、ですから本当にそのような作業所があるなら絶対に書くはずなのです、でも書いていないということは無いから書けないということです。問い詰める気はなかったのですがそのようなことを話すと彼は「実はない」と答えました。続けてそのような環境で特殊清掃業がまともな仕事ができますかと問うと「できない」と答えました。

まごのてのホームページで社屋のないような会社は信用するなというのを書かれると集客に影響するからやめてくれということでしたが、選ばれるか選ばれないかはお客様が判断することであって私たちは判断の仕方を提供してるだけで、社屋のない特殊清掃業者を叩いたり集客の邪魔をするつもりは毛頭ありませんが、特殊清掃と言う文字通り特殊な事業をするのであればお客を騙すような姿勢ではなく真摯に向き合ってほしいと考えるからです。

まごのてが社屋を持った経緯

2008年個人で創業した当初は社屋は構えていませんでした、もちろん今ほどの仕事量もありませんでしたし、スタッフの雇用もなかったですのでワンルームマンションの一室を事務所として借りていました(自宅兼ではない)

ですが仕事量が増えアルバイトと言えど人を雇用するようになった2年後にはたった10坪と小さいですが事務所兼事務所を借りました。当時はまだ特殊清掃業務を行っておらずゴミ屋敷の清掃が主でしたがマンションの一室では道具を洗うことすらままならないということで作業を借りるに至ったのです。とにかく一番重要と考えたのは道具を清潔に保つ、それは必ず作業クオリティとして現れると考えていたからに他なりません。
 

特殊清掃業務の拡充に至ったきっかけ

特殊清掃業務へ本格参入することになったのは今から11年ほど前の現社屋への移転がきっかけでした、当時住宅地にあるたった10坪の作業所はあっと言う間に手狭になってしまいました、そして夕方になるとトラックと人が出入りすることに近隣から何度か苦情が入ることがありましたのでもっと大きな場所に移転しようと考えたのです。

事務所兼作業所探しをする中でいくつか良いと思う物件もあったのですがなかなか快く貸してくれるところがありませんでした、やはり仕事柄二つ返事で貸してくれるというものではありません。そうして偶然現在の社屋が賃貸に出すことを検討してるという情報が入りすぐに交渉に入り借りることができたのですが、今までより5倍も大きな50坪、家賃もちょっと勇気がいるレベルであることを交渉する中で知ったのです。内部はスケルトンですから事務所などすべて作るとなった場合1千万円単位のお金が必要となりましたが今ここで器を構えなければ先はないと判断し現社屋への移転を決めたのです。

現社屋への移転をきっかけに本格的に特殊清掃へも参入しようと決めたのです、それまでも参入しようと思えばできたのですが設備が不十分という判断で本格参入を見合わせていましたがこの器なら問題なく特殊清掃業務が出来ると判断し、改装時に大型のオートクレーブ滅菌処理器や滅菌庫、機材置き場などを整備したのです。

特殊清掃をやるなら万全な体制でなければいけないという考えは、特殊清掃業界では古い先達の教えを忠実に守ったからで、その考えというのは孤独死や人の死があった場所を掃除するということは菌との戦いだ、道具を滅菌するということはスタッフとお客様を守ることにつながるのだから甘く考えるなと教えられたのです。

私が声高に社屋のないような特殊清掃業者に依頼してはダメだというのはこのような経緯からです、社屋(器)を持つと言うのは仕事に対する熱意の表れですし、お客様に対する誠意だという考えは今でも変わりません。

社屋を持つことのメリットとデメリット

特殊清掃でも一般清掃やゴミ屋敷のお片付けでも絶対に社屋と作業所は必須ですが、実際のところやはり社屋を持つにはある程度事業が軌道に乗ってからでないと難しいと思います。まごのても現社屋へ移るときは一種の怖さがあったのは事実です。初期に必要なお金も規模にもよりますが数百万単位で必要ですし、もし思うように集客できなければたちまち家賃すら払えないという状況に陥るのですから考えようによっては大きなリスクですしデメリットとも考えられます。

ですが私は社屋や作業所を構えることは小さなデメリットはあるものの、得ることができるメリットのほうが遥かに大きいと考えています。特殊清掃で社屋を持つメリットは大きく4つあると考えます。

1.特殊清掃で必要な道具類をいつも衛生的に保てる。
2.社会的信用力が増す。
3.技術開発を行いやすい。
4.お客様に安心を与えることができる。


今社屋もなくなんとなく特殊清掃業は儲かると考えてる人と、これから特殊清掃や遺品整理業に参入しようと考えてる人、そして特殊清掃業者なんてどこも同じでしょと考えてるユーザーに向けてひとつずつ説明いたします。

特殊清掃に終わりはなく常に研究が必要

特殊清掃という業態自体認知されつつあるものの未だ確立されていないものの一つだと思っています。一般のハウスクリーニングでは『完成形』というのが一定水準で存在しますが特殊清掃はその『完成形』の定義があいまいです、まごのてでは『ご遺体痕の汚れと臭いが完全になくなること』部屋が部屋として機能すること』を完成形としていますが、それとて私たちまごのての基準にすぎず他社の方針は知りませんが、他社特掃屋の手直し依頼増加という観点から考えても『完成形』すら確立されていない業界ということになります。ですから特殊清掃業の技術というのはまだまだ途上であり、更なる研究が必要なものなのです。

まごのての場合ですが現社屋に移転してから以降、特殊清掃技術の検証や消臭薬剤の開発までできるようになりました、そのような特殊清掃技術を上げるための研究や実験はアパートの一室で行うことはできず「器」を構えてるからこそできるものと考えます。現実的に孤独死現場で初期の消臭で使用するパウダーの開発や、防臭で使うコーティング剤の開発が実現できましたし、技術の検証や実地シュミレーションができるのは「器」がある強みであると思います。
 
事業をするなら社屋は普通に必要
社屋は「顔」知られることは信用に繋がる
まごのてが現社屋に移って以降不思議な現象が起きました、それは「来客」が増えたことです。コピー機の営業や保険の営業などあまり来てほしくない部類も来ますが、銀行やマスコミ関係がよく来社してきたのは驚きました。銀行は常に取引できる先を探していますがアパートの一室で事業をしてるような会社(事業主)には見向きもしません、特に私たちのような業種は銀行内でもカテゴライズされていません。ですから大きな括りの「サービス業」や「清掃業」と認識されており事業内容を説明するとみなさん「初めて聞いた」という顔をされます。

銀行員の対応を見てもわかるように、特殊清掃業はまだまだ社会的に認知されていないのです、未だに世間では裏バイトや闇仕事のように扱われたり、便利屋や何でも屋の延長程度に認識されてることもまだまだあります。実際問題銀行員でも不用品回収業者と便利屋と特殊清掃業の違いを分かっていません。ですがまごのてのように社屋を持っていれば説明する機会もありますし、世の中にはこのような事業があることを理解していただくことにもつながります。

事実、まごのてで取引(融資)がある地銀2行と信金ひとつの担当者は、支店内では同じような業種との取引はない、と言っています。ということはいかに認知されていないと言うことの表れであると共に社会的信用もまだまだ薄いということですが社屋があることによって払拭されたり認知を高めることに寄与してる側面はあると思っています。
 

特殊清掃員とお客様を守る

まごのてが社屋が必要と考えたひとつに道具を衛生的に保つということがありますが、ご存じのように孤独死の部屋もゴミ屋敷の部屋も細菌が存在する場所であるということはお分かりだと思います。そのような部屋で清掃作業をした道具を次の現場でそのまま使えると思いますか?必ず洗ったり滅菌する必要があるのは当然です、ひと現場ごとに捨てる資材もありますが、ほとんどは何現場か使うのが通例です。

たとえば孤独死が起きた部屋で使ったモップを適当に水洗いしただけのモップを使ったらどうなるでしょうか?ゴミ屋敷片付け後の床を洗浄したポリッシャーのパットを滅菌せず次の現場で使用したらどうなるでしょうか?たぶん小学生でもわかるはずです、汚れたり細菌が付いたままの道具を次の現場で拡散させるだけです。その道具を使う特殊清掃作業員も命がけ、そんな道具を使われたお客様も命がけという状況になりかねないのです。

かなり大げさな表現をしていますが、これぐらいシビアな視点がないと特殊清掃業はできないと思っています、ですが作業所があり汚れた道具を洗浄し滅菌できる設備があればまったくその心配がありません、作業所を持つということは道具の滅菌ができる、それは作業者とお客様を守ることになると考えています。

お客様は大きなお金を払うに値する会社と判断できる

特殊清掃も遺品整理もゴミ屋敷も清掃やお片付けという視点で見た場合それなりの大きな金額が動くサービスで、しかも人様のお宅に堂々と入ることができる仕事なのです。孤独死の部屋などはご遺族すら入室できません、そんな中でも特殊清掃業者はフリーパスで入ることが出来るのですが、そんな部屋に得体の知れない特殊清掃業者を安心して入れることができますか?社屋も持たないような浮き草みたいな特殊清掃業者に大きなお金を払えますか?

ホームページにはいかにも大手と取引があるように見せかけたり、年間何千何万もの施工実績を掲げながらも会社住所をグーグルマップで見たらアパートや雑居ビルではお客様の立場から見たら「騙された」としか感じません。

まごのては10坪の小さな作業所を持った時あたりからお客様が直接来社してのお片付け相談が増えました、現在の新社屋に来てからは最低でも月に5名は来社して遺品整理や特殊清掃、ゴミ屋敷のご相談があります。かつて会社のデータを調べ上げホームページやSNSへの記載内容に誇張や嘘はないか調べに調べまくってご依頼されたお客様がいます、人の家に上がるということはそれぐらい信用と安心感が大事だということだと思います。

お客様に対する誠意と安心感を与えるという要素は社屋のありなしだけで推し量ることはできませんが、誰が見てもはっきりわかるものであることは間違いありません。

安心と安全を提供できる数少ない特殊清掃業者

様々な特殊清掃業者のサイトを見ていますと、比較的古い業者はみなさん社屋なり作業所がありますが、ゴミ屋敷業者や不用品回収屋に至っては大半が社屋や作業所を持っていません。選ぶのは最終的にお客様ですからこの記事で示した内容は一種の基準にすぎません。ですがお客様に対する誠意と安心感を届けるにはを真摯に追求すれば最低限事業所としての体裁が整ってるかどうかは重要だと思うのです。

お客様の中には別に社屋のありなしにこだわらない、作業スタッフがバイトだろうが構わない、ゴミを不法投棄しようが不正処理しようが関係ない、とにかく安さが命みたいな考えの人も当然いますのでそのグループはその内々でやっていれば良いと思うのですが、真剣に悩んでいたり、確実さを求めるお客様を言葉遊びで愚弄するようなことは謹んでもらいたいと思うのです。
 

東京近辺で孤独死の特殊清掃業者を選ぶなら

今すぐににおいを消したい、1分でも早く悪い状況を解消したいとお考えなら、まずは実績豊富なまごのてへご相談ください。初期消臭の特殊清掃一次処理だけであれば7~10万円程度です(極め経度であれば3万円~)正直長考するような金額ではありません。

東京近辺で孤独死や自殺があり今すぐ何らかの対応が必要であればまずはお電話ください、結果的に解決まで一番早く確実なものになることをお約束します。

特殊清掃一次処理からご遺品整理、完全消臭まですべて丁寧にサポートしお客様の不安と手間を最大限に軽減いたします。ご遺族にとっても大家さんや不動産会社様にとっても使い勝手の良い特殊清掃業者であると思います。
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

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