特殊清掃コラム

特殊清掃とは
2025.09.19

孤独死の特殊清掃や消臭を自力でやるのは無謀!プロに任せて安心

素人に特殊清掃はできません
今回の記事は一般の方が自力で特殊清掃は出来るのかという内容のものです。特殊清掃に関するご質問の中で自分で孤独死が起きた部屋を清掃したり消臭を行うことは可能かというものがあります。もうひとつ自力で特殊清掃を進めてるものの臭いが消えないから消臭だけしてほしいというものもあります。

いずれも特殊清掃業者の手を借りないで自力で孤独死の後始末をしている大家さんやご遺族からの質問ですが、結論から言いますと自力で特殊清掃は出来なくもないがオススメはしません。今回の記事は自力で特殊清掃をやろうとした物件オーナーやご遺族のお話をお伝えしようと思います。

特殊清掃は難しい!自力でやるべきではありません

昨今はインターネット上にあらゆる情報が溢れており、特殊清掃も例外ではなく特殊清掃関連の記事や動画を見てると自分でもできるのではないかと錯覚し、見よう見まねでアタックする人がいます。まず特殊清掃関連の正確な技術情報は私の知る限りネット上には出ていません。

情報自体は出ていますが肝心な部分は省いていたりボカしてることがほとんどです、オゾンを使った消臭でもオゾンは万能でどんな臭いでも消えると信じて使ってみたけど消臭できなかったという例が多発してることから考えても、すべてがオープンにされてるわけではないと思ってください。

物件オーナーさんに向けた楽街コラムでも孤独死が起きた部屋を自力で清掃し費用を特殊清掃業者に依頼するより半額以上まで削減したというような武勇伝的な記事も見かけますが上手くできたかどうかまで書かれてなく、おそらく上手くできていない可能性のほうが高いと思います。

不確かな情報を頼りに無駄な時間を使い、なおかつ不完全な仕上がりにしかならない可能性があるのなら絶対に手出しは無用で、結果的に確かな腕を持つ特殊清掃業者に頼んだほうが時間的にも費用的にもお得なのは間違いありませんので素直に特殊清掃業者への依頼を検討してください。関連記事:孤独死の起きた部屋の消臭にオゾンは必須!でも万能ではありません

特殊清掃は自力で可能か

特殊清掃を自力でやって失敗や断念した事例

特殊清掃をご自身でやろうとする要因は2通りあるようです。ひとつはやはり費用のことが気になってのことで、特殊清掃業者に依頼すればそれなりに高額になってしまうので、その部分を削減する目的。もうひとつは特殊清掃業者の存在を知らないという場合も以前はありましたが最近は減っています。

少ないですが身内の最期の場所なんだから身内で掃除するのは当然と倫理的な観点からやろうとする人もいます、その気持ちは尊く充分に評価できることですが結論から言えばやはり特殊清掃業者にお任せいただくのが賢明な判断です。特に特殊清掃費用を削減目的でご自分でやった場合まず例外なく失敗してるということは認識いただきたいところです。

特殊清掃は「清掃」と名が付いてるのでなんとなく普通の掃除と同じようなイメージを持つ方も居るようですが内容は全く違い、一般の方が特殊清掃にチャレンジすることは大工経験がないのに家を建てようとするようなもので、すなわちやろうとしたところで何をしていいか分からないでしょうし、なんとなく出来たとしても必ず失敗すると思っていただいて間違いありません。
 
特殊清掃を自力でやる

特殊清掃費を節約したかったご遺族

東京都練馬区の孤独死現場に特殊清掃一次処理に伺いました。マンション前に着くとすでにご遺族の男性が待っており、簡単な挨拶をし鍵を借りて部屋に入りました。ご遺体痕はリビング中央の座椅子とその周囲、ウジとハエも大量に発生していて臭いレベルも相当高くこれではご遺族すら入室できないというものでした。

ご遺族の元に戻り特殊清掃一次処理の作業内容と料金をお知らせしたところ、なんと「わかりました、自分でやります」と言ったのです!

特殊清掃一次処理に伺ってるのにも関わらず自分でやりますという返答にこちらが驚いたものでしたおそらく管理会社の説明不足でこのご遺族は特殊清掃作業の見積りだと思ったようです。まごのての場合は特殊清掃一次処理で事前の見積りはしません、見積もりに時間を割くぐらいならさっさと着手してしまい、その後は手順通りやればいいという考えです。

ご遺族には一応自力で行うのは不可能であることや特別な装備や薬剤も必要であることを伝えましたが、そんなに高額なら自分でやると言って譲りませんでした(高いと言っても8万円程度です)

腑に落ちない気持ちのまま帰路につき30分ほど経過したころ携帯が鳴りました、先ほどのご遺族です。電話を取ると「すみませんでした、やっぱりやってください」という電話でした。勇んで部屋に入ったもののハエの大群に襲われ、床面にはウジ虫が這いまわる光景を見て、とてもじゃないが素人にできるものではないと理解してくれたようです。

確かに突然大きなお金がかかるとなると躊躇う気持ちもわかりますが、一般の方には出来ない技術や装備を特殊清掃業者は持っていますので安心してお任せいただくことが精神的にも楽ではないでしょうか。
特殊清掃をご依頼いただいたお客様の手紙
一度は自分で特殊清掃をやろうとしたご遺族からの手紙
まごのて様、先日は大変お世話になりました。いろいろとありましたが、結局のところまごのて様にお願いして良かったと感じています。

父が室内で亡くなっているのに気が付いたのが遅く、室内はすでにものすごい臭いに包まれており、ウジやハエがたかっている状況でした。

それでも私は自分だけで清掃をしようと考えていました。それは父が亡くなったのが自殺だったということと、わたしにできる最後の親孝行ではないかと考えたからです。

特殊清掃をしている業者があることは知ってました。でもこんな状況を人に頼むなんてできなかったのです。

そんなわたしを間近で見ていた親類が、わたしに内緒で連絡したのがまごのて様でした。

わたしが気付いたときにはすでにまごのて様が到着され、わたしに対して親身になって話を聞いてくださいました。

病気や感染症のリスクについて詳しくお聞きし、「すぐに部屋に入れるようにしますから、あとはいっしょに片付けをしませんか?」とおっしゃって下さったのです。

ああ、まごのて様で良かった…。心からそう実感し、肩の力が抜けたことを覚えています。

おかげ様で部屋は綺麗に片付き、父の良い供養になったと思っています。

まごのて様の仕事に対する想いを感じることができたのも良かったです。まごのて様でなかったなら、わたしは人にお任せすることができなかったかもしれませんから。

所有するアパートの消臭で失敗した大家さんたち

大家さん業界ではなんでも自分でやる人が増えているようでSNS上ではセルフリフォームでトイレを和式から洋式化したら業者依頼の1/5で済んだとか、和室から洋室へ自力で作り変えたなどの情報が溢れています。

私思うのですが、リフォームや大工の経験者ならまだしもまったくの素人が手を出して果たしてお金を貰えるレベルに仕上がってるのか甚だ疑問です。SNSで上がってる写真だけを見れば確かにキレイですが一方ではセルフリフォーム物件に住む人の悲鳴も同時に上がっています。

SNS投稿のために映える写真を撮るのは簡単だと思いますけど、本当に強度や使いやすさが担保されてるのかはかなり疑問に思ってるひとりです。確かに大家さん自ら動けばお金はかかりません。

例えば壁紙を貼るのでももし自力でやれば原材料費だけですから1mあたり300~400円程度ですがプロに依頼すればたちまち千数百円になるのですから差は歴然です。ではプロが施工した物と遜色ないレベルで仕上がってるかと言えば半値八掛けレベルでクオリティは低いのは当たり前でそのレベルでお金をもらうという思考になるのは果たして正しいかと思うのです。

この章ではDIYの延長で特殊清掃に取組み失敗した大家さんの事例をお知らせします、自身の知識や技術を上げるために取組んだなら良いのですが、特殊清掃にかかる費用を下げようとして取りかかると私の知る限り失敗率100%です。正直言いまして消臭の素人がにわか知識で手掛け上手くできたら何年も苦労して技術を取得している特殊清掃員はなんだったのか、となります。

やはり餅は餅屋という言葉があるように、我々のような特殊清掃の専門家にお任せいただくほうが一時的にお金は出ますが結果として安く早く終わると思いますのでお気軽にご相談ください。

特殊清掃の進め方と費用についての説明
 
特殊清掃はDIYの延長ではない

特殊清掃費用をケチって自力チャレンジ!→失敗

大家自ら孤独死のあった部屋を片付けて消臭すれば費用はゼロに近いと言った記事を真に受けて果敢に挑戦した大家さんですが、壁紙と床のリフォームが済んだ時点でにおいが消えないからなんとかしてほしいと相談を受けました。

東京都内のワンルームマンションで死後2週間で発見されたものでした、家財の撤去は家賃保証会社の手で行われたのですが部屋に残ったご遺体痕とにおいは消えません。これをどうしたものかと特殊清掃業者数社に問合わせたそうですがそれなりに高額でとてもじゃないけど高くて依頼できない、仕方ないから自分でやろうと考えたようです。

私たちが部屋を見ると確かににおいが残っています、それもかなりの濃度で何も手つかずの状態となんら変わりない状況のにおいです、それでも見た目は壁紙が新たに貼られ床も新しいCFが貼ってあるので写真で見れば普通の部屋に見えます。

この大家さんがやったことはハイターで床を拭き、オゾンを約2週間かけ続けた。たったこれだけです、しかもオゾンの機械はAmazonで1万円程度で売られてるインチキ商品ですからまったくの効果はありません(そもそもオゾンを掛けただけで消臭はできない)

結果的にこの部屋は新たに貼ったCFを剥がし特殊清掃をイチからやり直すハメになり時間とお金が余分に発生してしまった最悪のパターンになりました。やはり特殊清掃は文字通り特殊な作業ですからやはり素人には難しく手を出すべきではないと言えるでしょう。

特殊清掃は素人にはできません

ネット上の特殊清掃技術を真似した結果

松戸市の大家さんもネット上にある特殊清掃情報を実践し見事に失敗されました。この大家さんはマンション一棟を所有しているのではなく、一部屋だけを投資目的で運用している投資家大家さんです。その所有するマンションで住人の孤独死が起きたのですが、特殊清掃を始めリフォームまですべてを業者依頼すれば1年分の家賃が吹っ飛ぶと知り果敢にもご自身で特殊清掃を始めてしまったのです。

事前にインターネットで情報を集め、次亜塩素酸水やハイターの類をそろえAmazonで1万円ほどの偽物オゾンを買い、特殊清掃に挑んだのです。家財は家賃保証会社の手で撤去されていたので部屋にあるのはご遺体痕と臭いだけという状況です。

揃えた道具でひたすら床を拭き、オゾンを掛け、時間を見つけてはこの作業を繰り返したのですが。一向に臭いは消えません、また新たな情報を仕入れどんな臭いでも消えるという消臭剤を撒き空気を入れ替えれば臭いは消えると信じ作業をしない日は窓を開けていたそうです。

ある日の夜警察からの電話が鳴り、所有してるマンションにすぐ来い!と言われたのです。窓を開けていたため異臭に気づいた他の部屋の住人が死亡しているかもと通報し夜にも関わらず警察官が数名来て大騒ぎとなったらしいのです。

この異臭騒ぎで自分で特殊清掃をすることを断念し、まごのてに相談となったわけですが、費やした時間や購入した資材費まで考えると確かに上手く言った場合は大きな費用削減になったかもしれませんが、結果的に時間とお金を無駄にしただけで終わってしまいました。

投資目的の大家さんの場合、昨今の利回りから考えれば大きなお金を物件に掛けることはできないのはわかりますが、せめて孤独死対応型の保険は掛けておくべきだったと思います。

特殊清掃が必要な方に最大のメリットを与える業者

餅は餅屋という言葉があるように何事にも専門というものがあります、私たちまごのては特殊清掃とその関連業務を十年以上行っているプロ中のプロです。これらの知識や技術は長い年月をかけて出来上がり今なお日々改善やステップアップしています、こんな私たちだからこそ出来るのです、確かに普通のハウスクリーニングやいわゆる清掃という観点で見た場合ひじょうに高額と感じてしまうかもしれませんがそれにはやはり理由があります。

昨今はいかにお金を掛けないでやれるかという情報があらゆる分野で見受けられますが、その情報の90%以上はガセであったり再現性がないものばかりです、特にこの特殊清掃に関してはその最たるものです、あのような情報で完全な消臭や原状回復ができたら私たち特殊清掃業者は必要ありません。

特に物件を所有しているオーナーさんが数十万円浮かすために奔走し身を削ってるのは正直時間がもったいないと思いますので、どうか私たちに安心してお任せいただければと思います。
 
孤独死の特殊清掃ならまごのて一択です

【完全消臭ノウハウ】ちょっとだけお教えします

特殊清掃の失敗とは何かですが、上記の記事を見てもわかるように大半が「消臭できない」ことです。他社が特殊清掃後のやり直し依頼も臭いが残っているというものですし、もっと言えば孤独死の発覚そのものが臭いからです。

すなわち特殊清掃とは消臭が成功するか否かと言っても過言ではありません。消臭のノウハウには様々なものがありますが多くの人が消臭の認識が間違っています。ヒントという意味ではありませんが消臭に関する考え方を知っていれば自分で特殊清掃ができるわけではありませんが、役立つシーンは多いと思いますので少しだけお教えします。

まごのての室内消臭のご案内

部屋の消臭重要ポイント

【消臭と脱臭の違い】特殊清掃は脱臭がゴールです

便宜上「消臭」という言葉を使ってますが、まごのて含め特殊清掃業者が目指すゴールは消臭ではなく「脱臭」です。脱臭とは臭いの「元」から断ち切ることです、消臭とは浮遊してる臭いを消すことです。ですので消臭は完全ではなく脱臭は完全なものであるということです。

まごのての場合は特殊清掃一次処理で行うのは消臭で、次工程の「完全消臭」と呼んでる特殊清掃二次処理が完全な脱臭となります。ご自身で特殊清掃をし臭いが消えないという現象は脱臭が出来ていないからです。臭いの元がある限り絶対に脱臭はできません。では超簡単に消臭と脱臭の違いを超簡単に説明します。

赤ちゃんが使ったおむつが室内にあり臭いを発していたとします。

1.ファブリーズなどの消臭剤を撒くのが消臭。
2.おむつを部屋から出してしまうのが脱臭。


自力で特殊清掃をして失敗してるのは脱臭をせず消臭だけをしているからです。もう一歩突っ込めば現在市販されてる消臭剤も消臭のための機械も臭い発生源があり臭いが出続けることが前提で作られています。いかがでしょうか?完全消臭のヒントになったのではないでしょうか?この基礎的な考えを持たないと永遠に消臭はできませんのでどうかお役立てください。

孤独死や自殺が起きた部屋の特殊清掃お任せください!

孤独死など人の死があった部屋の特殊清掃は難易度も高く、使う機材や資材も専門的なものばかりですので、自力で行うにはハードルが高いです。見ようみまねでやったとて失敗する確率のほうが高いことに敢えてチャレンジしなくてもいいのではと思います。

確かに特殊清掃業者に依頼すれば高額なお金がかかり、昨今の特殊清掃やご遺品整理の相場はワンルームでも100万円に及ぶ例も珍しくないので大きな痛手であることはわかりますが、失敗したまま次の入居者が入ってトラブルが起きたらもっと大きな出費とともに信用も失墜します。

そこまでのリスクを負うぐらいならプロに任せていただいたほうが断然安心ですし、完全な清掃と消臭ができるのですからむしろ安いのではと思います。

まごのては特殊清掃やゴミ屋敷片付けの仕事だけに注力してきた会社ですので、様々なケースを経験していますので安心してお任せください。

東京のと特殊清掃や遺品整理ならまごのて

東京で孤独死の特殊清掃なら最短即日対応いたします

まごのては孤独死や自殺が起きた際にいかに素早くそして的確にお困りごとを解決できるかを常に考えてきました。特殊清掃一次処理をサービス提供開始するに至ったのも『素早く的確』を追求した結果です。

特殊清掃一次処理サービスを開始しすでに7年になろうとしています、今までに何百件と孤独死現場に携わってきましたが、どの現場も素早い対応に驚かれる方が多く近所の人たちまで挨拶に来てくれたり、山のようにお土産を持たせてくれたこともありました。

孤独死などは起こらない方が良いに決まってますが、昨今の情勢を考えますと避けて通れない問題ですし、賃貸経営に於いては起きて当たり前ぐらいの感覚を持っておかないといけない時代になりました。

ほとんどの大家さんや管理会社さんは関係することは少ないかも知れませんが、是非この記事の内容は知識として持っておいていただき、もし万が一起きた時は素早く的確に対処していただきたいと思います。もし孤独死などが発生してしまったら安心してまごのてにご依頼いただければと思います。
 
特殊清掃の専門家佐々木久史
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ

株式会社まごのて
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