特殊清掃コラム
オゾン消臭の落とし穴!誤った使い方では効果なし

まず大前提として押さえておいてほしいポイントはオゾン発生器は消臭のための物と考えてる人も多いのですが、正しくは消臭のためのものというより除菌です。有機物由来の臭いの元は菌が分解死滅する際に発しますので、臭いの大元である菌を殺せば臭いが消えるという原理です。
コロナ渦時期にオゾンは除菌効果があると発表され一躍有名なものとなり、家電量販店でも安いオゾン発生器が売られるようになりました。特殊清掃の現場ではコロナ以前よりオゾンを使用し、私たち特殊清掃に携わる者はコロナが始まってすぐの頃に間違いなくコロナ除菌にはオゾンと思っていました。
強力な強酸化作用で除菌をし臭いを消すオゾンですが、消臭に対して万能と考えてる人も多く、強烈な臭いがある孤独死の現場でもオゾンさえ使えば消臭できると間違った考えもかなり広まっていますので、警鐘の意味もこめて、消臭に対してオゾンは有効ではあるが、使い方次第ではまったく効果がないということをお伝えします。
『オゾンは消臭効果がない』という声がある理由
オゾンは消臭には万能でどんなにおいも素早く消し去る魔法の機械のように考えてる人がいかに多いかの証拠でもあるのですが、日々オゾン発生機を使用している私たち特殊清掃業者の立場で見るとオゾン発生機は確かに消臭の現場では必須で、孤独死の現場のような重異臭があるような部屋では必ず使うものですが置いて回せば良いだけの簡単なものではなくかなりの事前準備が必要なので、世間の皆さんがオゾンに対して抱いてるほど安易な物ではありません。
そもそもオゾン発生機は消臭のためのものではなくあくまでもオゾンの持つ特性である高酸化作用を利用して滅菌することであって消臭ではないということ、臭いが消えるのは菌を殺すことで臭いの元が無くなり副産物として消臭効果があるという仕組みですのでオゾンだけで臭いが消えるということはありません。消臭のためにオゾンを使ったけど思ったほどの効果が得られなかったという声はこの消臭とオゾンの関係を知らないから起きたと考えられ、順序良く進めた上でオゾンを使っていれば確実な成果を得れたはずと思います。別記事でオゾンを使う事前準備として一番大事なのは洗浄であると言う記事を下記画像リンクに載せておきますので併せてお読みください。

【部屋の消臭】オゾン発生器の消臭メカニズム
臭いの発生原因である菌と結びついて無効化することで菌がなくなる、その結果臭いの発生源である菌がないので臭いが消える。この仕組みは不変ですので必ず覚えておいてください。またタバコ臭や香水などの残留臭や付着した臭いはオゾンでは消臭できないのでお気をつけください、化学物質から生まれる臭いはオゾンと結びつくことはありませんので消臭効果を得ることはできません。
どうしてオゾンは消臭できるのかを解説
オゾン発生器を製造していCNPエンジニアリング」のサイトより引用脱臭を目的として、オゾンは食品関係ばかりでなく、下水道、し尿処理、浴室、病院、老人施設、畜産、水産関係などでも利用されています。オゾンによる脱臭は、悪臭成分の酸化分解と、オゾンの臭気成分との中和作用によって脱臭します。
臭いの成分が何であるかによってオゾンで脱臭できるかどうかが決定されますが、食品工場などで発生する臭いは微生物に由来するものが多いので、殺菌と脱臭が同時に行われる場合もあります。オゾンは一般に、-SH、=S、-NH2、=NH、N、-OH、-CHO基を有する化合物との反応性が大きく、臭気成分の多くはこれらの基を持つためにオゾンによる脱臭が効果的なのです。なお、脱臭には、水中の臭気物質を除去する場合と大気中の臭気成分を除去する場合があります。
難しく書いてますが強酸化作用による滅菌と臭気成分の中和である、と考えればよくオゾンの特質を利用し消臭効果を得るのがオゾン発生器というものです。端的に言いますと微生物や菌由来の消臭には有効(除菌=消臭)であると考えることができます。つまり消臭のための器械ではなく除菌のための器械であって、除菌の結果その副産物として消臭効果が得れると考えればわかりやすいのではないでしょうか。すなわち消臭と言う言葉にとらわれず「除菌」「滅菌」の意識を強く持たないといけないということです。
オゾンは消臭に万能と信じたための失敗談
いわゆるサラリーマン大家さんがお金を掛けずリフォームや掃除をして外注費を削減し利回りを高めるという手法が流行っていた時期でもありましたので、特殊清掃をやってみようと飛びついたのだと思いますが所詮は素人の付け焼刃ですから上手くいくわけがなく私たちにヘルプコールが増加したのでした。
そして臭いが消えないと相談してきた大家さんや一般個人の、お客様すべてがAmazonなどの通販で安価なオゾン発生機を使っていたのも特徴的でした、ここではいわゆるオゾンは万能であると言う神話を信じて失敗した事例をご紹介していきます。

自力で孤独死の消臭にチャレンジした大家さん
会社から近い地域だったので見に行くとすでに内装が半解体され脚立を置いて高い場所にオゾン発生器が設置されていました。見た目だけは私たちが特殊清掃を行った時の途上のような状態です、すでにこの状態であるにもかかわらず臭い濃度は高く何もしていない時とあまり変わらないように思えましたがオーナーいわくこれでもマシになってきたということでした。
ご遺体があったとされる場所を中心に見ていきますと確かにご遺体痕があった場所そのものはフローリングも切り取られ見た目には何かがあるように見えませんが細かく観察すると流れ出たご遺体痕の付着がかなり残っており、これではいくらオゾンをかけたところで永遠に臭いは消えないだろうという状態でした。別記事で消臭=洗浄力とお伝えしている通り、臭いの元である汚れを完全に取り切らないと永久に消臭はできないのです。
この物件オーナーはコツコツ1ヵ月かけここまでやりましたが結局自力で進めることは断念し私たちにご依頼いただいたのですが、完全消臭までおよそ10日いただき約25万円の費用がかかりましたので最初からお任せいただければ少なくとも1ヵ月は時間短縮になったのではと思います。
オゾンだけで臭い成分が消えると考え大失敗
東京都内の自己所有のマンションの一室で孤独死が起きた大家さんからの相談でした。孤独死発覚後から頑張って汚れた布団を処理し残置物も自分で処分し、通販で買ったオゾン発生器を使ってみたけどにおいが一向に消えないということでした。そしてこのお客様は私たちが使ってる業務用のすごいオゾンを掛けにきてくれ、オゾンを回すだけでいいからと言うのです。
完全な消臭には事前の遺体痕検索と清掃が必要だと説明しても聞き入れることなく、「私はかなり勉強したから知っている、あなたたちは余分なことをしようとしてお金を取る気でいる!」と言い放ったので「わかりました仰せの通りにしますがどれぐらい稼働させますか?」と稼働時間などすべてを相手のいう通りにし3日間稼働(しかもインターバルなしのフル運転)とし費用は設置回収含め7万円としました。
オゾンを長時間稼働させたからと言って効果が増大するものではありません、バケツの水で汚れた雑巾を洗ってると想像してみてください。何度か洗えばバケツの水はどうなるでしょうか?黒く汚れてしまうので更に雑巾を洗うには水を入れ替えなければいけませんね。この例えのバケツの水をオゾン、雑巾を浮遊している臭い成分に置き変えればわかると思いますが、オゾンは適度に換気しないと汚れた空気の中で回しても消臭効果はないのです。
オゾンを引き上げる際に「間違いなくにおいは戻りますのでその時はまたご相談ください」と言い置き切り上げましたが案の定1週間もしないうちに電話があり若干お怒りモード、「あんたのとこのオゾン壊れてるんじゃないか!」こうなることは予想していましたので現地で実物を見せてご説明したのです、了承を得て床板の一部を剥がし流れた体液を見せ、これがある限りにおいは永遠に取れません、と説明と同時に用意していた作業提案書と見積書を渡したのでした。
この大家さんは流れた遺体痕も目に見える汚れもオゾンがすべて破壊しにおいは消え軽い汚れなら消えると思っていたそうです、確かにオゾン利用の下水処理の映像を見ると漂白効果や物質そのものを別の物に変化させる作用もありますがより高濃度のオゾンを長時間晒せばその可能性もあるかもしれませんが現実的ではありません。
この大家さんのように消臭に関してはオゾン万能と考えてる人はかなり多いです、特殊清掃業者の中でもそう思ってる者がいるぐらいですから致し方ありませんが、オゾンは万能ではありません、私たちの認識としてはラスト10~20%をオゾンに頼るというイメージであくまでも特殊清掃のメインは汚れの検索と完全除去なのです。
この現場も結果的に私たちで引き継ぎ完全消臭とリフォームまで行い完成させましたが、金額的には消臭部分で約30万円かかっており最初の状態からやったとしても同じ程度の金額にはなったと思うのですが、賃貸物件を運営するにあたってたった30万円をケチり自身の時間を使うのは非効率ですし、その程度のリスクも織り込めないのであれば不動産投資などやらなければ良いと思う出来事でした。
ある特殊清掃会社からの消臭相談
まずこの手の自称特殊清掃業者はオゾンがどうのという前に汚れの除去が出来ていません、壁紙を剥がしたり床板を切ればいいと考えてる節もあり、内装が半壊状態になってることも多いのです。いくら内装を解体しようが業務用消臭剤を使っても、臭いの元を取り除いていないのですから絶対に臭いは消えないのです、二次依頼を請けた業者の中にはオゾンだけは立派な物を使ってるケースが多くもっと真摯に特殊清掃を勉強すれば形になってくるのにと思う場面もあります。
特殊清掃業者であると掲げるのであれば最低限のことができるようになってからでないと看板を掲げてはいけませんし、事業そのものをやるべきではありません。昨今このように消臭技術も知識もない業者がどんどん増えていますので今まさに特殊清掃業者を探してるというお客様はどうか慎重になってください。下記画像リンクでは特殊清掃を業者依頼したのに臭いが消えていなくてまごのてで手直しをしたという特殊清掃他社やり直し事例を載せていますので参考にしてください。
特殊清掃の本物情報は絶対に出回りません
おそらく特殊清掃を含め孤独死の後処理費用面のことでそのような行為に及ぶのだと思うのですが、上記2人の大家さんもインターネットでやり方を調べて見様見真似でやってみたと言うことでしたが、私の知る限り一般向けに特殊清掃の手順や具体的な手法を公表しているのは見たことがありません。
あったとしても部分的であったり全くのガセだったりで正しい情報はないと思います、なぜなら普通のハウスクリーニングのように知りたいと思う人もいませんし、その情報を発信するメリットがありません、そしてそもそも正しい特殊清掃を行ってる者(業者)が少ないという現実ですので一般の方がチャレンジするにはちょっとハードルが高いと言わざるを得ませんので、もし所有もしくは管理する部屋で孤独死が起きたらけっして自力で何とかしようと考えず実績のある腕前が確かな特殊清掃業者へご相談ください、東京近辺であれば私たちまごのてが対応いたしますので安心してご依頼ください。
まごのての元にも時々特殊清掃関連の技術的なことや使用薬剤について教えてほしいという内容の電話やメールが来ることがありますが、絶対に教えることはありません、長い年月と多額の費用がかかってる技術情報を簡単にネット上に書いたり人に教える人は皆無です。特殊清掃に限らず情報はタダという考えの方がまだまだ多いようです、しょせんタダで手に入る情報というのはその程度ですし信ぴょう性すら怪しいとお考え下さい。
ネット上に溢れる消臭に関する偽情報
世の中にはあらゆる情報が出回っており特殊清掃関係だけではなく、一般のハウスクリーニングでもゴミ屋敷の片付けでもありとあらゆる情報が手に入りますが、すべての情報が正しいとは限りません。例えば「特殊清掃 やり方」と検索したときに出てくる中のひとつの記事には「孤独死の清掃の前に現場検証を行う」という見出しがありますが、孤独死の現場検証を行うのは警察官です、したがって正しくは警察の現場検証後の立入り許可が出たあとに清掃に入る、です。そして自力での特殊清掃の仕方としては以下のように続いています。
- 殺虫:市販の殺虫スプレーで害虫を退治する
- 消毒:感染症予防のため殺菌消毒剤を噴霧する
- 汚染物の撤去:遺品類を撤去する
- 壁や床の掃除:体液や血液がしみ込んだ壁は取り去る
- その他の掃除:市販の油用洗剤で部屋中を拭き、殺菌消毒剤を噴射する
- 確認:悪臭が残っていないかを確認する
大筋で間違ってはいませんが実体験を元にして書いていないから内容が薄いのです、感染予防のため殺菌消毒剤を噴霧とありますが具体的な薬剤が書いてありませんし、油用洗剤で部屋中を拭き取ると書いてますがマジックリンで部屋を拭いても除菌にも消臭にもなりません。つまりすべてが創作と言っても良い内容のものばかりが出回っているのです。ちなみにこの記事はある不用品回収業者のオウンドメディア内の記事で、不用品回収業者が特殊清掃に関する記事を出してる時点でおかしいのです。
その他にも臭いのこともリフォームすれば消えるであるとか、業務用のオゾンさえ使えばどんな臭いでも消えると言った物もあり、もっとひどいのになるとご遺体の処理を特殊清掃業者がやるという記事も存在します。情報が多い時代だからこそ情報分析力も上がらなければいけませんが、特殊清掃に関しては特殊と付くぐらいですから特殊で、やはり特殊な情報は専門家に判断を委ねるほうが結果的に成功するのではないでしょうか。
確実な消臭と原状回復を行う特殊清掃業者まごのて
株式会社まごのては、東京都を拠点に神奈川・千葉・埼玉・茨城をはじめ、山梨・群馬・栃木の一部地域まで幅広く対応する特殊清掃の専門業者です。
孤独死や事故死などで強烈なにおいが発生し、ご遺族が入室できない状況や近隣にまで悪臭が漏れているケースでは、まごのてが行う初期消臭(一次処理)が有効です。応急処置ではありますが、短期間でにおいを大幅に軽減し、ご遺族がストレスなく入室できる環境を整えます。
当社が使用するオゾン発生器は、**OST法(オゾンショックトリートメント)**に対応しており、世界的にもトップクラスの高濃度・大風量を誇る機材です。強力なオゾンをにおいの原因菌と接触させ、短時間で確実な脱臭効果を発揮します。日本除菌脱臭サービス協会が公式に認定している脱臭法であり、信頼性の高い手法です。
一部には「オゾンでは効果がない」「高額な機材は不要」という誤った情報も見受けられますが、現場を数多く経験している私たちから言わせれば、特殊清掃におけるオゾン処理は不可欠です。もちろん最新の消臭技術は常に研究されており、まごのてもオゾン以外の安全性の高い新手法を積極的に導入していますが、現状ではオゾンが最も確実な仕上げ方法であると考えています。
孤独死や事故物件での消臭・特殊清掃にお困りでしたら、まずは安心してまごのてにご相談ください。
最高品質の消臭技術と正しい特殊清掃を提供します
株式会社まごのては、特殊清掃・ゴミ屋敷片付け専門業者として15年以上の実績を誇り、あらゆる現場経験を積んできました。消臭に関しても独自の薬剤を開発し、スタッフへの技術研修を継続的に実施することで、常に最高品質の清掃サービスを提供しています。
特殊清掃の目的は単に「片付けること」ではありません。汚れも臭いも完全に除去し、再び人が安心して暮らせる空間へと回復させることが本来のゴールです。しかし現実には、見た目だけを整えてにおいが残ったまま、あるいは汚染が取り切れていない中途半端な施工をする業者も少なくありません。
こうした不完全な作業は、結果的に大家さんやご遺族にさらなる負担と悲しみを与えることになります。特殊清掃業者選びで最も大切なのは「技術力の確かさ」と「誠実な施工姿勢」です。
まごのては東京都内を中心に、神奈川・千葉・埼玉など首都圏で数多くの特殊清掃を手掛けてきた実績があります。徹底した消臭技術と豊富な経験で、どんな現場でも確実に原状回復を実現します。
孤独死や事故で発生したにおい・汚染にお困りなら、ぜひ安心してまごのてにお任せください。
株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史
主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。
東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ
孤独死が起きてお困りの方は私にお気軽にご相談ください。