ゴミ屋敷片付けコラム

作業の進め方
2026.05.06

ゴミ屋敷片付けはゴミ撤去で終わらない|床・水回り・臭いの清掃

ゴミ屋敷や汚部屋の片付けはゴミが無くなってからが勝負!

ゴミ屋敷の片付けで、最初の目標は「ゴミを外へ出すこと」になりがちです。

もちろん、床が見えないほど物が積み上がっている状態では、まずゴミや不用品を撤去しなければ何も始まりません。

ただ、ゴミを出しただけでは、まだ生活できる状態とは限りません。ゴミの下に隠れていた床の黒ずみ、ベタつき、水回りの汚れ、排水口の詰まり、食品や生ゴミの臭い、壁や建具に移った生活臭が残っていることがあります。

この状態のまま生活を再開すると、また物を置きやすくなります。退去前であれば、管理会社や大家の立ち会いで、清掃や消臭、場合によっては補修を求められることもあります。

この記事では、ゴミ屋敷片付けを「ゴミを取って終わり」にしないために、片付け後に必要なハウスクリーニング、臭いが残る場合の消臭、清掃で戻せる範囲とリフォームになりやすい範囲を整理します。

ゴミ屋敷の片付けは「ゴミ撤去」と「仕上げ清掃」を分けて考える

ゴミを部屋から出すことは、片付けにおける大きな第一歩です。しかし、本当に生活を戻す、あるいは退去するためには、そこから先にある「床」「水回り」「臭い」の確認が必要です。

ゴミ撤去は第一段階で、その後に床・水回り・臭いの確認が残ります。長く放置されていたゴミの下に隠れていた汚れは、撤去してみて初めて全体像が見えます。

部屋を使える状態に近づけるには、仕上げの清掃まで見る必要があります。そのため、業者を選ぶ際は「不用品を回収して持っていく作業」だけなのか、それとも「その後の床や水回りの清掃まで含む」のかを確認しておくことが大切です。

片付けと清掃のステップ
工程
何をするか
ここで止めると残る問題
ゴミ撤去
ゴミ・不用品を仕分け、搬出、処分する
床の黒ずみ、水回り、臭いは残る
仕上げ清掃
床、水回り、キッチン、浴室、トイレを洗浄する
清掃で戻せる部分を整える
消臭
食品臭、生ゴミ臭、生活臭、ペット臭などに対応する
臭いが残ると生活・退去に支障が出る
補修・工事
清掃で戻らない床材やクロスを交換する
建材まで傷んだ場合の最終対応

ゴミを出した後に見えてくる「床」と「水回り」の現実

ゴミがなくなってから、床や水回りの本当の状態が見えてきます。

ゴミの下には、こぼれた液体の染み、こびりついたベタつき、カビ、虫の跡、ホコリが層になっていることが多くあります。また、生活再開の要となるキッチン、浴室、トイレ、洗面台といった水回りには、長く掃除できなかったことによる油汚れや尿石、排水まわりの汚れが残っています。

床と水回りが戻らないと、部屋はまだ使える状態ではありません。退去前であれば、管理会社や大家が必ず見るポイントにもなります。

ゴミ撤去後の床と水回り

ゴミを撤去したあとに、床の黒ずみやベタつきが見えてくることがあります。ここから仕上げのハウスクリーニングを行うことで、生活動線を戻しやすくなります。

清掃後の床と水回り

床や水回りの汚れをしっかりと清掃することで、退去前の確認へ進みやすくなり、生活の再スタートに向けた準備が整います。

ゴミ撤去だけで終えると、また散らかりやすくなる理由

部屋のゴミを出したものの、床や水回りが汚れたままで臭いも残っていると、心理的に「きれいな部屋に戻った」と感じにくくなります。

床や水回りに汚れが残っていると、「もう少し物を置いても変わらない」と感じやすくなります。部屋がきれいに戻った実感がないままだと、せっかくゴミを出しても、また物を置きやすい状態が続いてしまいます。

再び散らかりやすくしないためには、視覚的にも体感的にも「ここから生活を戻せる」と感じられる状態まで整えることが大切です。

仕上げのハウスクリーニングで戻す場所

ゴミを出した後に、具体的にどこをハウスクリーニングで見直す必要があるのかをまとめました。特に水回りは生活の基本となるため、念入りな確認が必要です。

ハウスクリーニングの主な対象箇所
場所
ゴミ撤去後に残りやすいもの
ハウスクリーニングで見ること
黒ずみ、ベタつき、液体跡、ワックス汚れ
洗浄、剥離、素材を傷めない清掃
キッチン
油汚れ、食品カス、排水口臭
油汚れ、シンク、排水まわり
浴室
カビ、水垢、排水詰まり
カビ、水垢、排水口、浴槽まわり
トイレ
尿石、臭い、床汚れ
便器、床、壁際、換気
洗面台
カビ、髪の毛、排水臭
排水口、鏡、収納まわり
玄関・ベランダ
砂、害虫跡、臭い残り
搬出後の仕上げ清掃
ゴミに埋もれた浴室

水回りは、ゴミ屋敷片付け後に最も確認したい場所です。ゴミに埋もれている状態では、排水口や浴槽の汚れ具合が分かりません。

清掃後の綺麗な浴室

浴室、トイレ、キッチンの汚れや臭いが残ると、生活再開や退去前の立ち会いで支障が出ることがあります。専用の洗剤で清掃することで、清掃で戻せる範囲を整えやすくなります。

臭いが残る場合は、ハウスクリーニングだけでなく消臭まで考える

ゴミを出して床をきれいに拭いても、部屋に臭いが残ることがあります。原因は、食品、生ゴミ、ペット、タバコ、湿気、カビ、水回りの排水臭など様々です。

臭いが残ったままだと、生活再開が難しかったり、退去立ち会いで指摘されたり、来客や管理会社対応で困ることになります。臭いの元が表面の汚れなのか、それとも床材・壁・排水まわりに染み込んでいるのかで対応が変わります。

ハウスクリーニングによる洗浄で改善しやすい臭いもありますが、染み付いた臭いには専用の消臭作業が必要になることもあります。

ゴミ撤去後に床や水回りの汚れ、食品臭、生ゴミ臭、生活臭が残っている場合は、片付け後のハウスクリーニングと消臭を一緒に考える必要があります。詳しい対応範囲は、汚部屋・ゴミ屋敷のハウスクリーニング料金も確認してください。

清掃で戻せる汚れと、補修・リフォームが必要になりやすい汚れ

すべての汚れがハウスクリーニングで新品のように戻るわけではありません。

表面の汚れ、油汚れ、カビ、水垢、尿石などは、プロの清掃で改善しやすい部分です。しかし、床材そのものが腐食している、下地まで臭いが入っている、設備が破損しているといった場合は、清掃ではなく補修や工事になる場合があります。

まごのてでは、まずは「清掃でどこまで戻せるか」を見極め、張替えやリフォームが必要な場合はその状況をご説明します。

汚れの状態と対応の違い
状態
清掃で改善しやすい
消臭が必要
補修・工事になりやすい
床の黒ずみ
表面汚れなら可能
臭い移りがあれば必要
腐食・膨れ・剥がれ
キッチン油汚れ
可能
食品臭が強ければ必要
設備故障・破損
浴室カビ
表面は可能
カビ臭が強ければ必要
コーキング奥・建材腐食
トイレ尿石
可能
尿臭が残れば必要
床材まで染み込み
生ゴミ臭
状況次第
必要になりやすい
床下まで浸透

退去前は「ゴミがない」だけでは足りない

部屋を退去する際、管理会社や大家は「ゴミがないこと」だけでなく、床、水回り、壁、設備の汚れや臭いも確認します。

ゴミがなくなっていても、強い臭いや黒ずみ、カビ、排水の詰まりが残っていると、退去前の立ち会いで指摘される場合があります。そのままにしておくと、原状回復費が大きくなる場合もあります。

退去日が近い場合は、リフォームになる前に清掃で戻せる部分を先に整えておくことが大切です。ゴミの撤去と合わせて、清掃や消臭を一緒に相談した方が進めやすくなります。

ゴミ回収だけの業者と、仕上げ清掃まで見る業者の違い

「不用品回収」は物を外へ出すことが主役であり、「ゴミ屋敷片付け」はゴミの仕分け・搬出・処分が主役です。一方、「仕上げのハウスクリーニング」は床・水回り・臭いを戻すことが主役になります。

業者によって対応できる範囲が異なるため、契約前にどこまで依頼できるのかを確認しておくことが重要です。安さだけで選ぶと、清掃が含まれておらず後で困るケースがあります。

業者・作業の違い
業者・作業
主な役割
注意点
不用品回収
物を運び出す
清掃や臭い対応は別の場合が多い
ゴミ屋敷片付け
仕分け、搬出、処分
ゴミ撤去後の汚れ確認が必要
ハウスクリーニング
床・水回りを洗浄
ゴミ撤去後に必要
消臭
臭いの元を確認して対応
臭いの種類により方法が変わる
リフォーム
清掃で戻らない部分を交換
最後の手段として検討

実録:ゴミ撤去後に床と水回りの清掃・消臭が必要だった事例

個人や物件が特定されない範囲で整理した実例です。

ご本人は当初「ゴミがなくなれば終わり」と考えておられましたが、ゴミをすべて撤去した後に、長年の放置による床のベタつき、水回りの強固なカビ、そして部屋全体に染み付いた食品の臭いが残っていることが分かりました。

実際には、そのままでは生活再開や退去手続きが難しく、床・水回り・排水まわりの徹底したハウスクリーニングが必要でした。また、臭いが強く残っている場所には消臭作業も併せて行いました。

清掃と消臭を終えたことで、ようやく生活動線が戻り、退去前の確認へ進みやすくなる状態へ整えることができました。ゴミを出した後の部屋を見て、床や水回り、臭いまで残っていることに戸惑われていましたが、清掃まで進めたことで、次の確認へ進みやすくなったケースです。

相談時に伝えると整理しやすい情報

電話やLINEで相談する際は、以下の情報があるとスムーズです。写真があると状態を把握しやすくなりますが、恥ずかしい場合は無理にきれいに撮らなくても大丈夫です。分かる範囲でお伝えください。

お伺いしたいことと、その理由
お伺いしたいこと
お聞きする理由(分かる範囲でOKです)
物件の市区町村・間取り
エリア担当の確認や、必要な作業人数の目安をつけるため。
ゴミの量(膝までなど)
手配するトラックの大きさや搬出スケジュールを予測するため。
ゴミは撤去済みか、残っているか
撤去と清掃を同時に行うか、片付け後の清掃・消臭のみを行うか判断するため。
汚れや臭いが気になる場所
ハウスクリーニングや消臭で、どこを重点的に対応すべきか把握するため。
水回りが使えるか(電気・水道)
仕上げのハウスクリーニングで水や電気が使用できるか確認するため。
退去日・立ち会い日の有無
期限に間に合うよう、スケジュールの優先度を調整するため。
管理会社や大家から言われていること
原状回復の範囲や、求められている清掃レベルをすり合わせるため。

対応地域|東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城を中心に、片付け後の清掃・消臭まで相談できます

まごのてでは、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城を中心に、ゴミ屋敷片付け、片付け後のハウスクリーニング、必要に応じた消臭まで対応しています。栃木・群馬・山梨については一部対応地域となりますが、物件所在地、作業内容、日程によって相談可能な場合があります。お住まいの地域や物件の状況に合わせて、ゴミ撤去、清掃、消臭のどこまで必要かを一緒に整理します。

東京都内

アパート、マンション、都営住宅、UR、公団住宅など、管理会社や大家との退去前確認が必要な物件が多くあります。江戸川区、江東区、葛飾区、墨田区など東京23区東部では、退去日や立ち会い日が近い現場で、状況により最短即日相談・現地確認を検討しやすい場合があります。

千葉県

浦安市、市川市、船橋市、松戸市など、東京東部から距離が近いエリアで、ゴミ撤去後の床・水回り清掃、臭いの確認、管理会社対応をまとめて相談されるケースがあります。

神奈川県・埼玉県

賃貸住宅や集合住宅で、片付け、清掃、消臭、退去前の確認を分けて整理する相談があります。

茨城県・その他一部地域

茨城県では戸建てなど家財量の多い現場で、ゴミ撤去と仕上げ清掃、消臭をまとめて整理する必要が出ることがあります。栃木・群馬・山梨については一部対応地域のため、所在地や作業内容を確認したうえで、対応可否や進め方を整理します。

退去日が迫っているなど、お急ぎの場合は、状況により最短即日相談・現地確認が可能な場合があります。

緊急の片付けや清掃について相談したい方は、こちらの記事もご確認ください。
ゴミ屋敷を今日中に片付けたい!即日対応可能な業者の選び方

よくある質問(FAQ)
Q. ゴミを全部出せば、ゴミ屋敷片付けは完了ですか?
A. ゴミの撤去は大きな第一歩ですが、それだけで完了とは限りません。ゴミの下に床の黒ずみ、ベタつき、水回りの汚れ、排水口の臭い、生活臭が残ることがあります。生活を戻す、または退去前の確認へ進むには、仕上げのハウスクリーニングや消臭が必要になる場合があります。
Q. 床や水回りは、自分で掃除しても大丈夫ですか?
A. 軽い汚れであれば自分で掃除できる場合もあります。ただし、長く放置された油汚れ、尿石、カビ、床のベタつき、食品臭などは、市販洗剤で無理にこすると素材を傷めることがあります。退去日が近い場合や臭いが強い場合は、先に専門業者へ相談した方が安心です。
Q. ハウスクリーニングと消臭は別ですか?
A. 別に考えた方が分かりやすいです。ハウスクリーニングは床や水回りなどの汚れを落とす作業です。消臭は、食品臭、生ゴミ臭、生活臭、ペット臭など、臭いの元に応じて対応する作業です。清掃で臭いが軽くなることもありますが、臭いが残る場合は消臭まで必要になることがあります。
Q. 退去前ですが、ゴミ撤去と清掃を一緒に頼めますか?
A. 相談できます。退去前は、ゴミの撤去だけでなく、床、水回り、臭い、排水まわり、管理会社の立ち会いで見られやすい場所をまとめて確認することが大切です。退去日や立ち会い日が決まっている場合は、早めに相談してください。
Q. 臭いが残る場合、どこまで対応できますか?
A. 臭いの種類や染み込み方によって対応が変わります。食品臭、生ゴミ臭、生活臭、ペット臭などは、清掃と消臭で軽減できる場合があります。ただし、床材や壁、下地まで臭いが入っている場合は、補修や張替えが必要になることもあります。まずは臭いの出ている場所を確認します。
Q. 写真を送らないと相談できませんか?
A. 写真があると状態を把握しやすくなりますが、うまく撮る必要はありません。全体の様子、水回り、床、臭いが気になる場所など、分かる範囲で大丈夫です。写真を見せるのが恥ずかしい場合でも、まずは状況だけで相談できます。片付け前の状態を責めるためではなく、作業範囲を確認するためにお伺いします。

ゴミ屋敷の片付けは、ゴミを出しただけで終わりとは限りません。

床の黒ずみ、水回りの汚れ、ベタつき、食品臭、生ゴミ臭、生活臭が残っている場合は、仕上げのハウスクリーニングや消臭まで考える必要があります。

まごのてでは、ゴミの撤去、片付け後のハウスクリーニング、必要に応じた消臭まで、部屋の状態に合わせてご相談いただけます。

退去日や管理会社の立ち会い日が近い場合も、物件の市区町村、間取り、ゴミの量、汚れが強い場所、臭いの有無など、分かる範囲でお伝えください。写真がある場合も、きれいに撮る必要はありません。床、水回り、臭いが気になる場所など、分かる範囲で大丈夫です。

片付け後の床・水回り清掃や消臭については、こちらも確認できます。
汚部屋・ゴミ屋敷のハウスクリーニング料金

電話受付:6:30~21:00(不定休)

対応地域は東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城を中心に、一部地域では栃木・群群・山梨もご相談可能です。

記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や現場指導に注力しています。
孤独死・自殺・ゴミ屋敷・事故物件など、他社が断るような現場でも創業以来施工不能となった現場は一つもありません。

宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士の資格((東京)第277343号)を保有しており、清掃・消臭の技術判断と「どう再生すれば資産価値を回復できるか」の不動産判断を同時に行える点が他の特殊清掃業者との最大の違いです。

日本在宅医学会・高齢者虐待防止学会での登壇実績、各行政区のゴミ屋敷条例意見交換会への出席など学術・行政の両面から現場の専門家としての地位を確立しています。

東邦大学保健衛生学部・岸恵美子教授(セルフネグレクト・ ゴミ屋敷研究の第一人者)と、現場データの共同研究を継続。 複数の学術論文に共同執筆者として名前が掲載されており、 現場実務者として学術分野での評価も確立しています。

東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ

株式会社まごのて
東京都江戸川区北葛西3-5-6
インボイス適格事業者登録番号:T1011701018023
宅地建物取引業:東京都知事(1) 109168
産業廃棄物収集運搬業:01300191644(株式会社MG)
宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士 創業15年・施工不能ゼロ 学術登壇実績あり
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ゴミ屋敷の状態がどれだけひどくても、お断りした現場は15年間一度もありません。恥ずかしがらず、現状をそのままお話しください。