ゴミ屋敷片付けコラム

作業の進め方
2025.12.15

ゴミ屋敷のお片付け作業時間と労働基準法の関係

ゴミ屋敷片付けと労基法
今回の記事は私たちお片付け業者がお客様宅で仕事をする時間帯と昨今話題になってる労働基準法との関係についてのものです。清掃やお片付けの仕事は土木建築や運送業と同じで労働集約産業と呼ばれ人が動いて始めて成り立つものです。

ゴミ屋敷のお片付けもこの仕事に従事する者がいないと手掛けることしかできないのです、まごのても同じで多くのお客様に対応できるように人員を採用し教育しながら一人前の清掃作業者に育てていくのです。

労働集約産業はブラック化しやすいということを聞いた方も多いと思いますがそれは相手(お客様)がある商売だからです、運送でも荷主と呼ぶお客が時間通りに荷物を出荷しなければたちまち長時間勤務となりますし、私たちの仕事の場合でも現場で何か不測の事態が起きればたちまち作業遅延となります。

たまにあることであれば対処のしようもありますが常態化するとブラック化するのです。運送業がそのいい例で宅配でもお客様が受け取らないとたちまち遅延となり、常態化しているからブラックになっているのです。

今回の記事は労働基準法の法改正を受け、私たちまごのてのスタンスをお伝えするとともにお客様側にもご理解いただきたい旨をお伝えするものです。

まごのての運営方針とコンプライアンス順守規定

【重要なお知らせ】労基法改正により、ゴミ屋敷片付けの現場が激変します

令和6年の労働基準法改正により月間の残業時間が「原則45時間以内」と厳格に規制されました。これは、私たちのような現場作業を伴う片付け業者にとって、事業の根幹に関わる極めて大きな変化です。

この改正が、お客様のゴミ屋敷片付け作業にどのような影響を与えるのか、具体的な数字で説明します。

1日の「作業できる時間」が大幅に短縮されます

まごのての基準勤務日数(月22日)で換算すると、月45時間の残業枠は**「1日あたり約2時間」しかありません。つまり、どんなに頑張っても1日の労働時間は最大10時間が限度となります。

これを実際の現場に当てはめてみましょう。 例えば、練馬区で朝9時から作業を開始する場合のスケジュールは以下のようになります。

  • 08:00:事務所を出発

  • 09:00:現場到着・作業開始

  • 16:00現場作業終了(厳守)・撤収開始

  • 17:00:事務所に帰社・片付け・翌日準備

  • 18:00:業務終了(これで実質9時間拘束、残業1時間)

いかがでしょうか。移動時間や準備時間を考慮すると、お客様の現場で実質的に作業できる時間は、東京23区内であっても7~8時間程度しか確保できません。

さらに深刻なのは遠方の現場です。片道2時間かかるような場所であれば、往復4時間の移動時間が労働時間に含まれるため、現地での作業時間はわずか5時間程度にまで激減してしまいます。

「終わるまでやる」はもう不可能です。お客様の負担増は避けられません。

これまでは「今日中に終わらせるために、少し残業して頑張ろう」という対応が可能でしたが、今後は法律によりそれが物理的に不可能となります。

限られた時間内で作業を完了させるためには、以下のいずれかの対応が必要となり、結果としてお客様の負担が増大することは避けられません。

  1. 作業人員を増やす

    • 時間内に終わらせるために、これまでより多くの作業員を投入する必要があります。当然、その分だけ人件費(作業料金)は高くなります。

  2. 作業日数を増やす(別日設定)

    • 1日で終わらない場合は、残りの作業を後日行うことになります。その場合、追加の作業費だけでなく、移動費なども新たに発生します。

「そんなことは客には関係ない!」「プロなら時間内に終わらせろ!」とお叱りを受けるかもしれません。そのお気持ちは痛いほど理解できます。私たちも、お客様の負担が増えることは大変心苦しく、断腸の思いです。

しかし、コンプライアンス(法令順守)は事業を継続するための絶対条件であり、時代の流れでもあります。この厳しい現実を無視して事業を続けることはできません。

私たち「まごのて」は、法令を順守しつつ、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、作業の効率化やスタッフの育成にこれまで以上に尽力してまいります。 何卒、この不可避な状況をご理解いただき、ご協力をたまわりますよう強くお願い申し上げます。

ゴミ屋敷片付け料金の中の作業費の決まり方

改正労基法では月45時間しか残業させることができない

改正労基法でお客様の負担が増大しています

上記に書いたように1日の稼働時間が限られるということはお客様の負担が増加することになります。作業者が1名増えれば単純に3万円前後の増加ですし、別日設定となった場合も作業費や移動費負担が増えますし、また時間的な制約も受けることになってしまいます。

ワンルーム系のゴミ屋敷であればそこまで時間的な制約を受けることも少ないのですが、規模によっては作業の一部が別日設定となることはあり得ます。原則的にワンルームから2DK程度のゴミ屋敷は1日で片付けることが目標ですが従来までであれば「終わるまでやる」スタンスでしたが時代とともに難しくなってきたのは我々事業者としても少し不満なところです。

まごのてでは今現在(2024年6月)まだそこまで厳格にしていませんが、本当に厳格に行えばお片付け費用は今の1.5倍程度、場合によっては2倍近くまで跳ね上がる可能性はあります。

いくら品質重視とはいえそれだけ費用が増大した場合お客様の支持が得れるのかという懸念はありますがコンプライアンス順守は時代の流れですし段階的に切り替えて適用するよういたします。

部屋のお片付け作業費について深堀(ゴミ屋敷、遺品整理、特掃)
 
改正労基法とお片付け時間

年中無休24時間夜間でも早朝でもゴミを回収する業者

部屋の片付け業者ですら労働基準法によりどんどん時間の規制が重くのしかかる中でも相変わらず年中無休24時間対応や夜間早朝でもゴミを回収したり部屋を片付けると大風呂敷を広げている業者もまだまだ多くあります。

もちろん誇張した表現であって実際はやらないでしょうし、深夜に電話したとしても委託のコールセンターが対応し本格的な対応は朝からだと思いますが、この手の表現も労基法から見ればアウトとなりかねないのです。

お客様は様々なニーズがあり、中には仕事の都合上夜間や早朝にやってもらいたい人もいるでしょうし、日中だとしても午後からやってほしい人も多いでしょう。そんな細かなニーズを捕捉するためとは言え現実的にやれないことをやるとアピールするのはいかがなものかと感じます。

SNSでも以前は夜間作業をしたという投稿をよく目にしましたが、最近はほとんど見ることはありませんし、夜間作業を希望するお客様も体感的には減ったきがしますので、やはり時代の流れは夜働かない!なのかもしれません。

誇張や嘘で集客するゴミ屋敷片付け業者の実態
 
今後は割増適用となる長時間のお片付け

本音を言えばもっと柔軟な対応をしたい

労基法改正による残業規制とからめて長時間労働や変則時間帯の作業は出来ませんということをお伝えしたのですが、本音を言えばあと1時間か2時間頑張れば終わるという場面ならそのまま継続して仕上げたいですし、現場での完了時間が17時を過ぎるような開始時間であったとしてもやれるならやりたいと言うのが本音です。

事実まごのての創業当時は夫婦2人の個人事業ですから労基法の枠に縛られませんのでそのあたりは自由に対応することができました。

今となっては懐かしく思いますし、ドライに対応しなければいけない現代の制度はどうなのかと思うこともあります。

個人のお客様は様々なニーズがあり、それらすべてに対応することはできませんが本当はもっとフレキシブルに対応し多くのお客様の支持を得たいというのが本音ですが、もしやれば犯罪行為となってしまうのは私たちにとっても大きな痛手であると感じています。

ただ昨今の大きなトレンドは時短と大幅な賃上げですので、事業者にとっては悩ましく、また私たちのような一般個人が相手の商売はなかなか理解が得にくいのですが、お客様にも大いに協力いただかないと成り立ちませんのでどうぞご理解をたまわりますようお願い申し上げます。

ゴミ屋敷のお片付け依頼を夜間にしたら料金は2倍
 
時短と賃上げがトレンドだが消費者の思考はまだ低レベル

お客様にもご理解とご協力をお願いいたします

株式会社まごのては各種法令をしっかり守りながら事業の運営を行うことを大々的に掲げており、ゴミの処分方法なども業界随一法に則った運営をしています。労働基準法に関してもさらに厳格化される中で今以上にシビアに運用しなければいけない時代に突入しました。

しかし廃棄物処理に関することや会社運営上の法令順守はこちら側の裁量で行っていくものですが労働基準法に関しては事業者側の努力だけではどうにもならない側面があり、やはりお客様側の理解が得られないことには始まらないのです。例えばまごのては規定時間内に完了させるために作業者を1名多く投入するため他社より数万円高いとなったときお客様はどちらを選ぶのでしょうか。

中には労基法違反かどうかは知ったことではないと明らかに法令違反をしている業者を選ぶ方もいるのではと思うのです。個々のモラルの問題ではありますが事業として考えた場合は大きな課題になることは否めません。

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ゴミ屋敷を綺麗にしたいならやはりまごのて

2024年2月頃より残業規制の関係で作業時間が短くなり、時には大幅な値上げになりますとエックス(Twitter)やブログなどで告知してきました。もしかしたら多くのお客様に敬遠されるかも知れないと戦々恐々でしたが今のところ杞憂に終わりました。

中にはこんなに作業時間が短くて高額ならたまったものではないと他社を探したものの結果的にまごのてにご依頼いただく方が70%強、法人でも個人でもその割合は変わらずそれだけ関心が高いことの現れだと思います。

株式会社まごのては営利を目的とした事業で社員の生活も抱えている限り法律順守や利益確保は両輪で進めなければならず、そのためにはお客様の協力とご理解が不可欠です。とはいうものの料金は高いくせに仕上がりは悪いとなればそこらの悪徳業者と変わりませんのでお片付けや清掃の技術はどこにも負けないように日々ブラッシュアップしサービス提供を行っています。

ゴミ屋敷や汚部屋から脱出したい、部屋を確実に綺麗にしたいとお考えで東京近辺のお客様であればまずまごのてにご相談ください。かならず期待に沿うことができます。
 
東京のゴミ屋敷片付けなら絶対に安心のまごのて

やっぱり東京近辺のゴミ屋敷片付けなら「まごのて」

今回の労基法改正に伴うお片付け時間の制約やそれに伴う値上げはお客様にとっては何ひとつメリットはないかも知れませんし、この記事が集客上不利になることも重々承知の上です。

しかし大切な事実を隠し耳障りの良いことばかりを並べたてて集客している業者はいかがでしょうか?そのあたりの判断はお客様次第だと思いますが、邪な考えはどちらにあるかはよく考えたほうが良いと思います。

やはり東京でのゴミ屋敷片付けなら正直運営のまごのてで決まりではないでしょうか?またまごのては江戸川区だけではなく近隣の江東区、品川区、港区の湾岸エリアや葛飾区、墨田区、台東区、足立区などの城東エリア、千葉県浦安市や船橋、市川市なども最短即日のゴミ屋敷片付け対応をいたしますので引越しなどが迫っており時間がない時もまごのてにお任せください。

まごのてのゴミ屋敷片付けは東京都、神奈川、埼玉、千葉、茨城全域で対応できます

記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ

株式会社まごのて
東京都江戸川区北葛西3-5-6
1011701018023  インボイス適格事業者登録番号: T1011701018023

宅地建物取引業:東京都知事(1)109168
産業廃棄物収集運搬業:01300191644(株式会社MG)

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