ゴミ屋敷片付けコラム

不用品回収
2024.05.07

ライターやスプレー缶混入!ゴミ屋敷にあるゴミ袋の回収は怖い

お客様が作ったゴミ袋は危険がいっぱい
私たちゴミ屋敷の片付け業者が一番嫌う回収物は何かご存じでしょうか?それはお客様が作ったゴミ袋です。お片付け費用を少しでも安くしようとゴミを必死で詰めた袋や、以前から室内にあるゴミ袋は実はひじょうに厄介なシロモノと位置づけています。

他社は知りませんがまごのてでは基本的にゴミ屋敷の中にある物はで持っていけない物はないと公言しており、他社では回収不可となることが多い食品系ゴミも缶詰瓶詰め食品や飲料や調味料も回収できますが、お客様が作ったゴミ袋は警戒信号が三段階上で点灯します。

今回の記事はどうしてまとまってるゴミ袋を嫌うのかを説明するとともに、お客様にすれば良かれと思い我々の手を軽減させようとしたことが事故に繋がった事例などを交えて紹介したいと思います。特に自分で詰めたゴミ袋を回収してほしい方やゴミ屋敷片付け費用を下げようと考え一部でも自分でゴミを作ろうと考えてる方には役に立つものとなっていますので是非最後までお読みください。
 
ゴミ袋のゴミ回収
ゴミ処分場のルールは意外と厳しい!
まごのてでお客様宅から搬出したゴミはきちんとゴミの処理工場に運ばれ処理されます。このゴミ処分場はいわゆる一般家庭のゴミが持ち込まれる自治体運営の処理工場ではなく民間のゴミ処理工場です。民間のゴミ処理施設も様々なものがあり木ばかりを扱う工場や金属系や建築廃材を扱う工場などがありますが、まごのてが搬入する工場はリサイクル処理工場と呼ばれるもので、プラ、金属、陶器などを工場で分別し燃料になったり、何かの原料に再生される工場です。

どのゴミ処分場でも一定のルールがあり、そのルールは意外と厳しいもので一般家庭の分別ほどではありませんがルールは存在します。種類ごとの分別は求められませんが混入させてはいけない物は厳格に決まっており、危険品や食品、液体は絶対に入れることができません。大昔のように全部そのままで埋め立てるなんてことは絶対になくたかがゴミ処分といえど細かな決まりごとがあることをご理解ください。
 

ライターやスプレー缶、電池やマッチを絶対に混ぜてはいけない理由

ゴミ処分場が一番嫌うのは表題にある危険品の混入です。民間のゴミ処理施設もこの危険品の混入を一番嫌いますし、搬入業者に対しても厳格な注意を促すとともにもし度重なって搬入するようなことがあれば即刻出入り禁止や取引停止の措置が取られることもあります。

どうしてここまで厳格な取り回しが行われるのかと言うと、文字通り危険品は危険だからです。ご存じのようにライターや電池は発火の危険性がありますし、スプレー缶などのガスボンベ系は爆発の可能性があるのはご存じの通りです。

時折りニュースでゴミ処理場で火災が起きたとか、ゴミ回収のパッカー車が火を噴いたというのは100%危険品の混入によるものです。状況によっては人が死んだり大怪我をすることがあるから厳しい取り扱いをされるのです。私たちももしゴミ処理場から取引停止を言い渡されたり、私たちが搬入したゴミから怪我人を出すようなことがあればそれこそ事業存続すら危ぶまれます。だから危険品が混じってる可能性のあるゴミ袋回収は怖いのです。
 
スプレー缶が爆発
スプレー缶がゴミ処理場で小爆発した!
過去に1度だけまごのてでもあわや爆発事故を誘発しかけたことがあります。まごのてではゴミ屋敷片付けの際にスプレー缶や電池などは分けて色の違う袋に入れてトラックに積載します。その後社内でガス抜きをし処分場に持ち込むのですが、処分場に着いてトラックからスプレー缶ばかりを入れた袋を下した途端にボンっと小さな爆発音とともに火が出たのです。

すぐに消し止められ惨事にはにはなりませんでしたし、対策書と報告書を出すだけでお咎めはありませんでしたが、この事故をきっかけにして社内はもちろんお片付け現場で危険品の取り回しも厳しい社内ルールを決めたのでした。爆発の原因は少し残留していたガスが漏れ出ていて処分場に下した際に地面の鉄板と擦れて発火したというものでしたが類焼することもなく怪我人がでることもなかったのは不幸中の幸いでした。
 

お客様が作ったゴミ袋の回収費用について

ゴミ屋敷を自分で片付けたけど出来たゴミ袋の処理に困ってる人は意外と多く、そのゴミ袋を出せずにまたゴミが溜まってしまうという方も珍しくありません。まごのてにも自分でゴミ袋に入れたゴミを回収だけ、もしくはゴミ袋の回収と床や水回りのクリーニングをしてほしいというご依頼はそこそこあります。

すでにゴミとして出来上がってるのだから費用も安く上がるだろうと考えてると思うのですが上記理由から意外と安くなりません。部屋からはスピーディに出せたとしても社内の作業場で再展開し危険品を取り除く作業が必要ですから普通にゴミ屋敷を片付けるのとなんら変わらないのです。

厳密な単価は決めていませんが45リットルゴミ袋は概ね8Kgで換算しますので50袋あれば400Kgです。処分費と運搬費そして再展開の作業費を考えると普通にお片付け依頼していただくのより少しは安いという程度ですので頑張ったことは認めますがあまり料金面では恩恵は受けないというのが正直なところです。
 
ゴミ屋敷を自力で片付けても安くならない理由
お客様の分別済みを信じない理由
ゴミ袋の回収依頼があった際には危険品や食品系ゴミが混じってることを加味してることを告げます、その際に「きちんと分けました」という人も多いのですが私たちはその言葉をあまり信用しません。何故ならお片付けや掃除が苦手な人が何らかの事情で急いで片付けてきちんと分別までできることは稀と考えてるからに他なりません。

まごのての地域限定サービスでお客様が専用容器にゴミを詰め、私たちは回収するだけという格安パックがあるのですが、事前に混入させてはいけない物の一覧を渡していてもほぼ混入しています、その結果一時的にサービス提供を中止し検討の結果混入物がある前提の料金改定をし再リリースしたという経緯もありました。

お客様からすれば目の前のゴミさえ無くなれば良いという考えだと思うのですが、私たちは自社の作業者やゴミ処分場の作業者の命を守らなければいけないという責任があることは是非覚えておいていただきたいと思います。

ゴミ屋敷にある危険品ゴミとはを再度お伝えいたします

もう一度どんな物が危険品となりゴミに混ぜてはいけないのかを再度おさらいします。ゴミ屋敷だからというわけではなくどんな家にも必ずある物ですので覚えておいて損はないと思います。わかりやすく品目とどんな処理をするのか一覧にしてみました。
 
電池(バッテリー含む) 廃電池処理工場
ライター ライター処理工場
マッチや花火 水に濡らして別袋渡し
水銀体温計 水銀処理工場
蛍光灯 蛍光管処理工場
スプレー缶 ガス抜き後別容器渡し
小型電池内臓の小物 電池を抜いて社内で分別 ※携帯電話やスマホ含む
灯油やガソリン 専用処理工場
使用済み注射針 回収不可です

一般家庭でゴミの日に出す場合もほぼ同じ分別方法だと思いますのでイメージは沸くと思いますが、あらゆるゴミが堆積してるゴミ屋敷の室内での作業もこのように瞬時に判断し分けているのです。ゴミ屋敷を片付けてるとゴミの下からライターや電池が大量に散乱している場合もありますのでなかなか気が抜けません。

東京で確実にゴミ屋敷がきれいになる業者はまごのて

電池やライター、スプレー缶を回収不可としてる業者も多いと聞きます。少量ならまだしも大量にあった場合置いていかれて自分で処理できると思いますか?そもそもどうして回収不可となってるかわかりますか?適正な処理ができないからです。

きちんとゴミ処理場とも契約がない、再分別したりガスを抜いたりする施設も保有していない。そんな業者がゴミ屋敷や汚部屋を綺麗にすることができると思いますか?まごのても創業期は回収不可物が多くありましたが、少しのゴミでも残してしまえばまたゴミ屋敷が再発する、だからすべて回収しなければいけないと処分場の契約を増やし、自社作業場を大きなものにするなどの施策を行ってきたのです。

東京近辺のゴミ屋敷片付け業者でここまで部屋を綺麗にすることに執念を燃やす業者は私たちまごのてだけであると自負していますので安心してご相談ください。

お部屋のお片付け相談はLINEが便利
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

ゴミ屋敷のことはなんでも私に聞いてください、各自治体のゴミ屋敷条例制定の際の意見交換参加実績、在宅医学会や高齢者虐待防止学会での登壇実績もあり真の専門家として高い評価を得ています。


セルフネグレクトとゴミ屋敷の関係を研究している東邦大学保健衛生学教授である岸恵美子先生とは情報交換を盛んに行いゴミ屋敷の現実的な問題を私から提供し岸教授が学術的に分析し世に提供しその論文等には佐々木久史の名前が付されるものも多い。

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