ゴミ屋敷片付けコラム

ゴミ屋敷とは
2024.05.26

【簡単開業で超儲かる】ゴミ屋敷のお片付けで起業したい人必見!

ゴミ屋敷のお片付けで起業
日本中がコロナ渦であった2020年以降から現在までゴミ屋敷のお片付けや遺品整理などで起業したいという方からの相談が増えていますし、このサイトの検索ワードも「ゴミ屋敷片付け 起業」や「ゴミ屋敷片付け 儲かる」などでそこそこ流入があります。

いわゆる起業したい向け情報などを見てもこれから日本は高齢化社会を迎え需要はうなぎ登り!など簡単に参入できすごく儲かるようなイメージを植え付ける記事が多く出回っています。このゴミ屋敷片付けや清掃、遺品整理や特殊清掃業界への参入や本当に利益を生むものなのかをお伝えしたいと思います。

業者数が増えればライバルが増えて自社の収益が減るとかそんな小さな考えはなく、まごのての域まではそう誰もが辿り着けませんので一切心配していません。それよりも悪徳業者が90%の時代にあってまともな考えを持つ業者が増えるほうが意義があることと思いますので忌憚なく公開します。
 
ゴミ屋敷片付け事業で一攫千金
小資本での開業は難しく最低でも300万円必要
昔から小資本で開業できる商売は人気があり、小資本ゆえにお気軽に参入できもし失敗してもすぐ撤退できるメリットがあります。ゴミ屋敷のお片付け関連も小資本で開業でき高収入という触れ込みの記事も結構目にしますが、商売のルールとして最低限整えないければいけないことがあり、その費用が300万円は必要ですよというものです。(特殊清掃ならさらに上の桁)

まずゴミ屋敷のお片付け(遺品整理含む)は出張系ビジネスの中では比較的高単価です。低くても数万円で大きいとたちまち100万円レベル、平均値でも20~30万円台のお金が動きます。それだけの大きなお金が動く商売をする身で事業者としての構えがないのはお客様に失礼と考えるからです。

実績が無いうちから大きなお金を投入するのは躊躇するかもしれませんが、真摯に事業を行いたいと考えるなら必須で300万円程度のお金が投入できないのであればそもそもこの事業で起業することは考えてはいけません。
 

ゴミ屋敷片付け業を起業するための初期費用

では実際にゴミ屋敷のお片付け業を開業するための具体的な費用の内訳を見ていきましょう。事業形態は法人個人どちらでも良く起業のための費用の中には法人設立のための費用は考えていませんのでそのあたりは適時増減してください。

では事業を行うにあたり何を持つ必要があるのかを下記に列挙しました。これはいわゆるハードの部分であって広告費や運転資金を加味してませんのでご注意ください。

・事務所と作業所
・電話等オフィス用品一式
・車両(トラック)
・ホームページ


最低限この程度は絶対に必要です。軌道に乗るまでは自宅兼事務所にしてトラックもレンタカーでいいのではと考える人が多いのですが、信頼される片付け業者になりたいのであれば絶対に構えてください、事務所や作業所を適当に考えてると軌道に乗ることは永遠にありません。そして事務所だけではなく小さくても良いので作業所は絶対に必須です。普通の清掃業ではないのです、道具を常に衛生的に保つため、資材を置いておくための場所が必ず必要で、大きなお金を出してくれるお客様に対する誠意ですので妥協してはいけません。

よく考えていただきたいのですがブランド物のバッグを買うときはどこで買いますか?百貨店やそのブランドの路面店で買うはずで間違っても新宿の裏町の露天商がいくら本物だと言っても買わないはずで、部屋の片付け清掃業も同じなのです。大きなお金が動く商売で自宅兼事務所で作業所もないような業者は1mmも信頼出来ないのです。

東京近辺だと事業用で事務所兼倉庫となれば10坪程度でも初期費用が100万円近くなり、月々の賃料も軽く10万円を超えるかもしれませんがここは頑張って構えましょう。
 
儲かる!ゴミ屋敷のお片付け
トラックは軽ではなく箱型2トン車をチョイス
事務所や作業所の重要性をお伝えしましたがトラックも重要です。最初は安い軽トラックの平をチョイスしがちですが必ず箱型で1トン以上、可能なら2トンアルミバンを使いましょう。ゴミ屋敷のお客様は人目をひじょうに気にします、平ボディで何を積んでるか丸わかりの車両を使ってるようじゃ配慮もへったくれもありません。

ただし中古でもそこそこ値段は高く、もし仮に300万円が開業費用だとしたら半分以上は車両費に投入しないといけませんのでローンやリースを上手く使う方法を考えるほうが良いかもしれません、しかし開業準備となると審査が厳しいので難航するかもしれませんが妥協せずお客様のためになる車両を選ぶようにしましょう。

事務所と車両で下手すると300万円近くかそれ以上の可能性もあり、ホームページやその他備品までお金が回らないかもしれませんが、起業すると決めたのですから資金調達も仕事のうちです。将来お金を生む元となるものですからケチらずしっかりお金を入れるようにしましょう。
 

ゴミ屋敷片付け業者その他開業時に必要な物や手続き

設備としては上記のような物が必要となりますが、まだまだその他やるべきことがあります。まず部屋のお片付け業をやるにあたっては当然廃棄物を扱うことになりますのでゴミの処分場との契約が必要です。意外とこの部分ハードルが高いかもしれません、東京近辺の産廃ゴミ処理場は新規契約をすんなりしてくれない傾向があり、また契約してもらえたとしてもけっこうな高値であることが多いですが必ず契約するようにしましょう。

その他細かなことだとETCカードや資材や薬剤などの仕入先の確保、大きなトラックが必要になった際の運送会社との提携、税務署への開業届や銀行口座の開設などやるべきことがたくさんあります。あとどうでもいいことは手を出さないことで、例えば遺品整理士認定協会やゴミ屋敷清掃士などの民間資格はまったく必要ありませんので変な情報に惑わされないようにしましょう。

許認可関係についてよく質問を受けますのでお答えいたします。まずゴミ屋敷片付けを業務でやる場合の許認可はありません。よく一般廃棄物臭運搬許可や古物商などが必須と書いてる記事もありますが一般廃棄物収集は全国どこの自治体でも新規許可を受け付けていないのですから取りようがありませんし古物商は買取転売するなら必須ですが清掃のみ特化するなら無用です。

一般廃棄物収集許可についてはまごのての見解がありますので参照してください。
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事務所や車両だけではなくこのように細かなことを準備しなければならず、そう簡単にクリアできないこともあるため心が折れそうになることもあるでしょう。でもそれらすべてが試練で確実にクリアしなければいけないことですので頑張ってやりましょう。

そもそもゴミ屋敷のお片付け経験あるんですか?

先にゴミ屋敷のお片付け業として開業するための費用についてお伝えしましたが、そもそもゴミ屋敷のお片付けや清掃の経験があるのでしょうか。昨今何らかの商売を起業する際に未経験のまま開業することが多いようです。ゴミ屋敷のお片付けなんて部屋にあるゴミを取り除くだけ、遺品整理なんて不用品回収のようなもので経験がなくても出来る簡単な仕事と考えてる方も一定数居るようです。

ハッキリ言いましょう「仕事を舐めるな!」誰が未経験の素人にお金を払うのですか?単純な不用品回収ですら未経験でどうやって搬出作業をしたり量を測ったりするのでしょう?ゴミ屋敷と言えども生活の場で、すべてがゴミではないのですよ?

安易な考えでこの仕事に参入すると結果的にお客様を騙すことになります。たいした技術もなく何万何十万ものお金をいただくのは泥棒です!もしこの仕事で起業したいと思うのであれば必ず信用できるゴミ屋敷片付け業者の元で修行してからにしてください。最低でも一年、完全に技術や周辺知識を身に付けるなら三年はしっかり修行してからにしましょう。下積みはナンセンスという議論も一部ではあるようですがどんな仕事でも下積みは絶対に必要です。

また前職が運送業(引越業)、一般清掃あたりは親和性が高く基礎的な知識や技術は応用ができます。よく聞くのが介護系からの転身なら親和性が高いと考えられているようですがまったくベクトルが違います。やはり文字通り特殊な世界ですから下積みは必須と言えるでしょう。
 
未経験で開業はリスクしかない
集客系ポータルサイトが流行してる理由
ゴミ屋敷や遺品整理の界隈では集客系マッチングサイトが乱立しています。、東京近辺で『ゴミ屋敷片付け業者』と検索すると上位20の中に5~6社集客系マッチングサイトがヒットします。小規模な片付け業者やスタートアップの個人の清掃業者を加盟させ集客だけして丸投げし手数料を得るビジネスモデルです。

この集客系マッチングサイトもゴミ屋敷のお片付けや清掃の未経験者が運営しており、中には社会人経験すらないような若い人が運営している小規模な集客サイトもあります。未経験で起業した片付け業者、業界事情をまったく知らないマッチングサイト運営とまさに素人同士で食い合いをするというカオスな状況になっており、真剣にゴミ屋敷片付け業者を探してるお客様が一方的に割を食うのが今の業界動向です。

お片付け清掃の実働部隊として起業、マッチングサイトの運営で起業、どちらでも良いと思うのですが裏打ちされた経験は絶対に必要なものだと思います。下記リンクに集客系マッチングサイトについての記事がありますので興味ある方は是非お読みください。
 

実際はゴミ屋敷片付けは儲かるの?

では核心に迫ります。この仕事は利益がでるのか、本当に小資本で大きな利益を得ることが出来るのかをお伝えします。まず事業者にとって大きな利点はこの仕事は現金回収であるということです。売上が計上されたらすぐに現金が手元に入るというのはかなりの強みです。

実は倒産する会社の8割は黒字倒産なのです、いくら帳簿上で利益が計上されていてもお金が手元になければ会社は倒産するのです。その点この仕事は基本的に仕事をしたその日に現金が手元に残るのですからメチャクチャ強いのです。

では肝心の利益について忌憚なくお伝えしますが、事業規模や保有している設備によって変わりますが清掃業の全国平均は約46%が粗利です。粗利とは売上に対し直接経費を引いたものですからゴミ屋敷片付け業だとゴミの処分費、運搬に掛かった経費、人件費などを引いたものが粗利で10万円の売上に対し4.5万円残り、粗利の積み重ねで家賃など事業を維持するためのお金を捻出し、一年通して残ったお金から税金を払って最終的な利益が確定するという仕組みです。

粗利45%程度を目指すか安売りで20%程度でいくのかそれとも倍付の100%でやるのかは営業方針と利益目標によるでしょう。いずれにしてもきちんと原価計算をした上で粗利設定をしサービス提供価格を決めると良いでしょう。
 
信頼される片付け業者になろう
【スタートアップ時のNG】人件費の間違った考え方
開業時は経営者自身であるあなたがどんどん現場に出て補助でアルバイトを雇用したり、奥さんに手伝ってもらうことになるでしょう。その際に間違った考え方として自身の給料をゼロと考えることがあります。上記の直接経費で考えず利益の中から捻出するというもので間違いではありませんが先ではひじょうに困ります。

お片付けサービスの原価は大きく3つで構成され、中でも作業費(人件費)はそこそこ大きなファクターです。その部分をゼロと考えてしまうと原価が低くなりサービス提供料金も下がってしまうことになります。あなたが現場に出れてる間はそれでもいいかも知れませんが事業が軌道にのり人を雇用するようになったらそうはいかず、その時に大きな値上げが出来ないということになってしまいます。

ですからスタートアップ時も自身の作業費をきちんと計上するということを心がけてください。人件費は深く考えないと社会保険料の負担や福利厚生費の負担もありますのでシビアに考えましょう。まごのての場合も運搬費は自社トラックを使用してはいるものの外注した場合の費用で考えています、目の前のお金がかからないからとおろそかにするとたちまち儲からない商売になってしまうのでよく考えて売価設定を行いましょう。
 

初期投資をする勇気がないなら起業してはいけない

ここまで読んでみていかがでしょうか。小資本で大きく儲かると思ってたのに全然違うじゃないかと思いましたか?そうです、きちんとやればやるほど小資本でもありませんし莫大な利益を生むものではありません。

では乱立してるゴミ屋敷片付けや遺品整理業者はどうなのか。90%以上の新規開業者が社屋や作業所を構えていませんし、箱型トラックも保有していません。そして経験もなく変な認定資格を受けただけでプロ気取りのにわか業者ばかりです。ホームページで安い安いと嘘をつき手元のお金を集めるだけに腐心するという状態です。

つまり私がいつも言う社屋も持たないような業者を信用してはいけないというのが如実に表れているのです。スタートアップ時に資金投入をしないような者が信頼できるとは言えないのはもちろん、まともな仕事ができるわけもないのです。結果的に口だけが上手くなり高額請求ぼったくり業者に成り下がり、1~2年ごとに屋号を変えるような業者になってしまうのです。

最低限の資本投下をする勇気がないならこのお片付け業で開業することを諦めてください。甘く見て開業すれば結果的にお客様を騙すことになり、今でも多くの被害者を生んでるのにさらに拍車がかかってしまいます。お金を貯めて技術を身に付けてからでも遅くはないと思います。

ゴミ屋敷片付け業者で数少ない信頼できる業者まごのて

今回の記事はゴミ屋敷のお片付けや清掃で開業したい人向けの記事でしたが、一般のお客様にも役立つ情報を散りばめました。この記事を読めばどんなゴミ屋敷片付け業者を選べば良いかおのずとわかるような構成になっています。

まごのてはゴミ屋敷片付けと特殊清掃で15年の実績がありますが、専門業者になろうと決めたときから小さいながらも事務所と作業所は持っていましたし、現社屋への移転の際は1000万円以上のお金を投入したものです。孤独死の特殊清掃は現社屋に移転してから始めたもので前の作業場では到底対応できる設備ではなかったため社屋移転を待ってリリースしたのです。

現在のゴミ屋敷片付けや遺品整理業界を取り巻く環境はお客様にとっては不安要素しかないと感じます。10年前と比べると多くの業者が参入してきてるように見えますが、実際は社屋もない経験もないといった有様で、ゴミ屋敷の片付け業者というより得体の知れない不用品回収業者や集客系マッチングサイトばかりが増えているという状況です。

もし今はゴミ屋敷状態になってるけど本当に綺麗にしたい、汚部屋から一刻も早く脱出したいと願ってるのであれば是非まごのてにご相談ください。

お部屋のお片付け相談はLINEが便利
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

ゴミ屋敷のことはなんでも私に聞いてください、各自治体のゴミ屋敷条例制定の際の意見交換参加実績、在宅医学会や高齢者虐待防止学会での登壇実績もあり真の専門家として高い評価を得ています。


セルフネグレクトとゴミ屋敷の関係を研究している東邦大学保健衛生学教授である岸恵美子先生とは情報交換を盛んに行いゴミ屋敷の現実的な問題を私から提供し岸教授が学術的に分析し世に提供しその論文等には佐々木久史の名前が付されるものも多い。

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