ゴミ屋敷片付けコラム

業者の選び方
2024.04.06

ポケカメンに晒された便利屋から学ぶ危険な部屋片付け業者の見方

ポケカメンに晒された便利屋から学ぶ危険な部屋片付け業者の見方
コレコレ君キャラクター人形流出転売事件に続いて同じく配信者であるポケカメンに晒された便利屋の実態から危険なお片付け業者をどうやって見抜くかを解説したいと思います。このまごのてのサイト内でも特殊清掃やゴミ屋敷片付け、トイレの詰まり解消など出張系ビジネスは騙しの宝庫で今や適当な業者が占める割合のほうが多いのではないかと感じることから定期的に啓発しています。

ポケカメンさんの配信で取り上げた内容は部屋の片付けや清掃ではありませんが、いわゆる形のないサービスを提供する業者という点では私たちと同じですのでこの悪徳便利屋の事例は充分にサンプルになると判断して記事化しました。
 
ポケカメンに晒された便利屋
配信で取り上げられた便利屋は『なんでもやjp』
ポケカメンさんの配信で晒されたのは台東区の便利屋でなんでも屋jpという便利屋です。配信での相談内容は探偵を依頼し80万円を支払ったが何も調査されず約3年放置の状態であるというもの。

配信の内容はともかくとしてこのなんでも屋jpという業者の事業内容には部屋の片付け全般、ゴミ屋敷の片付けや不用品回収も含まれてることから騙される人が居るかもしれないと考えこちらの記事でも取り上げたもので、なんでも屋jpのサイトから読み取れる危険な業者の特徴を学んでいこうという趣旨です。
 

依頼してはイケナイ部屋の片付け業者の特徴はこれ!

何でも屋jpは部屋の片付けや清掃以外にも別れさせ工作や出会いや復縁工作、浮気調査やストーカー対策もメニューに掲げていてちょっとアングラな雰囲気も漂わせています。そして不用品回収や引越手伝いなどもあり思いつく限りの作業メニューを詰め込んでる印象です。会社(?)概要は下記の通りです。
 
法人名 何でも屋.JP
所在地 東京都台東区根岸三丁目
代表者 斎藤一
許認可関係 記載なし
料金関係 不用品回収3,000円~

この表の情報からは学ぶべきことが多く、お片付け業者を探してる人にとっては良い参考事例になります。たったこれだけの少ない事業者情報からでも意外と見えてくることがありますのでひとつずつ説明いたします。
 
片付け業者選びポイント
事業者の住所表記は絶対にチェックしたいポイント
私はあらゆるコラムでサイト内に記載されてる住所をGoogleストリートビューで見てお片付けや清掃業者に似つかわしくないアパートや雑居ビルがでるような業者は警戒したほうが良いとお伝えしています。

このなんでも屋jpという業者の住所は台東区根岸三丁目までしか書いていません、三丁目の続きの番地や建物名が省略されています。不用品回収業者やゴミ屋敷の業者でもこのパターンは見かけるので注意が必要です。

そもそも事業をやる上で住所をキチンと書くのは当たり前のことでどこの誰かわからない相手にお金を払うことは本来できないはずですが、実際ここまで見て調べる人が少ないので通用してしまってます。事業所住所を書いてないというだけで選んではイケナイ業者と判断しましょう。
 

詐欺的業者は複数の会社名を持ちネットで営業します

住所が書かれていないのは大きな減点ポイントであることは言うまでもなく、他に探偵まがいのことをしてるのに許認可が何も書いていないとか、サイトアドレスが暗号化されていないなど重箱の隅をつつけばいくらでも出るのですがそこはまあ良いしましょう。

私が目を付けたもうひとつのポイントをご紹介します。会社案内に記載されているメールアドレスを良く見てください info□tokyo-higashinihon.jpとあり@マーク以降の文字列に違和感を感じました。

@以降の文字列を検索してみてください。いくつかなんでも屋jpの事業ページやXが出ますが東京都千代田区を本拠とする便利屋ライフというサイトも出ます。事業内容はほぼなんでも屋jpと同じです。

部屋の片付けや不用品回収業者も実は屋号を複数持って営業してる業者をいくつか確認していますが、この手の業者を利用しようと考えてる人はあっちこっちの業者サイトを逡巡します、料金を調べるためやどんな業者があるかを見るための行動で普通のことです。

その心理と意識を逆手に取って屋号を変えサイトデザインも変えて料金もちょっとずつ変えながら仕掛けます、良く言えばマーケティング手法のひとつですし悪く言えば毛色の違うカモを待っているのです。

詐欺の中に競馬予想詐欺というのがありますが、あれも大昔は電話番号と屋号を複数駆使しカモを物色していました、今も同じような状況ですが今は電話よりメールやLINEが主流ですから昔より更にお手軽に詐欺を仕掛けることができます。

社屋も持たないような業者を安易に信用してはイケナイというのはこの考えに通じるもので何らかの悪さをして悪評がたってもすぐに拠点と屋号を変えて逃げることができるのです、一方社屋や確固たる拠点を持つ業者はそうはいきません、構えがあるだけに逃げることは容易ではない、容易ではないということは日々の業務も誠実にやらなければいけないということに繋がります。
 
騙す業者は屋号を複数持つ
片付け業者の複数屋号の使い分けは悪意しか感じません
ネットマーケティングの世界では複数屋号の使い分けは一部では推奨されています。物販の場合だと衣類を売ってるサイトはA社で家電を売ってるサイトはB屋としでも運営元は同じということはよくあり、ネット上で完結することですから違和感はありません。

ところが片付け業者はネット上で完結しません、かならずその先にはリアルな世界があります。訪問見積から始まり実際の作業まで必ずお客様と接触し部屋に上がります。プライベートスペースに入れる相手が実は複数屋号を使用していて拠点もアパートという得体の知れない業者を安心して入室させることができますか?

まごのてには複数電話番号があります、拠点も外部倉庫やリモートオフィスまで入れると全部で4つありますがそれぞれの住所を使い屋号をいくつか用意しドメイン違いのサイトを持てば全部で5つの業者になることができ、ひとつの拠点で電話番号違いの着信も受けることができます。

そのようなやり方をしてるとしたら信用できますか?信用どころか悪意しか感じませんし、真っ当に事業をしていればやる必要すらありません。部屋の片付けや清掃はネットで完結しない、必ず顔を合わせ部屋に入れるということをもっと重大なことと考えてほしいと思います。

実は東京近辺のゴミ屋敷片付けで広告を回して集客してる業者を紹介した記事がありますが、複数屋号や二枚看板業者や短期間で商号を変えて営業してる業者がゴロゴロいます、興味ある方は下記リンクからお読みください。
 

名前や顔がわからない相手を信用できますか?

業者ホームページに住所がない、あっても一般家屋やアパートが出るのはどうにも信用できないという感覚は当然ですがもう一点顔がわからない相手との取引はどうでしょうか?少ないですが代表者名すら書いていない業者サイトもありますし、当然顔なんか出していません。

以前上記の社屋もないような片付け業者を信用してはイケナイという内容について以前わざわざ電話をかけてきた業者がありました。内容はこのようなことを書かれると商売がやりにくいというクレームです。そんなことはよくあるので気にも留めないのですが業者名や個人名を聞いても頑として教えません、どうして言えないのだと問い詰めると「個人情報だ!」と訳のわからないことを言います。

あくまでも私の考えですが事業者に個人情報はないと思っています。だからすべて名前もオープンにしてますし、顔も全部出してます。これはお客様に安心してもらうために他ならず特にゴミ屋敷のお片付けは高額になりやすいですから顔と名前ぐらいオープンにするのは当たり前だと考えています。

YouTubeでも他SNSでも顔と名前を伏せて集客したり物や情報を売ってる人がいますがまったく信用ができません。社屋もない顔もわからないような相手にお金を払う、ましてや部屋に呼ぶなど本来はこわくてできないと思うのです。

事業者なら顔と名前はオープンに
東京メトロ西葛西駅の自社看板
 

片付け業者選びをするお客様は今以上に慎重になろう

私は10年以上前よりゴミ屋敷や遺品整理、不用品回収界隈の悪徳業者のやり方について注意喚起をしてきました。ボッタクリなど高額請求をする業者や技術もないのに大風呂敷を広げお金だけ取って未完のまま終わらせる業者などを啓発してきたのです。

10年ぐらい前はゴミ屋敷関連の業者はそう多くなかったので悪徳業者はすぐ排除できましたし意外と見分けもついたものですが、今は業者数も急増しておりゴミ屋敷の片付けなど出来ない不用品回収業者もどんどんサイト上に溢れてますから見分けがつきません。

見分けが付きにくいだけでよく見ればおかしな点に気づくことができますが、ゴミ屋敷の片付けで業者利用する方は時間がなくて慌ててることが多いのと、ゴミ屋敷であることの後ろめたさや恥ずかしさもあるため不用意に見積もりに呼んで畳みかけられて一気にクロージングされて高額請求の憂き目に遭ってる方もたくさんいます。

三社相見積を取ろうとかいてあったからその通りしたら実はその三社は屋号が違うだけの同じ業者だったという笑い話のようなことも現実に起きていますので、もしこれから片付けや清掃の業者を探そうとしてる人は慎重の上に更に慎重を重ねてやりすぎなことはありません。
 
ゴミ屋敷片付け相談LINE
まごのては安心安全な部屋の清掃業者です
私は開業当初からお客様にとって安心できる安全なお片付け業者とはと考え続けてきました。考え続けた結果は『見える化』であると一定の答えを得たのです。拠点があることが見える、どんなスタッフが来るのか見える、どんな作業をするのかが見える、部屋がどんな完成形になるのか見える。この仕事はブラックボックスになりやすく、お客様から見えないことが多いのです。

ですからまごのてには幹線道路沿いに大きな社屋兼事業所を構えています、もちろん会社運営上のコストは増大しサービス提供料金に転嫁されるので同じ内容の仕事だとしても自宅兼事務所の業者のほうが断然安いでしょう(ボッタクリ業者は除く)。それでも支持され続けてるということは信用力が高いということになります、また高いお金をもらうに値する技術の提供にも注力しておりいただく料金に恥じない高品質なサービス提供を心掛けている安心安全なお片付け業者ですのでゴミ屋敷でお悩みの方は安心してご相談ください。
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

ゴミ屋敷のことはなんでも私に聞いてください、各自治体のゴミ屋敷条例制定の際の意見交換参加実績、在宅医学会や高齢者虐待防止学会での登壇実績もあり真の専門家として高い評価を得ています。


セルフネグレクトとゴミ屋敷の関係を研究している東邦大学保健衛生学教授である岸恵美子先生とは情報交換を盛んに行いゴミ屋敷の現実的な問題を私から提供し岸教授が学術的に分析し世に提供しその論文等には佐々木久史の名前が付されるものも多い。

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