ゴミ屋敷片付けコラム

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2024.06.15

安い不用品やゴミ屋敷の業者の真相!本当に安いと思いますか?

激安格安のゴミ屋敷片付け業者
ゴミ屋敷のお片付けや汚部屋清掃の業者探しをする際に気になるのはやはり料金面ではないでしょうか?部屋のお片付けであまりお金をかけたくない、ゴミ処分が大半のゴミ屋敷だと根本的にゴミにお金を払うことに抵抗があり安く済ませたいと考える人も一定数います。

ネット上には安いと掲げるゴミ屋敷業者や不用品回収、遺品整理業者もたくさんありますが本当に安いのかわからない、逆に高額請求に遭うのではないだろうかと危惧される方も多いかもしれません。下の表は東京都近辺で広告を出してるゴミ屋敷片付け業者記事から最低料金が1万円以下の業者をピックアップしました。
 
片付け業者名  車種・間取り 記載料金
エコナイン 軽トラック1台 6,800円 ※東京で一番安いらしいです
お片付けSOS   9,500円 ※車種間取りの記載なし 2LDK75,000円~
キラリ 軽トラック1台 9,800円 ※5千円オフクーポンあり
ピカリ 軽トラック1台 9,800円 ※キラリの二枚看板?
キズナリライフ   業界最安値らしい ※他の屋号と使い分け
片付け太助 1K・4LDK 1K9,500円~ 4LDK159,000円~ 
粗大ゴミ回収サービス 軽トラック1台 9,800円

ほんの一部業者だけを抜粋しましたが軽トラックといえども300Kgもしくは3立米前後の不用品やゴミを積んで処分して1万円以下のオンパレードです。本当にこんなに安いのか、本当ならなぜこんな料金が実現できるのか興味があります。先に答えを書いておきますが絶対にあり得ない料金表示ですし、実際にもこのような料金ではありません!現実的に起きてることとして1万円~3万円程度の料金を書いておきながら100万円越えは平気でありますし、言うに事欠いて「まごのてはもっと高い」と吹聴してる業者もあります。格安料金をホームページに書いてる業者はただの撒餌である可能性が高いですので常識的に考えておかしい料金を書いてる業者は接触すらしてはいけません!騙される確率が高いです。
 
格安料金で選ぶ片付け業者
『業界最安値』のあるゴミ屋敷専門業者の真実
業界最安値のゴミ屋敷の片付け業者と名乗り結構派手に広告とYouTubeをぶん回してる業者の料金についてお伝えします。

2年ほど溜めたコンビニ系ゴミ屋敷で引越前のお片付け依頼だったそうです。まず必要なトラック台数は軽トラ換算で3~6台。ホームページの料金を当てはめると13,200円ですから6台だとしても8万円程度のはずです。

ところが実際は軽トラ1台処分費7万円、作業費12000円×3、仕分け分別費5万円で156,000円!そして何故か繁忙期割増1.5倍で234,000円これが1台目で2台目は少し割引しますと16万円で軽トラ2台で約40万円と提示されたのです。

いざ作業が始まると回収してくれたゴミはゴミ袋10袋分程度だったらしく、まだまだ室内にゴミはあったけどあまりにも不審だったのでここでストップさせたということでした。このお客様は最初の見積もり段階で「ホームページの内容と違う」「YouTubeの実例料金と違う」と抗議したそうですが「これが相場ですよ」「まごのてさんはもっと高いよ」と丸め込まれ押し切られてしまったと言います。

ここまでで部屋がきれいになってるならまだ許容できますが、ゴミは残ってる、トイレやお風呂も汚いままで当初の目的は何ひとつ完遂せず、トドメを刺すようにこのまま進めるならあと6台ぐらいで80万円にしておきますと言い置き去っていったそうです。

このお客様の場合は結局残り作業をまごのてに依頼となりましたが、お金に余裕がない人だとボッタくられた上に部屋も片付かず、他の業者に再依頼も出来ないという最悪の状況に陥ってしまいます。

お片付けや清掃に携わる業者も安い安いばかり連呼するのではなく、もっと特徴的な何かをアピールできるものを身に付けたほうがいいんじゃないでしょうか?安いしか言えないような(実はたいして安くない)スタンスで本当にゴミ屋敷で悩んでる人に寄り添えますか?
 

部屋のお片付け料金が安いことは良いことでしょうか?

ゴミ屋敷でも不用品でも各業者の集客スタンスを見ていますと大きくは2つに分かれています。ひとつは言うまでもなく『安いことを強調』するグループでもうひとつは『技術力や特色をアピール』する業者です。

90%は安さが正義とばかりに安い安いと連呼しています、私は10年以上ネット上のタイトルやフレーズを観察してきましたがあまり大きく変わりません。ゴミ屋敷のお片付けで業者を利用する人の90%は初めてですからお片付けに関する相場観も何もわからないまま業者探しを開始します。すべてのお客様がお片付けに潤沢にお金を使えるはずもないのですから安いというフレーズは使いやすいし多くの人に刺さるから使ってるだけにすぎないのです。お片付け業者が発する安いについてのカラクリは後述しますが、根拠なく安いを連呼する業者は信用に値しないと思います。

あらゆるコラムで書いてますがゴミ屋敷と言えども自分のプライベートスペースに入室させる、個人情報を与えるに値するかどうかで業者を推し量るべきで、まやかしの安いのオンパレードはゴミ屋敷で悩むお客様を愚弄する行為であると私は考えています。

東京で安くて信頼できるゴミ屋敷片付け業者まごのて
東京で信頼ができるゴミ屋敷片付け業者はまごのて
 

『安い』で釣って嵌め込むゴミ屋敷片付け業者情報

まごのてのコラムにはこの手の悪徳業者情報や料金吊り上げ情報が多数寄せられます。特に東京の『ゴミ屋敷片付け業者』広告出稿業者徹底比較!こちらの記事を出して以降さらに情報が集まり、想像以上の状況になってることが判明しました。

まず基本的なやり口はホームページや広告でとにかくゴミ屋敷のお片付けが『安い』と釣る、相談なりお問合せがあったらすぐに見積もりに行くと持ち掛ける、超高額料金を提示する、密室であの手この手で契約を迫る。だいたいがこのような流れで、ある業者の場合はまごのてはもっと高いよ、不法投棄の疑いもあるよとあることないこと吹聴したという話も耳にしました。

千葉県千葉市のワンルームのゴミ屋敷片付けをご依頼のお客様は最初にまごのてから料金提示を受けていました(水回りと床のクリーニングも入れて約40万円)最初は少し高額だと感じたため他に二社来てもらって部屋を見てもらったところ、ひとつめの業者は26万円(ゴミだけ)もう一社はなんと130万円(ゴミだけ)の提示を受けたのです。

このお客様の聡明な点は26万円でも40万円でも100万円だとしても根拠が示され納得できるなら構わないというスタンスだったことです。私のところ以外の業者は二社とも作業工程も示さず、どんな完成形になるのかも提示されず費用内訳も書いてないような見積書を渡されただけだったそうです。この二社は東京の『ゴミ屋敷片付け業者』広告出稿業者徹底比較!の中にも名を連ねてる業者ですが二社とも業界最安値を掲げています。

130万円を提示した業者はかなりしつこくサインするまで帰らないという気構えだったと言っており、もし女性のお客様やちょっと気の弱い人だと押し切られるのではないかと言ってたのは印象的でした。ゴミ屋敷のお片付けでも不用品回収でも安く上げたい気持ちはわかりますが、業者サイトに不審な点があったり嘘があると感じたら絶対に近づかないこと、見積もりも今の時代LINEやZOOMなどオンラインで充分可能ですので身を守るためにも安易に部屋に呼ばないことが肝心ではないでしょうか。

安いゴミ屋敷業者は本当にある?
得体の知れないゴミ屋敷片付け業者には接触するな!
見積もりも最初はオンラインで充分です、特にゴミ屋敷片付け業者を初めて利用するお客様や女性の方は安全重視で!
 

料金が相場より安い片付け業者はあります!料金設定根拠は何?

激安系のお片付け業者を探したいという方のためにアドバイスいたします。世の中には確かに激安のお片付け業者は存在します、東京にも大阪にも名古屋にも存在しますがネット上で関心を惹くためだけ「安い」と書いてるのではなく、本当に安いことだけが売りの業者はあります。

現在の日本の景気はあまり良いとは言えずあらゆる物やサービスに対して安さを求める風潮はあり、部屋のお片付け、特にゴミ屋敷や汚部屋のお片付けは清掃業の中でも高額になりがちな部類ですからどこよりも安いことを売りにしてる業者があったとしても不思議ではありません。

ただし安いと掲げ本当に嘘騙しなく安い業者はありますが、ではどうして安いのか公表されてる業者はあまりありません。物やサービス料金には必ず根拠がありそのエビデンスに従って料金決定されます。部屋のお片付けや清掃でも同じで必ず料金決定の根拠があり特に相場より安いというのであれば必ず根拠を示さなければいけません。

例えば出来たばかりの開業したての業者で社長自らも現場に出ているので人件費を安くできるとか、広告宣伝費がゼロだからその分安いとか、もっと言えばゴミを適正な方法で処分していないから安いなど何らかの根拠があるはずです。その部分を何も言わないから騙しじゃないか、安いと言いながらボッタくられるのではと疑念を抱かれてしまうのです。まごのての場合は安いという言葉は使いませんが、どうして作業費がこの料金なのか、どうして自社トラックなのにトラック経費が必要なのかと聞かれますがすべて明確な理由を提示しています。

正直な料金提示のまごのて。ゴミ屋敷でお悩みの人の救世主
 
安物片付け業者探しは疲弊する
相場度外視で超激安料金を出した片付け業者
東京都北区のマンションゴミ屋敷のお片付けでLINEからお問合せをいただいたお客様のことです。3LDKでかつては家族で住んでいたけど両親が亡くなり今はひとりで住んでいるけど荷物が多すぎるので整理したいという相談でした。

使えなくなった2部屋を中心にリビングなども一度一掃したいというご要望で明らかなゴミが多いわけではないけど家財の量は多く、8畳の部屋は完全に倉庫になってしまってる状態で軽く2トントラック3台はありそうな様相でした。

遺品整理要素もあることから丁寧な作業が必要でLINEで出した費用は70万円前後としました。しばらく経って他の業者が20万円と見積もったのでもっと料金を下げてほしいと要求がありました。お客様としては私のところでやってもらいたいがここまで費用に差が出るとまごのてが不当に高額ではないかと疑念を持ったのです。

現地で料金の決まり方や内訳もご説明し20万円はなんらかの不正がないとあり得ないこと、当日になって料金を吊り上げられる可能性や途中で作業をやめられる可能性を示唆しました、不安を煽るつもりはありませんでしたがどう見ても20万円はあり得なく、私たちが最終的に出した金額も73万円(税別)でした。よく料金について根拠を求められることは多いですが安値を出した業者に対してもどうして安いのか根拠を聞くべきだと思います。

結局私たちの手によってお片付けを実施したのですが倉庫状態の部屋から発見されたお金はトータル250万円に及びました、もし20万円の業者がやったならお客様の手元に戻った可能性は低かったのではと思います。

考えられない安値を出す業者は発見される可能性があるお宝をあてにして安値を出す場合もありますので充分に注意しましょう。
 
 
安いゴミ屋敷のお片付け業者
あなたはゴミ屋敷のお片付けを手伝うならいくらほしいですか?
部屋のお片付けを業者に依頼すれば当然お金がかかるというのは誰でもわかります。ではもしあなたが友達が住むゴミ屋敷を片付けるのを手伝ってと言われたらいくら貰いたいですか?もちろん仮定のことで実際は起こり得ないとは思いますが、大事な友達の頼みだからタダでいいですか?ゴミ屋敷を安く片付ける方法と題したある業者記事では手伝ってもらえそうな人に声を掛けようと無茶苦茶なことを書いてるものでタダが前提となっています。

ゴキブリや臭いがありションペットもあるような部屋を片付けて掃除する、1万円もらえれば嬉しいですか?いくらお金を積まれてもイヤだという人もいるかもしれません。逆にあなたがゴミ屋敷だった場合友達にお片付けのお手伝いを頼んだとしていくらお礼を払いますか?だいたいの人は1~2万円の謝礼を払い食事に連れて行く程度のことはすると思うのです。

つまり友達や知り合いにお願いして手伝ってもらったとしてもそれなりのお金がかかるのですから営利で事業をしてるゴミ屋敷片付け業者に依頼するならそれなりに費用がかかるのは当たり前とご理解いただけると思いますし、超激安はちょっと考えずらいのです。
 

ゴミ関係の仕事は常識外れの料金設定は本来できない

どんな商売でも同じですが必ず原価というものがあって売価が決まります。部屋のお片付け関係でも当然同じで相応の原価があって売価(お片付け料金)が決まります。特にゴミ屋敷のお片付けや不用品関係はゴミ処理費という原価の占める割合が大きいので売価もその部分が反映されたものとなります。下の表はゴミ屋敷のお片付けや不用品回収業で必要な経費です。

ゴミ屋敷のお片付けで絶対に必要な経費

大きく3つの経費で原価が決まりますが、ゴミ処分費や作業費(人件費)は事業の規模に関わらずほぼ同じ条件でかかる経費です。ゴミの処分費も東京近辺であればそう大きな変動はありませんし、人件費に至っては東京以外では若干低いとしても社保負担などを考えると大きく変わるものではありません。

したがっていくら安くする、安くできると言っても限度があるのです。普通に考えるとだいたいどこも似たような料金になるはずなのに大きく差が開くのは不正があるかまともな運営ではないとも考えられます。

ただ個人事業主でひとり親方または夫婦や親子でやってる場合は人件費をゼロと考えて収益を頼りにやる方法もあるので一概にすべての業者が上記の表に当てはまるわけではありません。同じ観点で考えた場合事務所や作業所も持たない、スタッフもすべてアルバイト、車両もその他設備も持たないというなら表右の間接経費も限りなくゼロですので安くサービス提供が可能かもしれません。

つまり同レベルの業者を揃えて料金調査をすればある程度同じ料金になるのが本来の姿になるはずです。お片付け業者を選ぶ段階である程度レベルを揃えなければ料金に関しては参考にならないと思います。お片付け業者の選び方については関連する記事がありますのでご一読ください。
 

初めて片付け業者依頼をする人が絶対失敗しないための見極めポイント

安さを売りにするゴミ屋敷片付け業者を選ぶならリスク覚悟

ゴミ屋敷や汚部屋を業者依頼して片付けたい、できれば安い業者を選びたいと考えたときに不安を感じることがあるかも知れません。今までにまごのてでお片付けをしたお客様から聞いた話だと、安い片付け業者は確かに気にはなったけど不安要素が大きすぎて問合せする勇気が出なかったということでした、特に下記のことが不安材料だったそうです。

1.部屋がキチンと思い通りに片付くか。
2.実は後から高額な請求をされるのではないか。
3.どんなスタッフが家に来るのだろうか。
4.必要な物や大事な物が無くなったりしないだろうか。


ゴミ屋敷や汚部屋と言えどもそこは人の生活の場ですから、必要な物や大事な物があるのは当然ですし、いくら散らかった部屋でもプライベートな空間にどんな人が来るのかわからないのはやっぱり怖い、そもそも部屋がキレイにならなければ安くても意味がないと考えてしまうのです。

格安を掲げる部屋の清掃やゴミ屋敷のお片付け業者すべてが適当な作業をし低品質な仕上がりなのかは知りませんが、少なくとも相場より安いと掲げてる業者を使うならある程度のリスクは覚悟し、不具合をどこまで許容できるかを考えた上で利用を検討したほうが良いでしょう。そもそも片付けや清掃技術に自信があれば安い安いと連呼しないはずです。

今半のすき焼き弁当とすきやのすき焼き御膳は同じように見えますし、どちらも食事をするという目的は達成できますが、すきやのすき焼き御膳に今半と同じ味を求めないと思います、この値段なら仕方ないねと妥協点を持ってるはずです、食事を例にしましたが部屋の片付け業者も同じことが言えるのではないでしょうか。

ゴミ屋敷片付け業者サイトに書いてる料金は目安にすらならない

安い片付け業者を選びたいけど不安もあるという中で、安い安いと言っておきながら実は高額請求されるのではないか、と言う不安についてご説明します。

ゴミ屋敷を片付けるという業者はたくさんあり、検索で調べても「安い」と掲げる業者のオンパレードです、常識的に考えてもかなり安く本当かなと思うような料金も平気で書かれてることも多いです。

実は現在の片付け業者が前面に出してる料金はサイトの上だけのこと、と考える方が良いかも知れません。実際の料金のことではなくホームページの集客上のタイトルや文言のことを指しています、例えば最近問題になっているトイレの詰まり解消業者は「30分で駆け付け!トイレ詰まり300円」と書いてますし、おなじみの不用品回収業者も「トラック積み放題6800円激安!」と煽っていますが、実際に請求する額はその10倍も20倍もの金額です。

冷静に判断すれば30分で急行してトイレの詰まりを直して300円とたこ焼きより安い金額はおかしいですし、不用品を軽トラと言えど満載積んで数千円は普通あり得ませんが、嘘を吐いてでもとりあえずコンタクトさせたい、後は手八丁口八丁で丸め込めば良いという方針の業者ばかりですから、ホームページに記載されている料金はまったく参考にすらならないということは断言しておきます。
 

激安片付け業者の料金カラクリ
安い不用品回収業者の料金表示テクニック!
【暴露】不用品やゴミの積み放題定額のカラクリが分かった!という記事で書いてますがトラック1台あたりの不用品やゴミ回収料金を異常に安く書くのが今のトレンドで有利誤認表記であり詐欺的手法に違いはありませんがこの手の業者は上手く逃げ道も作っています。

軽トラック1台あたり6,800円や9,800円と書きつつ小さな文字で「目安1.5平米」や「積載目安1㎥」と表示しています。誰でも軽トラック1台と書いてあれば満載を想定しますが実は満載の30%程度が彼らの1台の考え方です。つまり9,800円と書いてあれば最低でも3万円から4万円あたりになることは必然で実際は7~10万円ぐらいまでは平気で請求されます。だから不用品回収業者や過激な料金を表記してるゴミ屋敷片付け業者の料金はあてにならず真に受けたらとんでもないことになるという理由です。

軽トラック1台満載が3万円台は正直ぼったくり料金ではなく、正しくゴミを処分し人を正規雇用し法令順守の運営をしていれば当然の料金設定ですが、その料金に至るプロセスが悪すぎます。結果的に3万円や4万円は正しい料金だとしても6,800円だと言って集客すればこれは詐欺なのです。このような方法を使う業者をわざわざ利用する必要は一切ないと思うのですがいかがでしょうか。

安いと掲げるゴミ屋敷や不用品回収業者の料金決定術

不用品回収などの業者はダントツに個人事業でやってる人が多いです。まごのてのように人を雇用し組織的に事業を行ってるとところの方が少ないです。個人で運営している業者は組織的に営業している業者に比べると料金面でもかなり融通が利きます、だいたい労働基準法の枠にとらわれませんので時間による制約も受けませんし、料金も固定経費が無い分売上=利益に近いレベルですから格安のサービス提供が可能です。

料金基準もあまりなく、お客の顔色を見て決めるようなアバウトな部分も多くあり、極端に言えば今日は3万円売上げたいから3万円みたいな料金決定の仕方はあります。ちょっとしたきっかけで知り合った不用品回収を個人でやっている人は今夜は飲みに行く軍資金がほしいと思ったら利益はギリギリか若干赤字でもとにかく現金をかき集めるし、月末なんでちょっと太く儲けたいと思ったらお客様の顔色を見ながら攻防をするというようなことを言っていました。

もしお片付け費用を安く済ませたいと考えるならこのように個人営業の業者を狙うと良いですが、最初のほうでも書いてますがあくまでも自己責任です。
 

小規模な片付け業者
お片付け費用を安くしたいなら小規模業者
悪徳業者や作業の質がどうという問題はとりあえず別問題と考えた場合ですが、片付け費用を安く抑えたいなら小規模の片付け業者です。ひとりで事業をしてる個人事業主や夫婦でやってるような業者であればかなりの低価格を実現できると思います。

小規模の片付け業者の場合運営コストがほとんどかかりません、事務所も持たず車両もレンタカー、給与も自分次第ですし個人事業主ですから労働基準法の概念もありません。特に個人事業主は人件費という考えがあまりありなく、人を雇っていないのですから当然ですがここに大きな違いが出ます。個人事業主は例えば原価3万円のものを5万円で売って2万円の粗利が出た、この収益を自分の給料と考えますので人件費を別に計上することはないということです。

逆に私たちのように組織化し器もキチンと構えてる業者はなかなかそうはいかず、すべてが法律通り運営しないといけませんし、運営コストも莫大にかかりますので価格競争の場面ではどう足掻いても勝つことはできませんし勝とうとも考えていません。

個人の片付け業者を探すのは簡単で、くらしのマーケットや不用品回収の窓口などの集客系ポータルに加盟している自社でホームページを作る余禄もない業者を狙うと良いのではないでしょうか。

どうせゴミだから安い片付け業者のほうが良い

11社相見積を取って最安業者がゴミ屋敷を片付けた結果

比較的最近の出来事ですが東京都内の1Kアパートのゴミ部屋に住む男性からのご相談でした。部屋の状況とその人自身の状況は次のようなもの。

・5年程度ゴミを溜めて玄関からすでにコンビニごみなどの山。
・ゴキブリも発生し臭いもあり近隣から苦情が出た。
・ユニットバスがゴミ山で使えないので直近1年ぐらいションペット作成。
・失業中で失業保険を貰ってるためお金がない。
・部屋の連帯保証人である妹が片付け費用を出す。


本人の状況はさておいて部屋の状態はけっして良いとは言えずヒアリングだけでも40万円は超えそうなイメージでした。部屋の写真を送付してもらい再度見積もりをした結果下記のような作業提案と金額提示となりました。

作業内容
1.必要な物をピックアップしつつ明らかなゴミと不要な家具家電を廃棄。
2.水回りと床のクリーニングをしキレイに仕上げる。
3.除菌と消臭を行う。


一連の作業で55万円(税別)除菌と消臭は引越すので不要と言うことでしたので55万円とし写真見積もりなので振れ幅を上下10%として提示したのです。

見積もりから10日ほどしてから実際に片付け費用を出す妹から電話があり、お宅を含め11社から見積もりを取ったが最安は15万円なんで現地を見て確定料金を出してほしいと申し出がありました。

この方は15万円より下がることを期待して現地調査を依頼したのだと思いますが、すでに写真見積もりで55万円の料金が出ており、ましてや15万円以下に下がることは絶対なく、現地調査の依頼はお断りしこの仕事は流したのです。

ところが約1週間後に再度妹さんから電話があり、やはり消臭とクリーニングだけやって欲しいと連絡がきたのです。
安い不用品やゴミ屋敷の業者の真相!本当に安いと思いますか?

見積額を大きく上回りお片付けは未完成

結果的にこの方は15万円と料金提示をした業者に依頼したのですが、片付け当日になんと廊下部分と居室の一部のゴミだけ取った時点で追加料金を申し渡されたと言うのです。その業者いわく想定よりゴミが多い、そしてションペットは回収できないので置いていくと当初とまったく違う内容に変えてきたのです。

聞いてない!と抗議をしたものの結局妹さんは言われるまま追加15万円を泣く泣く支払うことになり、回収してもらえると思っていたションペットは残り、ゴミが無くなった後の部屋の状態から自分でやろうと思ってた清掃も断念しまごのてに連絡をくれたのです。

ただし私たちが見積もり時に提示した水回りと床のクリーニング料金はゴミ片付けとセットの場合であって単発の場合はその限りではないと伝えセットの時には8万円でしたが15万円、清掃後の除菌消臭を5万円とし合計20万円さらにションペット処理費用10万円を別途いただくことになってしまい、このお客様が支払った総合計は60万円にも及びました。

当初55万円は高すぎると最安提示の業者に依頼したはずなのに、一番お金がかかってしまう結果になってしまったのです。この出来事を読んでどう感じますか?冒頭で多少のリスクを承知でと書きましたが時には多少ですまないこともあると言うことは理解していただけたのではと思います。

知らずに犯罪行為に加担している可能性もある

激安業者は片付けや清掃技術が劣る可能性があることはなんとなくお分かりいただけたと思います、腕が悪い分安いと考えれば納得しないまでもまあ仕方ないかと思えます。

問題なのは知らないうちに犯罪行為に加担している場合があることも頭に入れておきましょう。ゴミ屋敷業者を11社呼び最安業者に頼んだつもりが追加費用を迫られましたが、このパターンも考えようによっては法律違反ですし度を越せば恐喝ともいえる行為です、もっともこの場合は被害者となるのですが、もしゴミの不法投棄をしていたり、従業員にお金を払わないなどの不利益行為をしているとしたらどうでしょうか?

お客様はそんな内情はわからないかもしれませんが回り回って犯罪行為に加担してしまってる可能性はあるのです、いくらお客様に非は無いといえど後味の悪いものになることは否めません。

サービス提供に安さを追い求めることは悪いとは言いませんが、お客様の過剰なニーズに応えようと法令違反を犯し摘発された業者も知っています、安く提供することを求められてる、それを実行すれば利益が残らない、だから法律違反と負の連鎖が起きるのです。

片付け業者側にも毅然と適正価格を示す勇気は必要でNoが言える事業者にならなければいけません、技術に自信があったり唯一無二と言える特色があれば価格競争などしないで本来の競争ができるのです。

今回の部屋の清掃がすべて終わった後で11社もの見積もりはどんな流れだったのか聞いてみました。まず3社を呼んだらしく出た金額は80万円、40万円、100万円で、100万円を出した業者は何故かすぐの契約なら50万円にすると言ったらしいです。

そしてさらに40万円の見積書をチラつかせて業者を呼べばみんな面白いぐらいに下げてきて28万円まで下がったところで更にその見積もりをチラつかせ11社目に15万円に辿り着いたそうで、正直業者も悪いがお客様もちょっとやりすぎですしモラルのない行動ではと感じずにいられませんでした。

激安の片付け業者を探すメリットはある?

\【まとめ】激安の片付け業者はグレーな部分が多い/

高額請求もせず清掃や片付け技術は劣るけれどもとにかく安いという業者についての存在をお伝えしたのですが、激安業者は現に存在しますし、お客様側で他社との相見積を匂わせたり値引き交渉に応じる業者も多くあることでしょう。

ただし様々な部分でグレーであることは否めません、料金決定プロセスもそうですし、回収された廃棄物が適正に処理されてるのかも不明です。ただただ料金が安いだけならいいのですが明らかに原価割れしてるにも関わらず仕事の獲得(日銭の獲得)だけを目的としている面が見えると何か法令違反をしているのではないかという疑念すら浮かびます。

相場からかけ離れた激安系のお片付け業者の利用にはリスク容認が必要とお伝えしましたが、リスクを負ってまで安いだけの片付け業者をチョイスする意味があるのかは今一度考えていただきたいところです。
安い不用品やゴミ屋敷の業者の真相!本当に安いと思いますか?

ゴミ屋敷片付け業者に安さを選ぶか確実性を選ぶかです

東京近辺でゴミ屋敷を片付けるという業者はたくさんあるように見えますが、本当にゴミ屋敷や汚部屋から脱出し部屋を綺麗にしたいと考えるなら実は業者の選択肢は極めて少ないです。忌憚なく言いますと東京近辺であれば私たちまごのてにご相談いただくのが解決に向けて一番的確で早いのは間違いありません。

実はキチンと運営し専門性と安全性を兼ね備えゴミ屋敷た片付け業者の場合、料金に大きな差は出ません。先ほどのように上100万円最安15万円といった無茶苦茶な現象は起こらず、まごのてが出した55万円から振れても10~15%程度です(作業内容による)つまり適正価格から大きく外れることは普通はないのです。

お片付けや清掃のような無形のサービスであっても「仕入」はあります、従業員の給与や車両経費、ゴミの処分料、運営するための維持費のことですが、基本的に仕入の原価部分は同じレベルのはずです、仕入原価に差がないのですからサービス提供料金に大きな差が出るはずはないのです。

安いを前面に出す片付け業者、ホームページで業界最安値と書くということは特色がなく、もしかしたら法令違反を犯してることの表れでそんな理念も技術もない業者に部屋の片付けを任せたらどうなるかは火を見るより明らかです。

今まさにゴミ屋敷の片付けを始めとした部屋のお片付け業者を探してる方は本当に安ければいいのか?を再度考えて、まず第一に安全性や信頼性に重きを置いた上で業者探しをしてみてはいかがでしょうか。

ひとつのポイントとして安さだけを求めるなら他業者をあたってください。もし仕上がりや作業品質や安全性を求めるのであれば是非まごのてにご相談ください。

部屋の片付け業者選び成功の鍵は『専門性』と『安全性』の見極め

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記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ

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