ハウスクリーニングコラム

汚部屋クリーニング
2024.03.04

【ペット消臭】猫多頭飼いだったアパートの消臭実例と料金

【ペット消臭】猫多頭飼いだったアパートの消臭実例と料金
ペットを飼っていた部屋の消臭作業の実際と料金についての解説記事です。まずペット(犬猫)を飼っていた部屋の消臭作業は実際のところそう安くありません、ましてや猫を多頭飼いしていたような部屋の場合だと孤独死が起きた部屋の原状回復費と同等かそれ以上の金額になることは少なくありません。

孤独死のご遺体痕にまつわる汚れはハエが拡散させていたとしても限定的なエリアですが、猫ちゃんの場合は行動範囲が広いですから作業対象エリアが広範囲に渡ります。また猫ちゃんの場合は臭いも強いので消臭の難易度も高めとなり、消臭のための料金も大きく跳ね上がるのです。

Yahoo!知恵袋には猫を飼っていた部屋の退去費用で200万円も請求された!という相談がありますが果たして妥当な料金かについても検証します。
 
ペットがいた部屋の消臭作業
ペット可の部屋でも前の入居者の臭いは嫌われる
まごのての取引先でペット可の物件を扱ってる管理会社がありますが、ペット可にも関わらず前の入居者の臭いが嫌われなかなか入居が決まらないので退去のたびに消臭のご依頼があります。

物件オーナーはどうせ次もペット臭が付くのだからやらなくて良いだろうと毎回見積もり提示のたびに苦言を言われていますが、例えペット可物件であっても残った臭いは嫌われます。喫煙者が前の住人のたばこ臭を嫌うのと同じ心理だと思います。

最近はスメルハラスメントという言葉があるぐらい自分以外の臭いには過敏ですので賃貸運営を行ってる方は臭いに対してはしっかり対策をしたほうが良いと考えます。
 

ペットを飼っていた部屋の消臭は大掛かり

ペット関係の消臭の一番のポイントは臭い発生源の除去です。消臭をする上で一番基本的なことでペットだけではなくタバコもお香も孤独死もすべて臭い発生源を洗浄するところから開始します。

におい発生源を特定しなければ洗浄できませんので場所の特定から始めます、ところが猫で多頭飼いともなれば特定というレベルではありません。部屋のほぼすべてが臭い発生源と言っても過言ではないのです。

下の写真は東京都内のマンション退去後です、数頭猫を飼っていたということですがまだマシな部類です。それでも床はオシッコが染みつき壁も糞尿跡があります、部屋全てがこの有様ですから原状回復は大掛かりにならざるを得ません。

臭いや汚れが染みついた内装も解体し、下地や躯体も消臭や洗浄を行わなければならず消臭だけではなく原状回復リフォームまで必要になりますのでトータルの費用はそれなりに大きくなり100万円超えは充分考えれる範囲でマンションによっては200万円は現実的な費用感です。

猫を飼っていた部屋
猫が掻いて剝げたフローリング
 
猫部屋の消臭
壁にも糞尿染み込み跡

内装をほぼ解体し下地から消臭が必要

表面の内装を出来るだけ破壊せず残せる部分は残して洗浄するというのが特殊清掃のセオリーですが、猫を飼っていた部屋の消臭は残せる部分が極端に少ないのが現実です。壁も壁紙を剥がす程度で終わらず下の石膏ボードやフローリングの下板まで汚れてることがほとんどですのでおのずと解体エリアも多いのです。

特殊清掃も同じ手法ですが完全な消臭をしていくためには臭い発生源となってる汚れを完全に露出しないといけないということで、この汚れを追跡する能力が特殊清掃業者には求められるのです。
 
臭い発生源である汚れ
わずかの汚れも見逃さない!
臭いの発生源である汚れを見逃さないというのが部屋の消臭の最大ポイントで、逆を言えば臭い発生源の特定さえできれば消臭は7割成功したといっても過言ではありません。じゃあ思い切ってスケルトンにすればいいじゃないかと考える方も多いです。

スケルトンにしてコンクリートだけの状態から新たに内装を作ればいいではないかと考え実行する人も多いです、けっして間違いではありませんがそのやり方も消臭という観点で考えた場合8割の臭い低減はできますが2割は残る可能性が高いです。

実際ペットを飼ってた部屋も孤独死のあった部屋でもスケルトンにしたけど臭いが沸いて出てくるという相談はかなり多いです。理由は簡単でコンクリート地まで汚れが広がっているからです。

ペット関係の消臭はどんな手段であっても洗浄と消臭作業をセットで考えないと上手くいかないということになります、もしペット関係の部屋の消臭でお困りの方はお気軽にご相談ください。
 

スケルトン工事の後でも臭い戻りがあった例

孤独死の特殊清掃の事例ですが、東京都内のワンルームマンションで孤独死が起き、部屋のオーナーが特殊清掃を行わず内装をすべて解体しスケルトンにしたものがありました。内装を新たに作ろうとリフォーム業者が調査に部屋に入った際に臭いを察知し相談となったものです。

元の状態やスケルトン工事の際の作業記録を見ることが出来なかったのですが、目視できるレベルでご遺体痕が残っており臭いを発していました。スケルトンにしたから安心と言うわけではなくきちんと汚れの追跡と消臭作業を行わないといつまでも臭いは残るという典型事例でした。
 
スケルトンにしても臭いは戻る
室内全洗浄と防臭処理で完全に脱臭
スケルトンになっていたワンルームの部屋ですが、私たちの手で室内を全洗浄し完全脱臭と防臭処理でおよそ27万円でした、スケルトン状態からの消臭でも30万円近くかかったわけですが、もしスケルトンにしないで特殊清掃を初めから行っていても50万円はかからなかったのではと思います。

この部屋の場合スケルトン工事でおよそ30万円(推定)消臭費で27万円かかっており、再度イチから内装を作った場合さらに100万円できかず150万円程度の費用がかかり単純に最初から特殊清掃をしていれば半分程度の費用で済んだのではと思います。

完全な消臭ができる特殊清掃業者であれば孤独死の部屋でもペット多頭飼いだった部屋でも格安な費用で原状回復が可能だと考えますので、臭いでお困りのお客様は是非まごのてにご相談ください。
 

犬猫ペットがいた部屋の消臭にかかる費用

では部屋の消臭作業の気になる料金をお伝えいたします。先にお知らせしておきますがペット系消臭だけに限らず消臭はそれなりに高額なものになります。したがって消臭をする業者の技術力を最初に気極めておかないといけません。

他業者の記事では必ず複数業者の相見積もりを取りましょうと書いていますが、相見積で業者の腕前まではわかりませんのでホームページの実績やSNS発信をチェックして確実な消臭ができる業者を選びましょう。

猫を飼っていた部屋で1K~1LDKの広さと想定し地域は東京23区周辺の場合。
 
臭気チェック 15,000円
消臭前洗浄 30,000円~170,000円 ※汚れの範囲で変動します
消臭脱臭作業 40,000円~150,000円※臭いの濃度で変動します
高濃度オゾン燻蒸 30,000円~100,000円
廃材処理費 5,000円~

概ね上記のような費用感となり最低でも10万円程度となり状況が悪いと30万円を軽く超えるものになります。そして料金表の上段の臭気チェックですが、簡単に言えば現地調査とお考え下さい。

つまり消臭作業については無料見積もりという概念は存在せず、臭気チェックから始まるとお考え下さい。また消臭作業は長期間にわたって行われるため現場管理費等が別途かかってきます、概ね施工費の10%程度です。

犬猫消臭もまごのてにお任せください!

まごのては特殊清掃の専門業者ですのでペット関係の消臭も安心してお任せいただけます。孤独死の特殊清掃やゴミ屋敷の片付けや糞尿汚染清掃は万単位で経験しておりどんな部屋でも完全な消臭と仕上げを行います。

費用はけっして安いなどと無責任なことは申せませんが、確実な消臭を行うことはお約束いたします!消臭だけではなく清掃やリフォームまで一貫してお任せいただけるのが何よりの強みのまごのて。ワンストップサービス提供でお客様の手を煩わせることはいたしません。

部屋の臭いでお困りのお客様は是非まごのてにご相談ください。ペット系消臭や孤独死部屋の腐乱臭、ゴミ屋敷のゴミ臭など幅広く対応し、東京近辺は迅速に対応いたします。
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

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