ハウスクリーニングコラム

汚部屋クリーニング
2026.04.27

猫多頭飼いの消臭費用|尿が建材に残る理由と200万円になる現場

猫屋敷の消臭の実際と料金を図解
ハウスクリーニングを入れたのに、猫の臭いが戻る。
壁紙を替えたのに、部屋に入るとまだアンモニア臭がする。
床を拭いた直後は少し良くなった気がするのに、数日経つと巾木や床の隙間からまた臭ってくる。
猫を多頭飼いしていた部屋では、臭いは空気中だけに残っているわけではありません。
尿が床材、巾木、壁紙、石膏ボード、床下のコンクリートまで入り込んでいることがあります。
そのため、猫部屋の消臭費用は、部屋の広さだけでは決まりません。
  • ✓ どこまで尿が入っているか。
  • ✓ 洗浄で戻るのか。
  • ✓ 床材や壁材を撤去する必要があるのか。
  • ✓ 封じ込めまで必要なのか。
この記事では、猫多頭飼いの消臭費用がなぜ高くなりやすいのかを、現場の工程と費用の内訳から整理します。

猫の臭いが取れない理由は、空気ではなく“建材”に入るからです

猫部屋の消臭費用が高くなるのは、単に部屋が広いからではありません。尿がどこまで入ったかで、必要な工程が変わるからです。
床表面で止まっていれば、洗浄で改善できる可能性があります。しかし、巾木の裏や床材の下まで入っていれば、撤去が必要になることがあります。さらにコンクリートや木部まで染みていれば、薬剤洗浄や封じ込め処理まで見なければなりません。
解体や撤去が伴えば、廃材処理の費用も発生し、作業日数も1日では終わりません。無料見積もりで表面だけを見て判断できるものではなく、しっかりとした臭気チェックと解体確認が必要です。この工程が積み重なると、100万円、200万円規模になることがあります。

表面清掃・オゾンだけで終えると、臭いが戻ることがあります

オゾンを使うこと自体が悪いわけではありません。問題は、臭いの元を残したままオゾンだけで終わらせることです。
目に見える糞尿や毛を取るだけでは、建材内部の尿は除去できません。猫尿が床材や壁裏に残っている状態では、空間だけ脱臭しても時間が経つと臭いが戻ることがあります。退去時に市販の消臭スプレー等で一時的にごまかしても、数日後には臭いが再発し、管理会社や次の入居者とのトラブルに発展するケースも少なくありません。オゾンは、汚染源を取り除いた後の「最後の仕上げ」として考えるものです。前工程の洗浄や撤去なしにオゾンを稼働させても、根本的な解決には至りません。
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オゾン発生器だけで臭いが戻りやすい理由や、洗浄なしの消臭が失敗する仕組みは、こちらの記事で詳しく整理しています。 >

実録|猫多頭飼育現場で35日かけて消臭した理由

東京都葛飾区の一軒家での事例です。ご相談いただいた時点で、ゴミ屋敷の片付けという重い前段があり、室内全体に糞尿やゴミが堆積し、強いアンモニア臭が充満していました。
1. 表面除去と汚染範囲の確認
まずは目に見える糞尿、ゴミ、毛を可能な範囲で撤去し、臭気源を確認しました。しかし、これで終わりではありません。表面を除去した後も、床材、巾木、壁紙、さらには石膏ボードや床下のコンクリートにまで尿が浸透し、強烈な臭いを放っていることを確認しました。
猫尿で変色した床・巾木まわり

▲ 巾木や床材の隙間に尿が入り込むと、表面清掃だけでは臭いが戻ることがあります。消臭費用は、こうした汚染範囲の確認で変わります。

2. 撤去と洗浄
表面清掃で戻らない範囲は撤去が必要です。尿を吸ってしまった床材を剥がし、汚染が進行していた石膏ボードは必要に応じて切除しました。その後、コンクリートや残された木部に染み込んだ尿に対して、専用の薬剤洗浄とバクテリア処理を行い、臭いの原因物質を分解します。
壁紙や巾木を外した状態・床材撤去後の下地

▲ 表面の清掃では届かない床下や建材内部の尿を処理するため、撤去や専用の薬剤洗浄が必要になるケースがあります。

3. 封じ込めと仕上げ脱臭
洗浄液が届かない微細な隙間には、防臭コーティング剤を塗布し、臭気を物理的に封じ込めます。汚染源を確認し、必要な処理を行った後に、ようやく高濃度オゾン燻蒸機を使用し、空間に残る微細な臭いを仕上げとして脱臭しました。
この現場では、これだけの工程を慎重に進めた結果、作業に35日間を要しました。費用は部屋の広さではなく、この「汚染をどこまで追いかけ、処理するか」という工程数と日数の積み重ねによるものです。

猫部屋消臭の見積もりで見るべき項目

見積もりを見る際は、「オゾン代」という単一の項目ではなく、以下の工程がしっかり含まれているか、あるいは現場の状況に合わせて検討されているかを確認してください。
現地調査・臭気チェック
臭いの発生源を正確に特定するための工程です。無料見積もりではなく、詳細な調査として費用がかかる場合があります。
撤去・廃材処理
汚染された床材や壁紙、石膏ボードなどを解体・撤去し、適切に処分する費用です。
薬剤洗浄・バクテリア処理
建材に残った尿成分を化学的・生物学的に分解する工程です。汚染範囲の広さや深さで変動します。
防臭コーティング
洗浄で落としきれない躯体内部への浸透を防ぐため、特殊な薬剤で物理的に封じ込めます。
オゾン仕上げ
すべての汚染源を処理した後、空間に残る臭気を仕上げとして処理する工程です。
※これらの作業を確実に行うためには、相応の日数と人員が必要となり、それが最終的な費用に反映されます。
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退去時の原状回復義務や、通常損耗・特別損耗の考え方は、こちらの記事で詳しく整理しています。 >

まごのてに相談する場合

写真だけでは完全に判断できない場合もありますが、初動の状況整理として、現地確認前に以下のような情報を共有いただけるとスムーズです。
猫の臭いが戻る場合は、写真で汚染範囲を整理できます
猫トイレを置いていた場所、床や巾木の変色、壁紙のシミ、床材を剥がした箇所、臭いが強い部屋など、今わかる範囲の写真で構いません。
退去予定、売却予定、リフォーム予定がある場合は、その日程も共有いただくと、どこから確認すべきかを整理しやすくなります。
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LINEで写真を送って相談

床・巾木・猫トイレ周辺の写真で相談できます

🏢
賃貸退去時のヤニ・ペット臭、敷金や立会い前の対策については、こちらの実録記事で詳しく整理しています。 >

よくある質問

Q1. 猫の尿臭は普通のハウスクリーニングで取れますか?
表面の汚れであれば改善することもありますが、床材・巾木・壁裏まで尿が入り込んでいる場合は、通常の清掃や市販の消臭剤では対応できません。また、費用を抑えようとご自身で床や壁を剥がしたり強い薬品を使用したりすると、粉塵と共に強烈な臭いが家中に拡散し、現状より悪化してしまうケースが多発しているためご注意ください。
Q2. 猫多頭飼いの消臭費用はなぜ高いのですか?
臭いが空気中ではなく建材に入り込むため、汚染範囲の確認、撤去、薬剤洗浄、封じ込め、廃材処理など複数の工程が必要になることがあるためです。
Q3. 200万円の見積もりは高すぎますか?
部屋数だけでは判断できません。尿が床下や躯体まで進んでおり、広範囲に撤去や特殊洗浄が必要な場合は、高額になることがあります。
Q4. 業務用オゾン脱臭機を使えば猫臭は消えますか?
臭いの元である建材内の尿が残っていると、いくらオゾンを稼働させても臭いは戻ります。オゾンは汚染源を確認・処理した後の仕上げとして考えます。専門知識なしに高濃度オゾンを使用すると、建材の劣化や健康被害を招く恐れがあるため大変危険です。
Q5. 床材や壁紙は必ず剥がす必要がありますか?
必ずではありません。臭気源の位置、尿の染み込み具合、建材の状況を確認したうえで、洗浄で対応できるか撤去が必要かを判断します。
Q6. 相談時にどんな写真を送ればいいですか?
猫トイレ周辺、床や巾木の変色部分、壁紙のシミ、臭いが強い部屋の様子、リフォーム予定箇所などを送ると初動判断がしやすくなります。
Q7. 退去や売却が近い場合でも相談できますか?
日程と写真を共有いただければ初動の判断がしやすくなります。ただし、実際の施工完了までの日数は汚染範囲によって変わります。
対応エリア

株式会社まごのてでは、東京・千葉・神奈川・埼玉を中心に、猫多頭飼い・猫屋敷の片付け、臭気確認、消臭前洗浄、床・壁・下地の確認、封じ込め処理までご相談いただけます。猫尿の臭いは現地で汚染範囲を確認する必要があるため、写真と日程を共有いただくと初動判断がしやすくなります。

  • ●【最短即日相談エリア】:江戸川区、葛飾区、江東区、墨田区、浦安市、市川市など、東京23区東部・千葉県隣接地域
  • ●【広域対応エリア】:東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県
  • ●【一部対応エリア】:茨城県、山梨県、群馬県、栃木県など、状況によりご相談可能
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や現場指導に注力しています。
孤独死・自殺・ゴミ屋敷・事故物件など、他社が断るような現場でも創業以来施工不能となった現場は一つもありません。

宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士の資格((東京)第277343号)を保有しており、清掃・消臭の技術判断と「どう再生すれば資産価値を回復できるか」の不動産判断を同時に行える点が他の特殊清掃業者との最大の違いです。

日本在宅医学会・高齢者虐待防止学会での登壇実績、各行政区のゴミ屋敷条例意見交換会への出席など学術・行政の両面から現場の専門家としての地位を確立しています。

東邦大学保健衛生学部・岸恵美子教授(セルフネグレクト・ ゴミ屋敷研究の第一人者)と、現場データの共同研究を継続。 複数の学術論文に共同執筆者として名前が掲載されており、 現場実務者として学術分野での評価も確立しています。

東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ

株式会社まごのて
東京都江戸川区北葛西3-5-6
インボイス適格事業者登録番号:T1011701018023
宅地建物取引業:東京都知事(1) 109168
産業廃棄物収集運搬業:01300191644(株式会社MG)
宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士 創業15年・施工不能ゼロ 学術登壇実績あり
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ゴミ屋敷の状態がどれだけひどくても、お断りした現場は15年間一度もありません。恥ずかしがらず、現状をそのままお話しください。