ゴミ屋敷片付けコラム

実例紹介
2024.11.03

ゴミ屋敷片付け女性スタッフが強烈な体験をした現場レポ

ゴミ屋敷片付け女性スタッフが強烈な体験をした現場レポ
令和6年夏期間に体験した印象深い現場をまごのてのスタッフに語っていただくシリーズですが今回は女性スタッフの黒田さんがこの夏印象深かった現場についてのレポートをしてもらいます。

黒田いずみは8年の経験を持つ大ベテランの50歳で主にゴミ屋敷の片付け現場や遺品整理現場に赴くことが多いです。特殊清掃部隊と違って常にお客様と接することが多いため気苦労も多いと言います。私たちは物理的なゴミを取ることに終始せず根本的な原因究明にまで踏み込むようにしていますので限られた時間の中で人間関係を作るのはなかなか大変です。

そんな黒田が令和6年夏に遭遇したもっとも過酷で衝撃的だった現場についてレポートいたします。真夏はどの現場でも大変ですが特にきつかった現場のレポートをします。
 
ゴミ屋敷片付け作業レポート
どうして正社員の運営にこだわるのか
あらゆるコラムで書いてますが片付けや清掃業者、その他では不用品回収や害虫駆除、トイレの詰まり直しなどはお客様の家に訪問して仕事をするビジネスモデルです。見知らぬ他人の家に堂々と入ることができ、家人はもちろん近所目も違和感なく入ることができるのです。

みなさんは「業者」というだけで無防備にまったく何も考えずに入れていませんか?ほんの少し前まではそれで良かったと思いますし、何も不審がる必要はありませんでした。でも今はどうでしょう?闇バイトの強盗団、押し込み強盗や詐欺が横行し、それらは何らかの「業者」を装うってるのです。

闇バイト系となれば話は飛躍しすぎかもしれませんが、ボッタクリや高額請求を仕掛ける業者も多い業界です、そしてほとんどがまともな社屋もないような得体の知れない業者なのです。ですから私たちは会社としての構えをきちんとしスタッフも身元確かな者しか雇用せず『見える化』しているのは、すべてお客様へ安心感と安全であることを理解してもらうため、そしてこの仕事1本で生計を立ててる者ばかりだからこそ確かな技術が提供できるのです。コスト重視ならアルバイトや派遣でもこなせますが、技術、安心面を提供するなら断然正社員である必要がある、この考えに基づいてまごのての作業スタッフはすべて正社員としてるのです。
 

子猫8頭の死骸と蚤に泣かされたゴミ屋敷の一軒家

一番夏の暑い時期にやった葛飾区の一軒家ゴミ屋敷は一番きつくそして印象に残ってる現場です。今回のお片付け現場は住んでた人が亡くなったため(病院死亡)家の中を空にするというものです。このゴミ屋敷現場は黒田だけではなく携わった者すべてが印象に残る現場のひとつであると言っています。

そもそもこのゴミ屋敷は区役所で紹介されたというちょっと変わったルートで来た事案で、かなり困った上で助けを求めるがごとく区役所に相談したらしいのです。このお客様はすでにいくつかの業者に見積もりをとっていたらしくすべて施工不可とジャッジされていたので金額の問題ではなくやれるかやれないかのレベルだったのです。

その懸案材料となっていたのが猫の死骸と出入りする野良猫と何よりもノミでした。目視できる範囲にネコの死骸がありウジとハエが湧いている。そしてネコのみが大量発生してるという超カオスな状態でした。私も現地調査時に不用意に入室してしまいアッという間にノミに飛びつかれ噛まれまくり1週間苦しむという状況でしたので、まごのてとしても受注すべきか、受注するにはどう対策をするかが判断の分かれ目になりました。
 
ノミに刺されたゴミ屋敷片付け現場
作業スタッフの安全確保が最優先
正直言って会社としては出来るならやりたい事案です。下世話な話になりますが特殊であればあるほど高額事案になり売上や利益に大きく寄与します。私たちは一般の事業体ですからいかに利益を出すかは重要なことですが、このまま手掛けたのではスタッフが蚤の餌食になることは必至、そして車両や事務所に持ち込んだりそれぞれの家に連れ帰ることになってしまいリスクが大きすぎます。

スタッフの安全面が確保できなければ気の毒なことですが辞退することも視野に入れ検討を開始ししたのです。まず最大のネックはノミで、ノミさえ駆除できれば何ら普通のゴミ屋敷の片付けです。そこで懇意にしているペットクリニックの院長に相談したところネコノミは吸血先がなければ死滅するということでしたのでその対策方法を模索しました。

まず出入りしてる野良猫は出ていってもらって進入経路を塞ぐ、そして目視できる範囲のネコちゃんの死骸を取り除いてその後はノミバルサンをしばらく燻蒸するという方法を試し、お客様にはこの前準備が上手くいけば片付けは実施するが失敗したらここまでの料金はいただくということで折り合いを付けました。

防護服で完全防備しノミ殺虫剤を片手にネコのご遺体を捜索したところ5体を確保しペット葬儀社に引渡し、ノミバルサンを3日間連続で燻煙し数日置いて判定した結果、全滅という感じではないが防御しながら作業すれば可能と判断し受注したのです。
 

真夏の防護服着用作業の過酷さは想像を絶する

まごのては特殊清掃会社ですから当然孤独死の特殊清掃現場においても防護服は着用しますがゴミ屋敷のお片付け現場ではほぼ着用しません。お客様が普通の格好でいるのに防護服を着るのはデリカシーがなさすぎるという判断で原則非着用となってます。

ゴミ屋敷のお片付けを主にやっている黒田にとっては防護服を着用するという概念も体験も少ないのです。外気は35度でしかも体の動きが多いゴミ屋敷現場で防護服着用ですから5分たたずに汗が滝のように流れ、息苦しくなります。熱中症の危険もあるためこまめに休憩が必要だしノミは減ったといってもゼロではないから不用意に防護服は脱げない、とかなり過酷なようでした。

そして驚くことに子猫のご遺体がさらに三体もゴミの中から出てきたのは衝撃的でした。大きさから子猫のようで三体のうち一体は完全に腐乱しており毛がついた皮と骨の状態だったのは驚きより怒りを感じたといいます。野良猫も入っていたところを見ると知らない間に産んでいったのかもしれません。
 
過酷な真夏のゴミ屋敷片付け
抜群のチームワークで2日間で完了
現場そのものも大きくまごのてで使用する箱型トラックで3台分、大量のゴミがある中でも貴重品類はきちんと探し出し確保しながら2日間で完了させることができました。当初ペースダウンとノミや糞尿もあることで3日間を想定していましたが抜群のオペレーションで2日で完了させることができたのです。

3日の予定で組んでいて2日で終わった場合その分料金が安くなるのかと聞かれることがありますがあまり関係はなく、逆に4日かかったとしても追加はいただかないのです。まごのての場合は時間制や人数制でお片付け料金が決まるわけではなく仕上がってなんぼの話ですから早く終われば利益、遅くなれば損という考え方です。

しかしこの内容が悪いゴミ屋敷を2日で間完了させる能力はかなり優れてると言え、東京近辺ゴミ屋敷業者多数あれど作業クオリティの高さは随一と言っても過言ではありません。
猫屋敷片付け現場
滝汗!過酷な真夏のゴミ屋敷
 
真夏のゴミ屋敷片付け
糞尿あり!臭いもひどいゴミ屋敷の片付け現場
 
ゴミ屋敷片付け専用トラック
何を積んでるかわからない箱型トラック使用
 

ションペットと大量のゴキブリで作業が進まない(;'∀')

もう一件印象深いゴミ屋敷片付け現場は千葉県市川市のワンルームマンションでした。事前の情報からションペットが多少あることは把握していましたがゴキブリが大量発生していたのには参りました。

ゴミを取るそばからチャバネゴキブリがばーーっと移動しそのたびに驚きスピードが落ちてしまいます。いったいどこにこれだけのチャバネゴキが隠れていたのだというぐらい出ました。

ゴミ屋敷のお片付けにションペットやゴキブリは付き物で出て当たり前という感覚で挑んではいますがあまりにも大量発生すぎるとやはり腰が引けてしまうのは事実です。
 
温かいションペット
温かいションペットは手触りが・・・(-_-;)
ションペットとはおしっこをペットボトルにして溜め込んだものですが、真夏の室内で温められたションペットは正直手触りがリアルすぎてなんとも言えません。熱くもなく冷たくもなくリアルに人肌というのが痺れます。また熱が加えられてますので膨張して今にも爆発寸前のペットボトルを持ってしまった時なんか手榴弾か爆弾を握りしめたような感覚に陥ります。

ションペットはゴキブリのように這い回りませんし、大量に向かってくることもありませんがやはり量が多いとそれなりに萎えるものです。そして真夏にションペットが大量にある部屋で作業をすると自分の体にも臭いが染みついたような錯覚にとらわれてなんともブルーな気分になるのも特徴的です。

それでも綺麗になると慣れてる私たちでもホッと安堵し、嬉しくなるから不思議で、やはりこの完成時の喜びは体験した者だけが得れるものだと思います。
 

糞尿や猫、ゴキブリなど難易度の高いゴミ屋敷片付けならまごのて

株式会社まごのてはゴミ屋敷のお片付けや特殊清掃の専門会社で15年の実績があり様々な経験をしており実績も豊富です。今回の事例のように比較的難易度が高いお片付けを得意としておりゴキブリ大量発生やションペット、猫屋敷などのペット系、ゴミ屋敷内での孤独死なども確かな技術で確実に綺麗にすることをお約束します。

料金面も安心でけっして安くないかもしれませんが不明瞭な部分は一切なく、根拠に裏打ちされた料金を提示し嘘や誇張は一切ありませんので安心してなんでもご相談ください。

お部屋のお片付け相談は匿名で公式LINEからも可能で部屋の写真を添付して送るだけで作業提案や概算料金すべてわかります。

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特殊詐欺顔負けのゴミ屋敷片付け業者界隈

昨今のゴミ屋敷片付け業者や不用品回収業者界隈は日々無節操になり、詐欺師の主戦場ではないかと思うほど異常な状態になっています。高額請求や途中で作業をやめるなど昔からある悪徳業者の手法に加えて、見積もりを装って入室し恫喝や契約するまで居座るなどほぼ犯罪といえることが現実に起きています。

これらの業者のホームページをよくご覧ください。心地良い響きの文字で溢れていませんか?業界最安値、年間実績数千や数万件、大手との取引実績など心を鷲掴みにする文字で溢れていますがそれらすべてが嘘と言っても過言ではありません。

そもそも嘘(撒き餌)で釣って高額な金額を提示し、誰も見ていない密室(お客様宅)で詰め寄られたら断れる人のほうが少ないと思うのです。たとえ高額だとしても仕事が完全なものであるならまだ許せますが、嘘をついて集客するような業者ですから中途半端でとても汚い仕上がりです。実際この手の業者にひっかかりやり直しのような再依頼も増えていることから見てもかなりの業者が悪徳で詐欺的な手法で営業しているのが大多数であることが窺えます。

東京近辺でゴミ屋敷片付け業者と検索した際に出る上位業者や広告出稿業者の評価をした記事がありますので興味のある方は一番下のリンク先から是非お読みください。
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ

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