ゴミ屋敷片付けコラム

実例紹介
2024.07.21

ゴミ屋敷のお片付け依頼恥ずかしいからと先送りした悲劇三選

ゴミ屋敷のお片付け依頼恥ずかしいからと先送りした悲劇三選
住む部屋がゴミ屋敷状態で自力で片付けようにもどう手を付けていいかわからない、業者に頼ろうと考えるけど恥ずかしさが先立ちどうしても思いきれない。意外と恥ずかしさから業者依頼を躊躇ったり先送りする人は多いです。

今回の記事はお片付けを先送りしてしまったために起きてしまった悲劇をお伝えする記事です。恥ずかしくて相談できない、業者依頼できないという人は一定数おりその結果こんな目に遭うならもっと早くに依頼していた方が何倍もマシということが多いのも事実です。

ゴミ屋敷でお悩みの方は恥ずかしさが先立ち躊躇ってしまう気持ちはわかりますがここはひとつ勇気を出して一歩前進してみましょう。
 
ゴミ屋敷を見せるのは恥ずかしい
汚部屋ではなくても部屋を見せるのは思いのほか抵抗がある
ゴミ屋敷ではなくても他人に部屋を見せるという行為はそれなりにハードルが高いもので、『発言小町』というYahoo!知恵袋のトピックスに少し古いですが「人が来たら部屋を見せるのは普通?」というものがありザっと回答を見ても「見せない」というものが多かったです。もちろん理由も様々で防犯や防衛目的の場合もありますし、単純に抵抗があると考えてる人もいます。

特に一人暮らしの方だと部屋は極めてプライベートなスペースですから誰かを入れるということ自体抵抗があるのだと思います。汚部屋ではなくても抵抗があるのですからゴミ屋敷だとなおさら恥ずかしいという気持ちが先立つのは当然と言えるでしょう。とはいうもののゴミ屋敷状態のままいるわけにもいかずどこかで何らかのアクションは起こさなければいけないのですから片付けようと思い立ったときになんとかしなければいけないのです。
 

連帯保証人である親に連絡がいき実家に強制送還

東京都中野区のゴミ部屋に住んでいた女性はゴミ屋敷であることが管理会社にバレてしまい、再三のお片付け勧告に応じなかったために連帯保証人である親御さんに連絡が行ってしまい激怒した親御さんは部屋を引払って実家に連れ戻すという結果になってしまいました。

ゴミを溜めた年数は6年ぐらいで玄関からすでに山になっている状態でコバエもわんさか飛んでる状態で外の廊下には細かなゴミも落ちてることから普通の状態ではないことは誰が見てもわかるものでした。

本当は何度も片付けようと思って業者探しをしたものの部屋を見せることに躊躇いがあり前に進まなかったと言います。管理会社から警告された時も今度こそは業者さんに依頼しようとしたけど恥ずかしさが先立ってどうしても電話することが出来なかったのです。私たちは作業時にも終わってからも住んでいた娘さんと会うことはなかったのですがもう少し早くに片付ければ良かったのにと思わずにいられませんでした。
 
ゴミ屋敷を見られた
極度の羞恥心は前向きな行動すら阻む
この人のように極端に羞恥心が強い場合は部屋のお片付けに限らず本来前向きな思考や行動すらも前に進まないことがあり、ゴミ屋敷の場合は結果的に悪化してしまうことになりかねないのです。

過度に人目を気にする人がこのタイプで、どう思われるか、どう見られるかばかり考えてしまうから前に進まないのです。この傾向が強くなると幻聴が聞こえたりいつも見られてるのではないかと怯えるようになりやがて家から一歩も出られなくなるといったことも起こり得ます。

確かに管理会社から警告されるレベルのゴミ屋敷になると周囲の人も知らないということはないでしょうからなおさらだと思うのですが時には開き直りも必要で、ちゃんと片付けてるんだから黙っていて!ぐらい割切ってしまっても良いのです。
 

管理会社と大家にバレて強制退去

次はゴミ屋敷が発端で強制退去となってしまった例です。上記の人も結果的に強制ではないですが退去して明け渡すということになりましたがゴミ屋敷関係でトラブルになると自主的もしくは半ば強制で退去する憂き目に遭ってしまうことが多いように感じます。

江戸川区のアパートに住んでいた女性はゴミ屋敷が原因で退去勧告を受けてしまいそのまま強制退去となりました。賃貸契約は基本的に大家さん側から出ていけ!ということはあまりなく法的にも家賃滞納が三ヶ月目に突入するなどが無い限り強制退去にはならないのです。

借りてる部屋をゴミ屋敷にしたために強制退去になることは無いかと言えばそうでもなく状況によってはあり得ます。たとえばゴミ屋敷が原因で虫や臭いが出ており近隣から度々クレームが入るとか、何度も片付けるように勧告しても応じないなど貸主との間で信頼関係が構築できない、すでに信頼関係が破綻してる場合は法的にも強制退去は成立します。

大家さんがゴミ屋敷住人を追い出したいと考えたとて法的にもハードルが高くそう簡単ではありませんが、今回の場合は約半年に渡って再三片付け勧告をしたにも関わらず一向に改善される兆しがないから強制的に契約を解除されたのです。逆を言えばもしゴミ屋敷がバレて片付けるように勧告を受けたら素直に聞き入れ期限を決めて改善に努めれば強制的に追い出されることはないということになります。
 
ゴミ屋敷がバレ強制退去
土壇場になっても恥ずかしさで依頼できなかった
実はこの方もゴミ屋敷であることがバレてしまい片付けるように言われていたにもかかわらず恥ずかしさのため業者いらいすることができませんでした。何度もメールや電話で業者に問合せはするものの「部屋を見るために訪問させてください」と言われただけで恥ずかしさが先立ちなかなか踏ん切りがつかなかったのです。

そうこうしているとあっという間に半年が過ぎ強制退去勧告をされ不動産業者の手で私たちまごのてが手配され退去のための片付けが実施されてしまったのです。ゴミも無くなり水回りも床もすっかり綺麗になったタイミングで不動産会社経由でこのまま住まわせてほしいとお願いをしてみたのですが、信用できないということで継続して住むことは出来なくなってしまいました。

大家さんもいくら家賃をもらってるとはいえ自分が所有する大事なアパートやマンションを貸してるのですから約束を守れない人には貸せないのは当然のことだと思います。部屋を借りる人も家賃を払ってるんだから何をしようと関係ないというスタンスではなくあくまでも借り物という意識を持たないといけません。下記リンクではゴミ屋敷にしてしまったために損害賠償請求されたという記事です、興味ある方は是非お読みください。
 

片付け途中に近隣住民のさらし者になってしまった

東京都江東区の分譲マンションに住む人もゴミ屋敷にしてしまい自分で業者を探したのではなく管理組合が私たちを探し対象の部屋に住む人を説得して片付けるという変則パターンでした。

この方も部屋を見せるのには抵抗がある、ましてや業者を入れるなどもっての他という態度でしたが何度か接触するうちに態度を軟化させ自分自身の部屋が周囲の迷惑になっているのを多少なりとも認識はしていたので最終的には片付ける決断をしました。

ところが片付け作業が始まるや否や入れ替わり立ち代わり作業の様子を見に来る人が絶えません。元々管理組合が介入するレベルのゴミ屋敷ですので当然同じマンションの人は興味津々ですし、ご丁寧に貼り紙まで掲示して告知したのですから多くの人に知れてしまいました。

ご本人は部屋の奥で息をひそめるように作業を見守っており、時折私たちに「今外に誰かいます?」と聞いていました。恥ずかしさゆえにお片付けを先送りした結果多くの人にさらし者になってしまった例だったのですが賃貸と違って分譲だと引越すこともできずしばらくは精神的に大変だったのではと思います。

やはりゴミ屋敷化してしまってある程度進行してしまうと周囲に迷惑をかけてしまったり、今回のようにマンション理事会をも巻き込んだ大事件に発展することもあるので早めの行動が大切だと思います。

恥ずかしいのは理解できますがほんの少しだけ頑張ってみましょう

別記事でゴミ屋敷のお片付け依頼は恥ずかしい?でも少しの勇気をくださいと言う記事があります。こちらはお片付け依頼をする際に自分以外の誰かの部屋ということにしてしまってお片付けそのものが失敗した例です。

やはりゴミ屋敷や汚部屋は人に見せるのは恥ずかしく抵抗があると思いますが、今回の記事のように過度に恥ずかしがってしまったために強制退去になってしまったり大きな問題に発展した例を紹介しましたがけっしてレアなケースではありません。

まごのてにご依頼のお客様でもファーストコンタクトから数年たってやっとご依頼したという方も中にはいますが、躊躇っていた期間分だけきっちりゴミの量は増えていますしゴミ屋敷状態が悪化していました。

やはり能動的にせよ受動的にせよ片付けようと思ったタイミングで行動を起こさなければ状況は悪くなる一方だと思います、虫歯と同じでゴミ屋敷は片付ける掃除するという行動を起こさなければ絶対に解決することはありません。

私たち業者にすら接触するのも恥ずかしくて躊躇いがあるかもしれませんがひとたび行動を起こせば一気に解決まで進むのですからほんの少しだけ勇気を出してみてください。まごのてでは匿名でも相談可能なお問合せフォームや公式LINEをご用意していますのでどうぞお気軽に使ってみてください。

お部屋のお片付け相談はLINEが便利
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ

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