ゴミ屋敷片付けコラム
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【難易度MAX】高齢者宅のゴミ屋敷や実家のお片付け

この記事はそんな難しい高齢者宅(実家)のお片付けについてお悩みの方にヒントになるよう私たちが日々感じてることや具体的な実践方法をお伝えしたいと思います。まごのては高齢者宅のお片付けでは独特の視点と作業方法を持っています。コロナ渦で長らく実家に帰らないうちにゴミ屋敷化していたのでなんとか片付けたいというご要望が昨今では多いですが実施に至るのは相談の50%にも満たないという数字がいかに難易度が高いかを示してると思います。
この記事は多くの人が悩む高齢者宅のお片付けを円滑に進める方法とどうしてゴミ屋敷化してしまうのかについてもお知らせいたしますので是非最後までお読みください。
高齢者宅のお片付けを失敗しないコツ
高齢者宅のお片付けのポイントとしては衛生面の確保と安全面の確保という2点さえクリアできれば良く、けっして捨てることを先行させてはイケナイということは覚えておいてください。どうしてもお片付けには捨てるという行為は欠かせないのですが高齢者宅では捨てないことが最大のポイントとなりますので、そのあたりのテクニックもお伝えできればと思いますので是非最後までお読みいただければと思います。
高齢者とゴミ屋敷の関連性について
一定年代の人は物がない時代を経験しており、基本的に「物を捨てる」という概念がありません。スーパーの袋ひとつでもいつか使う、人にあげると喜ばれるという心理が働きます。
もちろん若年層の人でも同じような心理状態のこともありますが高齢者特有と言ってもいいかも知れません。このように物に対する考え方が違う世代であるということを認識しないとお片付けそのものが失敗するということです。
根本的に捨てないからどんどん物が増える、捨てない理由は「もったいない」「いつか使う」この思考があるからゴミ屋敷になるという原理です。実家などがゴミ屋敷化してお悩みの方はまずこのような心理状態があることを理解した上で進めることが大事で、上記で高齢者宅では「捨てる」と言うことすらタブーであるという所以です。

高齢者宅のお片付けを成功に導くコトバ
どうして失敗してしまうのかですが、まず上記の高齢者特有の物への考え方を理解した上でアプローチしないといけません。頭ごなしに「汚い!」「近所に恥ずかしい」というこちら側の感情をぶつけてしまってはいけません。
お片付け失敗のほとんどは「こちら側の都合」で押し進めようとするからです。物に対する感覚が180度違いますので一方的な考えをぶつけると反感しか生まれませんし、本当にお片付けを進めたいと考えるならば絶対に汚いから捨てろ!というスタンスではなく、お母さん(お父さん)のことが心配だから少し「整理」しようよ。と言葉を選びながら進めるのが良いでしょう。
私たちが経験した中で感じるのはとにかく「言葉の使い方」です。言葉を上手く選ぶと困難に見えることでも意外とあっさり進展することが多いです。絶対にこちら側の都合や考えを押し付けないという鉄則は守るようにしてください。
あとかなり効果的なのは権威性のある人の名前を出すのも使えます、例えばかかりつけの先生の名前やもし嫌悪感がないならケアマネやヘルパーさんの名前を使わせてもらうのも手です。
今一度考えていただきたい。本当に片付ける必要性
生活習慣や物に対する考え方が根本的に違いますので不衛生でさえなければいい危険でなければいいと割り切ることも大事です。
またゴミ屋敷化してるのはセルフネグレクトではないかと思われる方もいますが、セルフネグレクト=成人が通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうことと定義されており簡単に言うと自分のお世話を放棄している状態です。
私たちは高齢者宅のゴミ屋敷を何百件と片付けてきたから言えるのですがセルフネグレクトであると思われるゴミ屋敷は10%程度です、どちらかと言えばホーディング(溜め込み癖)に近く、むしろ若年層の単純なコンビニ系ゴミ部屋のほうがセルフネグレクトではと思います。
昨今、福祉関係者を中心にゴミ屋敷状態=セルフネグレクトという図式が出来てるように感じることが多いのですが、この考えはひじょうに危険、早計と言わざるを得ません、セルフネグレクトであると決めるのは後々のケアが間違った方向に進むことを秘めており大変危険ですので冷静に分析しながら進めましょう。
高齢者宅お片付け実際の進め方
一番良くない方法はデイサービスやショートステイに行ってる間に、もしくは入院中に片付けてしまうことです。片付けるのは良いのですが、ほぼ全部捨てるという着地点の設定は絶対にやってはいけません。
高齢者宅のお片付けや発してはイケナイ言葉から始まり、やってはイケナイことが山ほどありますが、それらをひとつずつクリアしなければ絶対に成功しないということは覚えておいてください。

まごのてが提唱する「捨てないお片付け」とは
1.とにかく物が多い。
2.動線が確保できていない。
3.ゴキブリの発生など不衛生になっている。
第一にとにかくモノが多いです、これがすべての発端ではありますが、捨てることを嫌がります。これは物に対する価値観や考え方の相違ですからそこを今さら指摘しても始まりません。そのことから起因して体力の衰えも相まって日々のゴミ捨てや掃除などができなくなりゴミ屋敷化していくのがパターンです。
ですからイザ片付けるとなったら全部捨ててしまいたい!と思う気持ちはわかりますが、まごのてが10年以上前から提唱しているのは「捨てないお片付け」です。
ゴミ屋敷なのに捨てないお片付けとはどういうことだ!と感じますが、たった2点のことを意識すれば良いだけです。
高齢社宅必須のお片付けに対する思考とは?
1.安全面の確保
2.衛生面の確保
この2点さえ確保できていれば多少物が多かろうが、古いものが押入に詰まっていても良いではないかと言う考え方です。では具体的にどう進めるのかを実例から見ていきましょう。

捨てないお片付け実践編
相談されたのは娘さんでしたが、娘さんは家具なども古いしこの際一掃して新たな物に買い替えたいというご希望でした、もちろん部屋に住む本人は不自由を感じていないので片付ける必要もなく捨てる必要もないという見解でした。
元の状態は写真のようなものでした(床面の明らかなゴミは少し撤去した後)

間取りは2DKで普段はいつも座椅子に座って続きの部屋に置いてあるテレビを見て過ごすという生活習慣です。いわばこの部分が聖域で、1日の大半はこの場所で過ごしています。
ベッド側には古い衣類や以前飼っていた小動物のケージや写真には写っていませんが水槽などもありました。
娘さんの意向はこれら古い服やもう使わないケージや水槽を捨てたいというものでしたが、本人は絶対に捨てないということでした。

お片付け完了後の部屋が上記写真です、基本的に形を変えることなく動線の確保が出来ました、捨てないと言っていたケージや水槽類は押入の奥に仕舞いました(本人も記憶にないような衣類を捨ててスペースを空けた)
ご本人には「捨ててないよ」ということをアピールし、移動しただけで「ある」ことをキチンと理解してもらいました。
高齢者は「思い出の中で生きている」のですからその思い出の物が「ある」というだけで納得するのです。この部屋の場合はマンションでしたので取り置けるスペースに限りがありましたが、一軒家などでは使っていない部屋があったりすることもあるので不衛生でさえなければ捨てなくてもお片付けは実現できるのです。
実家のお片付けや高齢者宅お片付けの費用
実家のお片付けなどはそもそも家自体も大きく、長く住んでると必然的に物量も多くなりますので比例してお片付け費用も高額になりがちで100万円前後になることも実際多いです。高齢者宅のお片付けは費用も高額になりますので業者選びのしっかり行わないと捨てることしかできないような業者を選んでしまうとそれだけで失敗ということもありますのでご注意ください。
お片付け費用については参考になりそうな記事を下記画像にリンクしておきますのでどうぞ参考にしてください。
実家のお片付けを業者依頼する注意点
実家や高齢者宅のお片付けを業者依頼する際には気を付けなければいけないポイントがいくつかあります。大前提として費用が大きくかかることですので技術力がある業者で無いと意味がなく、業者依頼したものの部屋が綺麗にならなかったという例はかなりありますので本当に綺麗にしてもらえるのかどうかは最重要ポイントです。
もう一点は得体の知れな業者ではないことです。高齢者たくだけではなくすべてのお客様に当てはまることですが特に高齢者宅は要注意です。ゴミ屋敷状態の高齢者宅を片付けてるとけっこうな額のお金が発見されることが多く、時には銀行から下ろしてきたままの封筒に数十万入っていてそれらが平気でゴミの隙間やガラクタの中に埋もれてることがありますので得体の知れない社屋もないような業者に作業を任すことは危険です。
冒頭でも申し上げた通り高齢社宅のお片付けのご依頼者は本人ではなく身内などでその家に住んでる者ではないことが多く、依頼者ですらどこに何があるかわからないのですから悪意がある者にとってはパラダイスですので業者の選定は慎重に行いましょう。
捨てないお片付け術が生まれた逸話
ある日埼玉県川口市の両親が住む部屋を引払うためのお片付け依頼がありました、そのお片付けを通して生まれたのが「捨てないお片付け」でした。依頼者である娘さんは某大学の教授であったことで高齢者の心理をよく理解していたのが功を奏し私たちの作業に関する方針すら変わったのでした。捨てないお片付けが生まれた背景をお伝えしたいと思います。

毎日何かを「失くす」のが高齢者である
1.川口市の2Kアパートに住む両親の部屋を片付ける。
2.中野区に住む自身の2DKマンションを片付ける。
3.足立区の3LDKマンションに自身と両親が引越す。
部屋数と広さだけで考えれば収まりそうなイメージですが、両親が住む2K2Lアパートはゴミ屋敷状態でとにかく物が多く、実質3部屋分に近い物がある状態。ご両親はかつて本屋を経営していたので本が好きでとにかく本が多い、おそらくダンボールに入れると1部屋が埋まるぐらいの量がある。
その他の生活用品や雑貨まで含めると3LDK中2部屋は両親の物で埋まる、そして自身も研究者という仕事柄書籍などで1部屋を使わなければいけなく、このままだと娘さん自身の寝る部屋を確保できない、という状況です。
当然の流れとしてご両親の物を1部屋に収まるように説得しながら減らしましょう。というご提案をしたところ娘さんが言った言葉が衝撃的でした。
この人たちは毎日何かを失くしているんです、友達も記憶もどんどん失ってるんです、今目の前にあり実際触れることができる物ぐらい残してあげたい。
この言葉は目から鱗でした!もちろんすべてのお片付け現場で適用できるとは思いませんが「捨てなくていい」という考え方は画期的でした。従来の高齢者宅のお片付けの考え方はどうやって捨てることを納得させるかに重きを置きましたが、どうやって「残せるか」と少し視点を変えるだけで随分提案方法が変わります。
この部屋の引越は結果的に2部屋が両親の物で埋まり、1部屋は書斎件仕事部屋となり、娘さんはリビングの一部に布団を敷いて寝るという状態でしたが、お片付けから8年後に両親ともに他界するまで不満に思ったことは一度もないということでした。このお客様の言葉から捨てなくてもいいという新しい考え方が生まれ「捨てないお片付け」として提唱していくようになったのです。
高齢者宅のお片付けもまごのてにお任せ!
どんな部屋でもキレイにする心意気!
料金面はもちろん、お片付けや清掃技術、会社の運営方針などどれをとっても安心できるのはゴミ屋敷清掃業者では唯一まごのてだけと言っても過言ではありませんので安心してお任せください。
まごのてのお片付け料金はけっして安いわけではありませんが、確実に部屋は綺麗になります。ゴミ屋敷のお片付けと掲げながら綺麗にならない業者がひじょうに増えておりお客様を困らせる事例も多発していますので充分にお気をつけください。
株式会社まごのて 取締役会長
佐々木薫
自らゴミ屋敷の片付けは天職と宣言し物理的な部屋の片付けというより依頼者の心の動きを読み取り根本から解決する能力に長けています、また持ち前の明るさとおせっかい精神からマスコミ取材実績も多く過去放送されたテレビ東京系「クロスロード」では歴代2位の視聴率をたたき出しました(1位はテニスの錦織圭)テレビ出演多数、テレビ東京クロスロードでは単独で特集され歴代2位の視聴率を獲得、おせっかいは世界を救うを地で行く自他ともに認めるおせっかい焼きでそのおかげで人生が変わったゴミ屋敷元住人多数、元客の結婚式に出席するほど信頼は厚い。
どの番組かは忘れたがロケ中に「おせっかいは世界を救う、世の中を変える」と放った言葉は後に小池百合子に真似されるほどの名言となった、事実名言ナビというサイトにも出典佐々木薫とあるほどです。
ゴミ屋敷や遺品整理のことなら私にお任せください