「ゴミ屋敷片付けに100万円かかるのは稀」とお伝えしましたが、決してゼロではありません。では、どのような条件の部屋や家で100万円クラスの片付け費用が発生するのでしょうか。実際の現場経験から、典型的なケースをご紹介します。
・部屋数が多く廃棄物の量が膨大な場合
実家の片付けや遺品整理で多いケースです。長年ため込んだ家具・家電・生活用品が大 量にあり、トラック数台分になることもしばしば。
・要不要選別や仕分け作業が複雑な場合
倉庫系のゴミ屋敷や、物が整然と保管されているタイプでは、ただ運び出すだけでなく、一つひとつ確認・仕分け作業を行う必要があるため、膨大な時間と人員がかかります。
・不用品や廃棄物の質が悪い場合
量だけでなく質によっても費用は跳ね上がります。特に「水濡れゴミ」「腐敗した食品ゴミ」「重量物や解体が必要な家具」が多い現場では、処分費用・人件費ともに高額になります。
このように、費用は間取りだけでは決まらず「量と質」こそが最大の決定要因です。たとえワンルームや2DKといった比較的小さな部屋であっても、ゴミが山のように積まれていたり、湿気や汚水で劣化していると、100万円近い費用がかかることも十分にあります。
また一軒家の場合、外から見える部分は片付いていても、押入れ・納戸・屋根裏・庭・物置など収納スペースが広いため、見た目以上に大量の不用品が隠れていることも珍しくありません。これらをすべて撤去・清掃・処分するとなれば、費用が高額になるのは当然の結果といえるでしょう。
▶単身用ワンルームでも100万円に届くこともある