特殊清掃コラム

料金案内
2025.06.08

【相見積無駄】孤独死の特殊清掃『見積もり』の正しい取り方

相見積で業者の技量はわからない
今回は孤独死の特殊清掃見積もりについての記事です。夏期間に入り特殊清掃業務の新規依頼が日々あるわけですが、お問合せのお客様の90%が家財撤去(遺品整理)見積もりをお願いしますという言葉から始まります。これは一般のご遺族も不動産会社も大家さんもほぼ家財撤去のアプローチで、最初から特殊清掃という場合は家財撤去が済んでるという場合が大半です。

この時点ですでに順序違いが発生していて、お客様の言葉通りに進めるととんでもない失敗や不具合を誘発する危険性があるのです。私はあらゆるコラムの中で孤独死が起きたら先にやるべきは家財撤去ではなく特殊清掃一次処理ですとずっとお伝えしてきました、もちろん理由あってのことですがその理由については下記画像にリンクがある関連記事をお読みいただければと思います。

何度も申しあげていますが家財撤去は特殊清掃一次処理の後ですし、孤独死発覚直後は考える必要はありません。家財撤去費や特殊清掃費用がいったいどれだけかかるか知っておきたいという気持ちはわかりますが今すぐやるべきことではありませんので、この記事でご紹介する正しい知識をまず頭に入れた上で進めていただきたいと思います。
特殊清掃の料金無料見積もりは廃止

たかが見積もりと軽く考えていませんか?

冒頭で少しシビアなお話をしておきます。特殊清掃でもゴミ屋敷でも当然お客様はどの程度の料金がかかるか知りたいわけですから当然見積もりをください、となります。まごのての場合は様々な理由から極力現地に行かないリモート見積もりを推奨し実際にそのように行っており、ゴミ屋敷片付けでいわゆるワンルームや2DKぐらいであればほぼ100%オンライン見積もりで成立させていて、もし現地を拝見するとしても成立後もしくは有料対応を徹底してやってきました。

特殊清掃でもお客様はみなさん料金を知りたいわけで、特殊清掃や家財撤去すべての費用感を掴みたいから見積もりが欲しいのですがゴミ屋敷と違って入室すらできないので写真があるわけでもなく、詳細な情報があるわけでもありません。当然見積もりをしようと思えば現地を見なければいけないわけですが、その作業は慣れてる作業員でも負担が大きく、防護服を着用し靴を履き替え、手には殺虫剤と除菌剤を持ち入室しなければいけないのです。

何千何万のハエの大群がお出迎えし、床面にはウジ虫が這い回り、脳天にアタックする臭いが充満してるのが孤独死現場です。その場所にタダで見てこい!と言えますか?まごのてにも初めて取引し顔も知らない不動産業者が住所とキーボックスNoだけメールで送ってきて適当に見といてというスタンスの方がいますが、これだけの手間をかけさせる労いもなく無料で行くのが当たり前というスタンスで来られると一生行くものかと思ってしまうのは当然です。

見積もりは無料という概念がある限りこのような考えの方は減らないと思いますので、私たちまごのてではもう何年も前から現地見積もりは有料とし、特殊清掃では見積もりに割く時間がもったいないという理由で特殊清掃一次処理をオススメするという体制になったのです。どうしても先に料金を示すための見積もりがほしいという場合でも基本的には臭気チェックという業務の一環として行い無料対応は一切しておらず、この場面でタダで人を使いたいと考えてる方とはパートナーシップを組めないと判断させていただいています。

見積もりは人をタダで使う愚行

孤独死現場の家財撤去は特殊清掃一次処理後

孤独死が発生したらまずは特殊清掃一次処理をして入室環境を整える!この考え方とやり方は正直メジャーではありませんし、まごのてが特殊清掃一次処理を開始した6~7年前はどこもやっていませんでしたがここ1年ぐらい他の特殊清掃業者の動向を見ていますと少しずつですが普及してきたように思いますし、まごのてと取引のある不動産業者はほとんどがこの考えになってきており、たとえ保証会社の残置撤去業者が入るシーンでもまずは一次処理をしてからという流れに変わってきたのは大きな前進だと思います。

ご遺族も関係者も入室しないから一次処理はやらなくていいという方もいますが、家財撤去の業者や私たちも含めて関係者です。作業者がストレスなく作業ができるように環境を整えるのも大事なことで、そこに思いやりを持てるかどうかは意外と大きな要素だと思いますので孤独死が起きたらまずは特殊清掃一次処理をする、ということを是非やっていただければと思います。

まごのての場合は特殊清掃一次処理後にその後の作業提案と見積もりをお渡ししており、特に完全消臭作業のご案内は部屋の状況説明や体液の流れ具合などを写真付きで克明に示すようにしています。かなり詳しく状況説明ができるのはたとえ一次処理といえども少しでも手掛けてるからで、無料見積もりだとそうはいきませんし、そもそも表面上見ただけで作業工程を組んだり確定料金を出すことはできませんのでやはり特殊清掃一次処理は重要な工程であるとご理解いただけるとありがたいです。
 

特殊清掃の料金相場はある程度決まっています

孤独死が起きた際には特殊清掃をし汚れと臭いを取る必要があるのですが、その費用はある程度相場があります。別記事でもご案内していますが現在少額短期保険や損保が設定している特殊清掃をした場合に補償される支給額は50万円の設定が多いですので、一応の目安は50万円と考えていいと思います。

もちろん事案ごとに振れ幅は出て、下は10万円もかからないケースもあり逆に50万円を超えていくケースもありますが死亡事故があり特殊清掃が必要となれば特殊清掃費だけで50万円はかかると思っていただいていいと思います。まごのてで行う特殊清掃の場合も一次処理で10万円前後、その後の完全消臭で30万円前後が多いので概ね相場通りです。

このような一応の相場観を持っておくとイザという時に慌てなくて済み、かつてまごのてへ特殊清掃とご遺品整理をご依頼いただいた大家さんはそのあたりをしっかり勉強していたのか100万円程度はかかりますよねと言って私たちが作業に入る前すでに保険請求を開始していたということがありましたので相場やノリを知っておくことは大事です。
 

特殊清掃に限っては相見積もりの意味はない

次に特殊清掃を業者依頼するに際して業者を選ぶ際に相見積もりをすることはあまり意味がないというお話をします。例えば車を買い替えたいと考えた場合大枠で国産のミニバンとかセダンと決めると思います、トヨタならアルファード、エルグランド、LMなど同種の中で比べるはずでその中に軽自動車やフェラーリやダンプは入れないはずです。どうして入れないかと言うと国産のミニバンと決めてるのでミニバンとはかけ離れた車種は絶対混ぜないのです。

ところが特殊清掃業者選びでは平気で自転車や子どもの三輪車を混ぜ込んで検討してしまうお客様が多いのです。私は特殊清掃は料金で決めるものではなく完成形で決めるものとずっと言ってきました。特殊清掃業者の目指す完成形とはご遺体痕由来の汚れと臭いが完全に消えること。たったその一点しかなくこの着地地点を断言できる業者を選ばないと確実ににおいが消えないなどのトラブルが起きます。

電話でたったひとこと、どんな作業をしどんな完成形になるのかを聞くだけでその業者のレベルは推定できますので時間効率が良く、いくら見に行くといっても応じないほうが良いです。そもそも特殊清掃一次処理をするという前提に立てば孤独死発覚直後にあちこち相見積もりをさせる必要すらないのです。なぜなら特殊清掃一次処理を推奨して実践している業者は極めて少ないのですからその時点でもグッと絞れます。

稀に特殊清掃一次処理のための見積もりを現地でやってほしいというお客様もいますが、時間の無駄なので私たちではやりません。料金も10~15万円と決まってるのですからもし何らかの書類作成をする上で確定料金が必要なのであればMAX値を書いておけば良く、もし確定料金が15万円を下回るのであれば後の作業で調整すればいいのですから深く考えるよりもまずは今の状況を解決することから始めましょう。
 
ある特殊清掃現場のレポート

特殊清掃業者によって目指す完成形が違うのが問題

特殊清掃業者探しをしているお客様のほとんどが特殊清掃業者のレベルはどこも同じと考えていますが、まずはその考えを頭から離していただきたいと思います。確かに各業者ホームページを見れば年間実績何千件だのいかにもプロっぽいことが書いてありますので誤認したとしても無理はありません。

先ほど特殊清掃業者が目指すべき完成形は同じとお伝えしましたが、実はきわめて基本的な完成形が見えていない特殊清掃業者はたくさんあります。その証拠がまごのてへの特殊清掃依頼の中で実に10%を占める他社の特殊清掃やり直しが多くあることです。この現象は技術に自信がある他社も同じでここ5年ぐらい急増している事案です。

汚れと臭いをゼロに出来ない特殊清掃業者は本来特殊清掃業者と名乗ってはいけないのですが、変な認定資格のせいで現場経験のない素人の不用品回収業者や便利屋までもが特殊清掃を掲げるから不具合が頻発しているのです。特殊清掃だけは複数社で相見積もりをしても無駄というのはこのことを指していて、素人の技術がない業者を3社も5社も比べたところで何も得るものはないのです。

今の特殊清掃業者を取り巻く環境はその程度であると認識した上で業者探しをすればスムーズに進むのではないかと思います。技術があり目指す完成形を熟知してる特殊清掃業者は不毛な価格競争など一切せず技術だけを売りにするので割高に見えるかもしれませんが、大切な資産である物件を守るためですので価格重視ではなくあくまでも技術重視の思考に切り替えましょう。
 
他社が特殊清掃したけど臭いが消えない

特殊清掃業者選びで失敗しないためのポイント

何度も言ってますが比較的業者数が多いとされてる東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏で確実に消臭できる特殊清掃業者は実はそう多くなく、10社あるかどうかというのが実際のところです。そもそも首都圏全域で特殊清掃が必要なレベルの死亡事案はおそらく2万件もなくせいぜい1万件程度と推定できる中で年間実績数千件と書いてる業者がゴロゴロあるのはどうしてでしょうか?

理由は簡単で大きく見せたいだけの嘘つきが多いからに他なりません。集客用ホームページで嘘を書いてるような業者がまともな特殊清掃ができるわけもなく、その時点で選定から省くことができ、その他の見極めポイントと組み合わせて選んでいくとその見極め作業だけでかなり絞れてしまいます。実際はそんな面倒なことをする必要はなく下の表にまとめた特殊清掃業者を選べばまずハズレは無いと思いますので参考にしてください。
 
クリーンサービス 同一社名の会社あるので注意! クリーンサービスの公式X
ブルークリーン 消臭技術は高い印象 特殊清掃ブルークリーン公式サイト
マインドカンパニー サイト内で技術情報の発信が多い マインドカンパニー公式サイト
スイーパーズ 猫消臭や火事現場処理も得意 スイーパーズの公式X
M/Aクリーン 正しい情報発信をしています M.Aクリーン公式X

確実に消臭できる特殊清掃業者のまごのて

もちろんまごのての特殊清掃技術も定評があり、多くの不動産業者や一般個人からのご依頼を請けており新規のご依頼の7割はご紹介という驚異的な支持を得ています。株式会社まごのてはゴミ屋敷片付けと特殊清掃のみに特化し専門業者として事業を行ってきました。

専門業者である限りは孤独死現場に於いては汚れと臭いを完全に取るという基本方針で進めていき技術追求をしてきたので完璧な消臭が実現できます。また特殊清掃後のリフォームや原状回復のご提案も自社で行っており空室の機会損失を最小限に抑えることが可能ですので原状回復まで一貫した作業をご希望のお客様も安心してお任せください。

またまごのては会社としての運営方針も抜群に安心できる体制を整えており、特殊清掃員はすべて正社員で運営している珍しい会社です。私たちの仕事は他人の家に堂々と入れる立場です、孤独死のあった部屋の場合ですとご遺族すら入室できないのですから、もし得体の知れない業者が入室したらどうなるかおわかりでしょうか?悪意ある者のにとっては誰の目もない孤独死現場はまさにパラダイスなのです。

現実として特殊清掃業者や遺品整理業者の手による不祥事や悪事は表沙汰にはなりませんが、かなりの数耳に入っており一歩間違えば強盗団のような特殊清掃や遺品整理業者も多く存在します。結局のところ特殊清掃業者と名乗っていても目的が違う方向にある業者が多いということの証でもあり、お客様にとっては遺品を盗まれるは汚れや臭いは取れないわで適当に業者を選ぶととんでもないことになってしまいますので特殊清掃業者選びは慎重に行いましょう。今まさに特殊清掃業者を探してる方で東京近辺でしたら是非まごのてに安心してお任せください。
 
まごのてがどこよりも優れてる理由
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ

  • instagram
  • youtube

孤独死が起きてお困りの方は私にお気軽にご相談ください。