本当に良質な孤独死の特殊清掃業者は東京でも数社だけ

まごのてが個人創業した2008年頃はゴミ屋敷も遺品整理はもちろん特殊清掃業者もそう多くなく尚且つ超専門分野であることから、素人の参入が可能な領域はせいぜい便利屋か不用品回収あたりで一応の棲み分けができていました。まごのても前身は便利屋のような事業形態から始まり2～3年した頃に今の専門業者としての業態へ移行しました。

どんな業者も最初は初心者で手探りから始めますし、時間があれば勉強したり先達に教えを請いながら技術を上げていくのが本筋です。ところがこの変な認定協会が出現したことによって大きく流れが変わったようで、本来であれば見向きもされないような認定資格があまり良くわかってないマスコミが取り上げ一気に火が付きました。

そこで脱サラ志願のサラリーマンや何らか別の事業をやってる業者が新たなキャッシュポイントを得るチャンスとばかりに受講し講座受講生にはあなたはもう一人前ですと煽るもんですからたいした技術も無いのに開業してしまい、集客ができないから協会に集客まで面倒見てもらうという循環が生まれたのです。

時代的にはリーマンショックの余波があり東日本大震災がありで混迷を極めており、全体的に先行きの見えない閉塞感があった時期ですから余計ににわか開業組が増え、素人業者が増えれば増えるほど集客ポータルは気炎を吐くという我々からすれば超カオスな茶番が繰り広げられたのです。その後は一時の勢いはないものの下層では開業廃業で常に入れ替わってる印象です。

同じく集客ポータルの新規業者も増えており、社会人経験もないようなちょっとネット関係に詳しい人がサイトを開き加盟店を募集するというのも片方では起きています。あるゴミ屋敷片付けを主としてる集客サイト運営者と直接話す機会がありましたが片付けや清掃経験がなくても一般ユーザーを集めて顧客化する自信はある、そのためにも優良な実働部隊を集めたいと至極まっとうなことを言ってましたが優良な業者はあなたのようなポータルには絶対に加盟せず独自路線を進むはずなのでいくら優良顧客を集めたとしても実働部隊がカスだと成立しないですね、で終わったことがありました。
 

冒頭で書いた集客部隊と実働部隊を整理してまとめると下記のような図式になります。
 

みんなの遺品整理はサイト規模もひじょうに大きく数百件ある加盟業者紹介だけに留まらずあらゆる切り口からコラムを発信しています。今のネット検索システムは多くの人が検索する（知りたい）情報を記事として出すことでキーワードに沿ったコラムが検索結果として表示されます。みんなの遺品整理は大規模サイトですからあらゆる切り口のコラムがあり特殊清掃や遺品整理業者探しをしている人が調べるであろうキーワードの記事が網羅されています。

例えば遺品整理業者を探してる人が最も気になるであろう費用のことを調べるとします、キーワードは「遺品整理　料金」や「遺品整理　費用　相場」だと思いますが、その際にもみんなの遺品整理の記事が上位に出ます。この記事によりますとワンルーム系の部屋の遺品整理の相場は3万円～8万円と書いてありますし、同じようにワンルームのゴミ屋敷片付け費用は3万円～5万円というものもあります。

はじめて料金のことを調べてるお客様がこの記事を見たらどう思うでしょうか？遺品整理の料金は3万円程度でいくら高くても8万円と思わないでしょうか？これが情報操作だと考える理由で、確かに8万円程度で済む例もあるかもしれませんが業者依頼を検討するレベルで3万円～8万円は考えにくくどう低くても10万円前後、平均値は20万円前後が実際のところです。

同じような内容の記事が他にも見えることから経験や知識のないライターが元になるサイトに少し手を加えたりしリライトされた記事に外ならず、最近ではAIが収集した情報を綺麗な文章に仕上げて世に放出されていますので言い回しこそ違えど内容はほぼ一緒という情報が広く出回ってしまうのです。先ほど運営も業者も素人であるとお伝えしましたが記事を書いてる者も素人なんで内容の矛盾点がわからないのです。

みんなの遺品整理も特殊清掃の窓口、その他集客系ポータルはすべての記事が同じように経験のないライターがGoogleに気に入られるような文章を作ってバラまいてる現状で現場や実際のことを知ってる我々が見ればおかしいことばかりなのです。
 

どうして特殊清掃や遺品整理関係のトラブルが多く、得体の知れない詐欺的業者が多いのかを紐解いてみたいと思います。トラブルの事例ですが特殊清掃はダントツに施工の不具合、すなわち汚れや臭いが残っていて部屋として機能しない。遺品整理は遺品の盗難や高額請求です。

特殊清掃はご遺族ですら入室できない状況の中で行われるので実際には何をしたかわかりません、どんな状況でどんな施工をしたのか見えずブラックボックスになりやすいのです。事実やり直し依頼のあった現場について前の業者の報告書はありますかと聞いて出てきたためしがありません。

これでは本当にまともなことがやったのかどうかすらわかりませんし、目いっぱいのことをやった上での不具合ならまだしも何もやらないで起きた不具合は到底許されることではありません。つまりすべて情報が公開されたとえご遺族や関係者がいない現場だとしても記録され報告できる業者でないと本当に泣くことになり大半が泣き寝入りとなってしまうのです。

みんなの遺品整理や特殊清掃の窓口加盟の業者はこのような事態を招く確率がひじょうに高いので本当に気を付けなければいけないと大いに警鐘を鳴らすものです。
 

あくまでも私の考えですが特殊清掃や遺品整理の事業者側は安易に集客ポータルサイトに登録して顧客を募る方法は取らないほうが良いと思います。スタートアップでまだあまり知名度がない時期は仕方なく頼ることはあっても日々自力集客が出来るように研鑽すべきです。

SNS利用を積極的にしたり自社ホームページに定期的に記事を書いたりと地道に行いながら集客しなければいけません、それを実現しようと思ったら片付けや清掃技術も上げなければいけません。つまり集客を他人任せにしないということは一定の責任も付きまといますし、結果的に技術も上がり他とは一線を画す存在になるはずです。

集客系ポータルが悪いとはいいませんが集客ポータルサイトを運営してる側はお掃除やお片付けのプロではなく素人です、いくら見せかけで綺麗なサイトを作ろうが検索上位の記事を出そうが嘘や誇張があればお客様の役には立ちません。特殊清掃や遺品整理の業界にはみんなの遺品整理や特殊清掃の窓口以外にも一般社団の団体はあります、特掃隊や家財整理の相談窓口などがそうですがこれらは実働部隊である特殊清掃業者が主宰しており北海道の資格商法屋とはまったく別物です。

最終的には業者選びをするお客様が決めることですが、やはり集客系ポータルサイトでは実際に作業をする業者と話ができませんし、ワンクッション入ってるため業者の方針や理念を知ることは難しく現場では認識のズレが起きることが多いとも聞きます。そんな気苦労をするぐらいならシンプルにポータルサイト加盟業者など選ばず独自運営の業者ととことん話し合って選定するほうが良い結果を生むのではないかと思います。
 

株式会社まごのてはどこの団体にも所属せず、ポータルサイトに登録もしていない完全独立独歩の特殊清掃業者です。遺品整理士認定講座や事件現場特殊清掃士があたかも必須資格のように喧伝されていた時期もあり、お客様もこれらの資格を持っていない業者はダメな業者と認識していた節もありました。

今は以前ほど影響はないようですが未だに必須資格と考えてしまってるお客様も一定数おり、そのようなお客様はトラブルを起こされこんなはずじゃなかったという憂き目に遭ってる方がたくさんいます。まごのては資格商法屋が出始めた頃から注意喚起をしておりそのせいか慎重な業者選びをするお客様が増えたのは成果があったと思います。

まごのては他社批判や悪口が多いから嫌だという意見もありますが、私たちはこの事業に真摯に向き合ってきたからこそ悪事を働きお客様を騙してることに対して我慢ができず、啓発していくのは先駆者の役目だと考えてやっています。何がなんでも特殊清掃やゴミ屋敷の片付けはまごのてを選びなさいというわけではありませんが、見せかけのしょうもない文言に惑わされないでくださいと言ってるのです。