ゴミ屋敷片付けコラム

業者の選び方
2024.03.08

部屋の片付け業者選び②|業者の『安全性』を見極めよう

部屋の片付け業者選び②|業者の『安全性』を見極めよう
この記事は『部屋の片付け業者選び|お片付け目的と片付け業者の種類を知ろう』というもののリレー記事で、片付け業者を選ぶ際の業者の安全性について言及した記事です。部屋の片付け業者の安全性と聞いてピンとくる人は少ないかもしれませんが、部屋の片付け業者の安全性を知ることは業者選びではひじょうに重要です。

なぜならお片付けや清掃の業者は堂々と他人の家に上がれる立場だからです。もし悪意を持った者だったら、もし泥棒や詐欺の下見だったらどうですか?今や空想の世界ではなく現実に起こり得ることですから気を付けるに越したことはないと思います。

なおこの記事は部屋の片付け業者選び|お片付け目的と片付け業者の種類を知ろうという記事とまやかしの安いに惹かれるな!お片付け業者選びは専門性が大事のリレー記事となっていますので併せてお読みください。
 
業者の信頼性
安全性とは信頼できるか出来ないかが鍵
部屋の片付けや清掃業者はフリーパスで他人の家に出入りできる存在と書きました。この観点は意外と大事で『業者さんだから』という性善説は今や成り立たなくなってるのは昨今のニュースを見てもお分かりだと思います。

リフォーム屋のフリをした詐欺師、泥棒の下見だった不用品回収業者、金品を盗む遺品整理業者などが過去にテレビやネットニュースで報道されています。私は今のまごのての指針を決める際に一番重要視したのがこの安全性で、訪問ビジネスは絶対に安全な体制でないと今後は支持されないという理念の元に現体制を確立しました。

安全性なんてどうでも良いよ、とにかく料金が安いことだけが業者選びのポイントだと言う方は別として、やはり安全安心な業者を選びたいと考える人には有益な内容となっていますので是非最後までお読みください。
 

片付け業者の安全性をホームページから読み取る

では実際にどうやって片付け業者の安全性を見抜くのか具体的な方法と考え方をお伝えします。どこまで確認するかという課題はありますがとりあえず手っ取り早く調べることができる業者ホームページの見方からお伝えいたします。
 
嘘だらけの片付け屋サイト
インターネットの世界はなんでも有り!
インターネットが世の中に出回って30年ほど経つのですが、生活の中にすっかり溶け込み業者を探すシーンでも今はほぼ100%の方がインターネットで探します。タウンページは皆無で稀にチラシや看板広告といったところでしょうか。

過去の紙媒体との違いはなんでしょうか?インターネットと紙媒体の違いは審査がなく好き放題書けるということです。紙媒体はたとえ電話帳でも審査がありますしウソを書けばたちまち審査落ちしますが、インターネットはそれこそ1時間ごとに書き換えることだってできるのです。

写真の捏造や誇張表現も自由自在なのがインターネットの世界です。そんなお気軽だけど気を付けなければいけないのがネットの怖さでもあります。少し気をつければホームページから悪意有り無しを見抜くことは出来ますのでその方法をお知らせしていきます。
 

安全性の見極めは『ウソ』がないかどうか

嘘つきは泥棒の始まりという言葉があるように大昔から日本では「嘘」は絶対的に悪とされてきました。嘘つきは閻魔様に舌を抜かれますし、血の池地獄で煮込まれるぐらい悪とされており、現代ビジネスの中でもその考えは根付いてますし、今後も普遍的だと思います。

では片付け業者のホームページに嘘はあるのかないのかという点ですが、先に答えを書いておきますが『ウソはあります』それも他業種に比べて格段に多い印象です。誇張や誇大というレベルではなく完全なウソが多いです。

そんな片付け業者のホームページに散りばめられた嘘をどうやって見抜くのかを具体例を示しながら書いていきます。
 
誇張だらけの片付け屋サイト
片付け業者が散りばめる嘘は大きく三点
どのようなウソや誇張をホームページ内に散りばめて集客しているのかをお伝えしますと大きくは下記の3つがあります。

1.お片付け料金に関するもの。
2.実績や取引に関連するもの。
3.事業規模に関するもの。


いずれも業者探しをしている人にとっては迷惑なものばかりです。個人のお客様相手の仕事でウソを吐いて集客するなどあってはならないことですが平然と行われています。
 

料金にウソがあるのは正確な判断の妨げになる

お片付け費用がどの程度かかるかは業者選びをするより気になる部分だと思いますが、その料金の部分にウソがあったらどうでしょうか?業者選び以前の問題だと思うのです。

東京近辺のゴミ屋敷片付けでも不用品回収業者でもホームページの始まりはすべて「安い」からです。業界最安値や他社に合わせます等とにかく低料金であることが魅力とばかりに激安料金を書いています。

だいたいが軽トラック1台で数千円の表記が多く下は5千円程度から1万円以下が主流です。まずこの書いてある料金が嘘八百なのです!たとえ軽トラック分のゴミだとしても絶対に書いてある料金でできません、もし本当にやれば利益が少ないというレベルではなくお金を持ち出すことになるのです。

長年この仕事をやっている私たちが言うのですから間違いありません、誰が身銭を切るような商売をしますか?料金にウソがあるのは真剣に業者探しをしている人にとってはひじょうに迷惑な存在でしかありません。
 
悪徳業者の見積書
軽トラック1台8800円業者が出した見積もり大公開
写真の見積書は『部屋のお片付け8800円』と書き広告をガンガン回してる業者のものです。この作業の内容は6畳の部屋の一部の物を廃棄するというものでお片付けというより単純な不用品回収程度で軽トラックで約1台分の量でした。

この業者のホームページでは少量なら8,800円、軽トラで12,800円、1トン車で29,800円の表記がされておりインターネット申込でさらに5,000円offと書いてあります。見積書の数字をよく見ていただきたいのですが88,000円と書いてあり77,000円に訂正されています。この業者のホームページに書いてある料金設定にはない金額で2トン車利用で98,000円はありますがこの業務内容では該当しませんので考慮しませんが大きめの1トン車利用だとしても29,800円が実際は8万円を超えているのです。

料金が高いとか安いという議論ではなく嘘がある時点で信用できないと判断するのが正解です。このように料金記載の定額や激安はすべて嘘であると断言していいと思います。
 

誇張表現と実態とかけ離れた表示をする業者

年間実績数千件や数万件というものも嘘であることが多いです。いかにも大きな実績を上げているから優良ですよとアピールしたいのだと思いますが、あまりにも実態とかけ離れています。

関東のある県の遺品整理業者ですが去年の8月に法人登記をし、同年の11月頃にホームページを開設した業者は年間実績7000件と書いてあります。法人登記から1年も経過していなくて年間実績も何もあったもんではありません。

これがネット上ではいくらでも誇張ができるという所以です。年間実績数などは別に業者選びでそう大きな判断基準にはなりませんが、どんな小さな嘘でも嘘であることは変わりなく、平気で嘘が書けるような業者は信用できないと判断していいと思います。
 
年間実績7000件の片付け業者
年間お片付け件数の現実的な数字
まごのては11名の清掃スタッフがいますが年間施工件数は大小合わせて1000件前後です。この数字はこの数年間大きく変わっていません。年間稼働日数も340日前後でこれもかわりません。1日あたり3件弱となるのですが、常に1~3名の休暇がありますので日々7~10名が従事していてこの数字です。

もし3000件や万の単位の数をこなそうと思えば何名のスタッフが必要でしょうか?3000件だと30名以上、1万件だと100名程度のスタッフが居るはずなのにどうして本社建物はアパートなんでしょうか?どうして社会保険庁の検索で社保加入人数が1名やゼロなんでしょうか?

私は別に粗探しや暴露をしたいわけではありません、騙すような方法で集客をし、料金面やその他のことでトラブルを起こしてることが許せないのです。

大企業感を演出する片付け業者の意図とは

年間に数千や数万のお片付け実績があり十数人が勤務するコールセンターを持ち、関東一円を何十台ものトラックが走ってるため最短10分で現場に急行し、料金もひじょうに安くテレビやマスコミにもたびたび取り上げられるという片付け業者があったとします。

どんなに大きな会社なんだろうかと思いませんか?

大手だから作業質も良いだろうし安心できる会社だと誰もが感じると思います。その大きな片付け業者の本社事務所が街中のアパートだとしたらどうでしょうか?おそらく大半の人がハッタリかよ!この嘘つきめと感じるはずです。

お片付け業者探しをしていて広告エリアに出てくる業者のほとんどがこのように誇張に満ちた業者ばかりです。試しに2~3社の業者の住所検索をしてみてください、言ってる意味がわかると思います。

大手感の演出をする意図はお客様に安心感を持たせるためで、ある意味大事な部分をアピールしていますが、やはりそれとて嘘があってはいけないと思います。

ウソがある業者に安全性を求めることができますか?

部屋の片付け業者は小規模事業者が多く1人でやってる個人事業やスタッフ数名の業者が大半で組織的にやってるところはひじょうに少ないのです。それはそれで悪くありませんし小さな事業者悪いというわけではありません。

私が言いたいのはホームページ内で大きく見せて、料金も安いと嘘を散りばめてるような業者を安心して利用できるかと言うことを問いたいのです。

料金面でも確かに8,800円に対抗するには7,000円と書けばインパクトは大きいでしょう、でも実際の料金はその10倍となればいったい何のための料金表だということになってしまいます。

そんな見た目のまやかしでお客様を釣るより、3万円ですとか10万円ですと本当の料金を知らせ、その根拠を示すほうがよっぽど良心的だし安心材料となるのではないでしょうか。

ウソがある業者の作業質が良いはずはない

ウソが少しでもあるような片付け業者はトラブルも多発しています。お客様は高品質かつ料金も激安ではないにしろ納得できるものを支払いたいと考えてるはずです。嘘を書いて集客してるような片付け業者にそのようなことができるのか甚だ疑問です。

実際私たちの元に寄せられる被害を聞いてますと、作業の途中放棄や途中の料金変更は当たり前で設備の破損があっても報告せずだったり必要な物が無くなっていたりと大小トラブルが起きており、調べるとほぼ100%の確率でウソを書いてる業者でした。

やはり嘘を吐いて集客する姿勢は実作業にも表れるのは世間の事例を見ても明らかで、小さな個人宅での出来事だから公にならないだけであって水面下ではかなりの片付け業者トラブルが起きていると思います。

安全性も抜群なお片付け業者まごのて

個人宅に上がる仕事だから絶対的にお客様にとって安全と言える業者でなければならないと決意したきっかけがあります。

まだ個人営業の時期に神奈川県逗子市のマンションで遺品整理の依頼をされたことがあります、男性のお客様だったのですが依頼前に私たちの免許証や会社の所在地や納税証明などを求められたことがあったのです。

どうしてか理由を尋ねたところ以前前の家の時に遺品整理を頼んだ業者に形見の着物や宝石を盗られた上に回収した家財などを不法投棄されたことがあるので慎重に業者選びをしているということでした。

このお客様の気持ちを聞いたときに片付け業者は安全な存在でなければならないと決意したのです。それ以降スタッフの正規雇用化などを始めとした施策を順次行い現在の体制が出来上がっていったのです。

ホームページには絶対にウソや誇張を入れず、特に料金面は実体験に基づいた正直なものを書くようにしています、それで見た目の感覚で高い業者と感じられ集客上不利になるなら仕方ないと考えていますし、私自身も業界を変えようとか悪徳業者被害に遭った人に対して何かをしようという気はなく、まごのてを信じて選んでくれた人だけがhappyになればいいと思っています。

ゴミ屋敷や汚部屋を綺麗にしたいなら私たちにお任せください

株式会社まごのては東京近辺であれば最短当日の作業も可能です、ただしシーズンや閑散期でも曜日や時間帯によっては対応できない場合もありますので余裕を持ってご相談ください。

特にゴミ屋敷状態の場合は粗大ごみの不用品回収のように部屋から出すだけで済まず要不要選別や梱包、水回りなどのハウスクリーニングも必要になりますので引越が決まったらできるだけ早くご依頼ください。
 

お部屋のお片付け相談はLINEが便利
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

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