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誰もが汚部屋住人になるかも?ゴミ屋敷予備軍は1200万人!
私たちは毎日ゴミ屋敷を片付けています、それこそ年に1000件も清掃し、汚部屋関係の仕事だけで従業員や我々も生計を立てていることを見てもけっしてレアケースではないことは一目瞭然です。つまり誰もがゴミ屋敷や汚部屋になる可能性がありますし、集合住宅では全体の1割ぐらいが程度の差こそあれ汚部屋状態と考えていますので、レアケースどころかメジャーな存在となりつつあるのかも知れません。
日本人口1億2千万人のうち10%の人がゴミ屋敷化した場合1千2百万人のゴミ屋敷住人が出来上がってしまうことになります。実際は世帯単位ですからもう少し低い数字になりますが単身者が増えていることを考えると、近い将来起こり得る数字かもしれません。
つまりゴミ屋敷や汚部屋は誰だってなる可能性がありますし、なったとしてもおかしくないと思います。本当に笑えない話ですが日々ゴミ屋敷を片付けてるまごのてのスタッフにも軽度のゴミ部屋に住んでる者が以前いたぐらいです。
いったいどんな理由やきっかけからゴミ屋敷になってしまうのかを考察してみようと思います。
私たちにしてみれば何を今更という感覚なのですが、マスコミは安易にゴミ屋敷問題を取り上げてしまうと対処しきれない領域に踏み込んでしまうことになるので避けるようになったと聞いています。ネット関係でも医療にかかわることは「YMYL領域」と言って専門家の意見や記事を信頼します、どこの誰かわからない人が出したような記事は飛ばします、というものです。
ゴミ屋敷問題や部屋のお片付けそのものはYMYL領域ではありませんが、その背景はYMYL領域にかかる可能性があると思いますし、実際まごのてでは東邦大学の岸教授との研究で発達障害とゴミ屋敷の関係は早くから解明していました。そのあたりの関係は研究を更に進めて発表したいと思います。
ゴミ屋敷化してしまったきっかけ三選
ゴミ屋敷になったきっかけを話題にする際に注意すべきことがあります、それはゴミ屋敷のどの種類なのかです。まごのてではゴミ屋敷は三種類の形があると定義付けています。
1.有機系 2.倉庫系 3.複合系
これら3つの中で「有機系ゴミ屋敷」に絞って考察を進めます、倉庫系ゴミ屋敷は物に対する執着や考え方が大きな原因ですし、見た目も「ゴミではない」ので、まごのて発信のどうしてゴミ屋敷化してしまったのかという記事はすべて有機系ゴミ屋敷のこととお考え下さい。
出したゴミを開けられて以来ゴミ捨てができなくなった
この部屋のお片付けではちょっとした事件があり、作業開始から10分もしないうちに大家さんが部屋に飛び込んできて大声で「ほら!やっぱりゴミを溜めてる」というのです、この大家さんいわくこの子はもう3年ぐらいゴミを捨ててない、私は毎日カメラで見て知ってるんだから!と大激怒でした。
すかさず間に入り「今日綺麗になりますから」と説明するもネチネチと責め立てるので「どうしてゴミを捨てていないのを指摘しなかったのですか」と切り返したら黙ってくれました。
この女性のお客様は引越してきてすぐの頃にゴミの捨て方(分別)で大家さんから指摘をされそれ以降ゴミを捨てるのが怖くなったことからゴミを溜めこんでしまったのです。このパターンも時折あるのですが対策方法はまた別にご案内するとして、確かにきっかけは些細なことでした、おそらく日々溜まるゴミを見てなんとかしなきゃという気持ちもあったことでしょう。
ところがその気持ちはやがてどこかへ消えもうどうでもいいや!となったのだと思います。
トイレットペーパーの芯1本から巨大ゴミ屋敷へ
東京都内のマンションに住む男性のお客様でしたが2LDKの部屋すべてが巨大ゴミ箱と化していました、コンビニごみが中心でしたが溜めた年数はなんと8年という年季の入り方です。この方は自分では部屋の片付けも掃除も苦手ではなく、むしろ得意だし好きな方だと言います、そんな方がどうして巨大なゴミ部屋になってしまったのか。
きっかけはすごく激務が続き帰宅は毎日深夜という生活が続き部屋は寝るだけ、休みの日はひたすら寝るだけという日々を過ごしてるときに、使い終わったトイレットペーパーの芯をそのまま床面に捨ててしまったらしいのです、いつもならすぐ捨てるはずなのになんとなくそのままにしたそうです。
そして次のトイレットペーパーの芯もそのまま床面へ、その時は休みの日にでもまとめて捨てればいいやと考えていたそうです、そしてまた次の芯も・・・と繰り返すうちに他のゴミも部屋の隅に投げ置くようになってしまったと言います。
この方の場合はゴミを捨てないということが習慣化してしまい、やがて巨大ゴミ部屋となってしまったわけですが、このように意外と小さなことからゴミ屋敷は始まってしまうのです。
だから気を付けましょうと言うことではなく、ただ悩んだり困ったりした時には相談できる相手はもっておいたほうが良いです、一人で悩んで解決できることは意外にないものです、少なくとも部屋のことについては私たちが親身に相談に乗ることをお約束いたします。
人間関係の不調和から自分のお世話を放棄
千葉県松戸市の1Kゴミ部屋のお片付け依頼をした40代の男性のお客様は女性関係のトラブルと職場の人間関係で悩み、それ以後「思考停止の日々」だったということです。会社も辞めてしまい人と関わることを避け、正直どう暮らしていたかも記憶にないと言います。
ある日ハッと気づいたら部屋がゴミ溜めのようになっていて、お風呂もトイレも地獄絵図のごとく汚れており「本当に自分の部屋か!」と驚愕し、これはダメだとまごのてに相談し清掃を実施したのです。
そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、このようなパターンは割とよくあり、単純な有機系ゴミ屋敷の作られるメカニズムは対人関係の悩みから始まり、鬱になりやがて自分のお世話を放棄するセルフネグレクトへ発展していきます。そして本当にゴミ部屋であることをある日突然気付くという流れで、にわかに信じがたいですが彼らは本当にゴミ屋敷という認識もなく数年過ごしてしまうこともあるのです。
ゴミ屋敷住人はどうやって暮らしているの?
ごみ屋敷での生活とはいったいどんなものなのか、ゴミ屋敷で暮らすことによる弊害などについてお伝えいたします。
そこに住む人はたとえ玄関から山だとしても、コツをつかんでおり以前小柄な女性が自分の身長ぐらいあるゴミ山を器用に登って室内に入るのを見た時は妙に感心したものです。
室内も完全にゴミの上で暮らしてる場合と、1畳程度の床面が出ていて両サイドや奥はゴミの山という2通りがありますが、かろうじで床面が出てる蟻地獄のような形は初期のゴミ屋敷に多く、進行してくるとその部分も埋まりフラットになってしまうようです。
そしてみなさんが気になるトイレやお風呂事情ですが、まずトイレは洋式だけど和式のようになってることが多いです、便器の高さまでゴミがあると和式状態になります。風呂場も浴槽にゴミがあるときとそうでないときがありますが、ほとんどはシャワーがかろうじで使える程度という状況です。
ワンルーム系などは廊下にトイレやお風呂の入り口があることが多いのですが、半開きの扉から体を滑りこませる場合と完全にゴミで塞がれてる場合があり、どちらかと言えば扉は塞がってしまいトイレは使用不可能のことが多い印象です。
このように聞くとさぞかし不自由な生活と思われる人もいますが、意外と本人たちは慣れているのか不自由さは感じておらず、室内を移動するのも用を足すのも難なくこなしています。ただ物理的にトイレが使えない場合だと近くのコンビニや公園を使うようですが、いつもトイレが使えるとも限らないのでペットボトルにおしっこをしたりしションペットが形成されることもよくある光景です。
ゴミ屋敷で暮らすと心と体はどうなるか
とは言うもののやはり軽度の何かしらはあるようで、呼吸がなんとなく変だったり皮膚に掻いた跡がたくさんあったりする人はよく出会いますし、食事バランスが良くないためか若干肥満気味と言う人が多い印象。
心の問題は住んでるゴミ屋敷に対して問題意識があるかないかで変わると思いますが、問題意識がある人は後述する通り、部屋に帰りたくない、部屋のことをいつも考えて気になるという人は多いです。心身のバランスと健康を整えるためにもお片付けは早めにしたほうが良いのは間違いありません。
そして心の奥底ではキレイな部屋に住みたいと願っています、東邦大学の岸教授がゴミ屋敷に暮らす人400人にアンケートを行った結果、ホーディングと呼ばれる溜め込み症候群の高齢者でさえ出来ればキレイな家で暮らしたと答えたのです、実にその数380人と言いますからほぼ全員の人がゴミ屋敷から抜け出したいと考えているのです。
人によってはだんだん強迫観念が強くなり、自分は片付け掃除ができないダメ人間だ、ゴミ山に暮らす廃人だと感じてしまい自傷行為や引きこもり生活になってしまう人も過去にはいました。
ただセルフネグレクト状態でゴミ屋敷に暮らしてるという認識すらない場合もありますので、ゴミ屋敷に対する問題意識を持つということは心は正常化してきたとも考えられ状況としては悪くないとも考えられます。
ゴミ屋敷で悩める人に寄り添った運営方針
ゴミ屋敷問題とセルフネグレクトについての研究の第一人者である東邦大学保健衛生学教授の岸恵美子先生よりゴミ屋敷の人にどう寄り添い接するべきかをご指導いただいていますのでどんなゴミ屋敷片付け業者よりも深くゴミ屋敷住人の心を理解できるのです。
ゴミ屋敷住人に親身に寄り添う運営方針が理解され、医学会での登壇実績や高齢者のゴミ屋敷問題に対するシンポジウムなどへも講師として登壇した実績があることは特筆すべき点です。
東京近辺のゴミ屋敷片付けは安心してお任せください
お客様の中には価格重視、片付け費用が安く済むなら不正があっても致し方ない、清掃員の質などなんでもいい、部屋に傷が付こうが共用部を汚そうが、とにかく安ければいいというお客様のニーズは満たせませんが、安心で安全なお片付け業者でなおかつ確実に綺麗になることをご要望のお客様は迷わずまごのてにご相談ください。
まごのてはゴミ屋敷や汚部屋と呼ばれる部屋のお片付けや、孤独死などが起きた部屋の特殊清掃や消臭、そしてご遺品整理などを行う専門の清掃会社で、年間施工件数は1000件に及びます。
ゴミ屋敷業者を初めて使うお客様も女性の客様も安心してご利用できる体制を整えていますので、お気軽にご相談ください。
株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史
主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。
東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ
孤独死が起きてお困りの方は私にお気軽にご相談ください。