特殊清掃コラム
孤独死の特殊清掃相談|写真を撮らず、分かる情報だけ伝える

特殊清掃の相談で、室内写真を用意する必要はありません。
孤独死など室内で人が亡くなった現場では、写真を撮るためだけにご遺族や関係者が入室することを、まごのてではおすすめしていません。写真そのものが問題なのではなく、撮影のために人が室内へ入り、歩く・物を動かす・扉や窓を開けることで、現場の状態や確認すべき範囲が変わる可能性があるからです。
相談時に必要なのは、きれいに整理された情報ではありません。「死後2週間くらいと聞いた」「警察の確認は終わった」「玄関の外までにおうと管理会社から言われた」「鍵は管理会社が持っている」など、今知っている断片的な情報だけで構いません。分からないことは、分からないままで大丈夫です。
その情報から、まず現場への影響を抑え、次の判断ができる状態を整える初期対応が必要かを確認します。まごのてでは、この初期対応を「一次処理」と呼んでいます。「一次処理」は特殊清掃業界で広く共通化された一般名称ではなく、まごのてが工程を区別するために使っている呼称です。
この記事では、特殊清掃の相談前に「何を準備するか」ではなく、何をしなくてよいか、今ある情報だけでどう相談を始めるかを整理します。
写真を撮るために現場へ入らなくていい
一般的な片付けや遺品整理では、室内写真が物量確認や見積もりの補助になることがあります。しかし、孤独死など室内死亡を伴う特殊清掃では、同じ考え方をそのまま当てはめません。
重要:写真が危険なのではありません。写真を撮るために入室する行為を増やさないことが重要です。すでに写真がある場合も、追加撮影のために入り直す必要はありません。
相談時は「知っていることだけ」で十分です
特殊清掃会社へ連絡する前に、全部調べておく必要はありません。次の項目も、チェックリストを埋めるためのものではなく、分かるものが一つでもあれば伝えてほしい情報です。
- ・物件がある市区町村、集合住宅か戸建てか
- ・発見された時期、死後どのくらいと聞いているか
- ・警察の確認が終わっているか、まだ連絡待ちか
- ・鍵を誰が持っているか
- ・居室、浴室、トイレなど、亡くなられた場所を聞いているか
- ・室内だけでなく、玄関外や共用部までにおいが出ていると言われているか
- ・虫について管理会社や近隣から連絡があるか
- ・大家、管理会社、不動産会社から何を言われているか
- ・退去、明渡し、売却など、決まっている期限があるか
「東京都内の賃貸1Kです。死後2週間くらいと聞いています。警察の確認は終わっています。室内は見ていません。管理会社から廊下までにおうと言われています。鍵は管理会社です。」
正確な日付が分からない、部屋の状態を見ていない、家財量が分からない。それでも構いません。特殊清掃会社側が、次に何を確認すべきかを整理します。
すでに写真があるなら、「誰が入ったか」を先に教えてください
管理会社、不動産会社、リフォーム会社などがすでに入室し、室内写真を撮っていることがあります。その場合、写真自体を否定するのではなく、まごのてでは「写真がある」より「誰が、いつ、どのように入ったか」を重要な情報として見ます。
| 確認したいこと | 理由 |
|---|---|
| 誰が入室したか | 管理会社、警察、不動産会社、工事業者、ご家族など、入室者によって行動内容を確認しやすくなります。 |
| いつ・何回入ったか | 初回発見後にどれだけ人の出入りがあったかを整理します。 |
| どこまで歩いたか | 玄関、廊下、居室、水回り、ベランダなど、確認範囲を考える材料になります。 |
| 何か動かした・持ち出したか | 寝具、衣類、家財、床材などが移動していれば、元の場所だけを見ればよいとは限りません。 |
| 窓・換気扇・扉を操作したか | 現場の空気の流れや周囲へのにおいの出方が変わっている可能性を確認します。 |
すでに撮影済みの写真があれば、必要に応じて参考資料として使えることはあります。ただし、写真を増やすために再入室する必要はありません。
情報を集め切るより、最初の影響を抑える判断を先にする
孤独死現場では、相談前に情報を集め切ろうとすると、そのための入室や確認作業が増えることがあります。まごのてでは、最初に電話やLINEで断片的な情報を整理し、次に何が必要かを分けます。
この順番なら、ご遺族が「見積もりのために現場へ入る」「全部の情報をそろえてから電話する」といった負担を背負わずに済みます。
孤独死の連絡を受けた直後の確認はこちら 孤独死の連絡後24時間以内に確認すること >最初に室内を確認できる状態へ整える初期対応があります
相談内容から、室内や周囲への影響が続いていると考えられる場合は、家財撤去やリフォームを先に始めるのではなく、まずにおい・害虫・床まわりなどへの影響を抑え、次の確認へ進める状態を整える初期対応を検討します。
まごのてでは、この初期対応を「一次処理」と呼んでいます。これは特殊清掃業界で広く共通化された一般名称ではなく、初期対応と、その後の消臭・遺品整理・原状回復を混同しないために当社が使っている呼称です。
特殊清掃を全部終わらせることではありません。現在続いている影響を抑え、ご遺族や関係者が次の判断をするために室内を確認できる状態へ近づけます。
相見積もりのためだけに入室者を増やさない
費用を比較すること自体を否定するものではありません。ただし、におい・害虫など現場で続いている影響がある段階で、複数社が何度も入室してから初動を決めると、確認すべき経路や人の出入りが増えます。
まごのてでは、まず断片的な情報から初期対応が必要かを整理します。その後、室内を確認できる状態になってから、遺品整理・消臭・原状回復など後工程の範囲や費用を比較することはできます。
順番の考え方:「まず見積もりをそろえる」ではなく、今続いている影響を抑える必要があるかを先に確認する。その後の作業は、目的と範囲を分けて比較します。
電話でもLINEでも、文章だけで相談できます
電話で状況がうまく説明できなくても問題ありません。こちらから確認事項を一つずつ伺います。LINEも、特殊清掃では「写真を送る窓口」として考える必要はありません。文章だけで、今分かることを箇条書きにしていただければ相談を始められます。
「千葉県の集合住宅です。警察の確認は終わっています。亡くなった場所は居室と聞いています。部屋には入っていません。管理会社からにおいの連絡があり、鍵は管理会社です。何からすればよいか分かりません。」
写真がすでにある場合は、「誰が撮った写真か」「撮影時に何か動かしたか」が分かれば、その情報も一緒に伝えてください。追加撮影は必要ありません。
相談後は、初期対応・遺品整理・消臭を分けて考えます
孤独死後の特殊清掃を「一式」で考えると、今必要な作業と後で決められる作業が混ざります。相談時には、まず現在の影響と次の目的を確認します。
| 工程 | 判断すること |
|---|---|
| 初期対応(一次処理) | 今続いているにおい・虫・床まわりなどへの影響を抑え、次の確認へ進める状態が必要か |
| ご遺品整理・家財撤去 | 残す物、探す物、保留する物、処分判断を誰がするか |
| 消臭 | 床下・壁際・建具・設備など、においの原因をどこまで追う必要があるか |
| 原状回復 | 住み続ける、明け渡す、再募集する、売却するなど、出口に必要な復旧範囲 |
対応地域|東京・千葉・神奈川・埼玉を中心に対応します
まごのてでは、東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県を中心に、孤独死後の特殊清掃相談を受けています。写真撮影のために現場へ入る必要はありません。所在地、建物、発見時期、警察・管理会社から聞いている内容など、分かる範囲から整理します。
23区・市部を中心に対応します。集合住宅では、管理会社、防災センター、EV、共用部、車両位置なども初動条件として確認します。
浦安・市川・船橋・松戸・千葉市などを含め、所在地と建物条件を確認します。戸建て・集合住宅で初動や搬出条件が変わります。
横浜・川崎をはじめ、所在地、坂、階段、道路幅、建物管理条件などを確認します。
三郷・八潮・川口などを含め、建物条件、入室権限、共用部への影響、日程を確認します。
周辺地域については、所在地、緊急性、現場条件、移動時間、作業内容などを確認し、個別にご案内します。
よくある質問
A. 必須ではありません。写真を撮るためだけにご遺族や関係者が入室する必要はありません。発見時期、警察対応、鍵、建物、におい・虫、管理会社から聞いている内容など、分かる範囲から相談できます。
A. 追加撮影のために入り直す必要はありません。写真があることに加えて、誰がいつ入室し、どこまで歩いたか、物を動かしたか、窓や扉を操作したかなど、分かる範囲で教えてください。確認範囲を決める材料にします。
A. その事実をそのまま伝えてください。どこを歩いたか、何か触った・動かした・持ち出した物があるか、玄関外や車まで何か運んだかなど、覚えている範囲で構いません。責めるためではなく、作業前の確認範囲を決めるために必要な情報です。
A. 相談自体はできます。実際の入室や作業開始は、警察等の確認と、所有者・管理会社・ご遺族など作業権限を持つ方の承諾を確認してから進めます。今の段階で何を待ち、何を先に準備できるかを整理します。
A. におい・害虫・床まわりなど、今続いている影響を抑え、ご遺族や関係者が次の判断をするために室内を確認できる状態へ近づける初期対応です。業界標準用語ではなく、まごのてが工程を分けて説明するために使っている呼称です。消臭や遺品整理、原状回復まで完了する意味ではありません。
A. はい。特殊清掃では写真送付を前提にしていません。文章だけで、分かる情報を伝えていただければ相談を始められます。すでに第三者が撮影した写真がある場合は、その写真を誰が撮ったかという情報も重要です。
写真を撮るために現場へ入る必要はありません
「発見から何日か分からない」「部屋の中は見ていない」「管理会社からにおいの連絡だけ来た」。その状態で構いません。知っていることだけを伺い、まず初期対応が必要か、次に何を確認するかを整理します。
電話受付 6:30~21:00|休業日あり|LINEは内容を確認後、順次ご案内します
株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史
孤独死・自殺・ゴミ屋敷・事故物件など、他社が断るような現場でも創業以来施工不能となった現場は一つもありません。
宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士の資格((東京)第277343号)を保有しており、清掃・消臭の技術判断と「どう再生すれば資産価値を回復できるか」の不動産判断を同時に行える点が他の特殊清掃業者との最大の違いです。
日本在宅医学会・高齢者虐待防止学会での登壇実績、各行政区のゴミ屋敷条例意見交換会への出席など学術・行政の両面から現場の専門家としての地位を確立しています。
東邦大学保健衛生学部・岸恵美子教授(セルフネグレクト・ ゴミ屋敷研究の第一人者)と、現場データの共同研究を継続。 複数の学術論文に共同執筆者として名前が掲載されており、 現場実務者として学術分野での評価も確立しています。
東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ
株式会社まごのて
東京都江戸川区北葛西3-5-6
インボイス適格事業者登録番号:T1011701018023
宅地建物取引業:東京都知事(1) 109168
産業廃棄物収集運搬業:01300191644(株式会社MG)
孤独死・自殺・事故物件の特殊清掃について、現場の状況をそのままお話しください。対応可能かどうか、費用の目安も含めてご案内します。
事故物件の処分・リフォーム・再生について、宅建士として適正な選択肢をご提案します。売る・直す・貸すどの方向でも構いません、まずご相談ください。










