特殊清掃コラム

遺品整理
2026.08.07

孤独死後の遺品整理は何から始める?探す・残す・保留・処分の進め方

孤独死現場の遺品整理

孤独死があった部屋を前にすると、「特殊清掃と遺品整理は何が違うのか」「どちらを先に頼めばよいのか」が分かりにくくなります。

特殊清掃と遺品整理は、同じ現場で続けて行うことがありますが、目的は同じではありません。特殊清掃は室内や建物に残っている影響へ対応する工程、遺品整理は故人の物を探し、残す・返す・保留する・処分する判断を行う工程です。

また、「特殊清掃を全部終えてから遺品整理」と一律に決まるわけでもありません。室内へ入って家財を動かせる状態を整える初動対応を先に行い、その後に遺品整理・家財撤去を進め、物を動かしたことで初めて見えた床や壁際などを再確認する現場があります。

そして遺品整理で後から取り戻しにくいのは、処分費ではなく、捨てる前に確認できたはずの物と情報です。通帳、印鑑、保険関係書類、賃貸借契約書、保証契約書、登記識別情報等、現金、スマホ、車の鍵、写真や手紙は、その後の相続・保険・明け渡し・契約整理へつながる手掛かりになります。

遺品整理は、家財を空にする作業ではありません。処分する前に「誰が決めるか」「何を探すか」「何を保留するか」を決める作業です。

この記事では、特殊清掃と遺品整理の違いと順番を最初に整理したうえで、依頼・判断できる人の確認、重要品の探索、返却・保留・供養・処分、家財撤去、完了確認までを一つの流れで説明します。

この記事の結論

・特殊清掃と遺品整理は目的が違う別工程です。

・室内へ入りにくい状態なら、遺品整理より前に特殊清掃の初動対応を行うことがあります。

・特殊清掃をすべて終えてから遺品整理をするとは限りません。

・遺品整理・家財撤去後に、家具の下や床・壁際を再確認して追加処理を判断する場合があります。

・遺品整理では、処分より先に探す・残す・保留する物を決めます。

・同じ会社へ依頼しても、特殊清掃・遺品整理・家財撤去・原状回復は見積もりを分けて確認します。

目次

結論|遺品整理は処分より先に「誰が決める・何を探す」を決める

一番避けたいのは、「全部処分してください」という一言だけで作業を始めることです。

現場で家財を動かし始めると、財布の奥からカードが出る、古い封筒から保険会社の連絡先が出る、衣類のポケットから鍵が出る、押し入れの箱から写真や契約書が出ることがあります。処分した後では、その物が重要だったかを確認できません。

だから遺品整理は、「処分する物を決める」より先に、「処分してはいけない物のルール」を作ります。

孤独死部屋の遺品整理の注意点

最初に確認するのは誰が依頼・処分を決められるか|家族関係だけで作業を始めない

作業会社は、誰が相続人か、誰に処分権限があるかを法律上確定する立場ではありません。ただし、室内へ入り、家財を搬出・処分する以上、誰からの依頼で、誰が判断を行うのかは契約前に確認する必要があります。

契約前に確認したい立場
賃貸住宅か、持ち家か
依頼者は相続人か、別の立場か
相続人が複数いるか
相続放棄を検討している人がいるか
遺言書・遺言執行者・成年後見人等が関係していないか
誰が鍵を預け、処分・保留・返却を承認するか

民法では、相続人は原則として被相続人の財産に属した権利義務を承継し、相続人が複数いる場合の相続財産は共有に属するとされています。だからといって、現場の作業会社が「この人なら処分できる」と法律判断するものではありません。実際の処分権限や合意方法は個別事情によるため、関係が整理できていない場合は弁護士等へ確認してください。

参考: e-Gov法令検索「民法」

業者へ相談する前に決める7項目|全部決まっていなくても「止める条件」は決める

ご家族だけで、残す物と処分する物をすべて決めてから相談する必要はありません。むしろ現場を見ないと分からないこともあります。

ただし、業者へ「全部任せます」と渡す前に、少なくとも次の7項目を共有しておくと、作業中の判断がぶれにくくなります。

1.目的:退去、売却準備、相続手続き、実家じまいなど、何のための整理か
2.期限:管理会社の確認日、退去日、売却予定など
3.判断する人:発見品・保留品・追加作業を誰が承認するか
4.探す物:通帳、契約書、鍵、写真など具体的な品目
5.止める条件:遺言書らしき書類、金庫、現金等を見つけた場合など
6.保留ルール:判断できない物をどこへ分け、いつ確認するか
7.完了条件:どこまで空にし、何を報告・返却したら作業完了か

全部決められなくても構いません。分からない物が出たときに「勝手に捨てず、ここで止める」というルールだけは先に決めます。

特殊清掃と遺品整理は何が違う?目的・作業対象・完了条件で分けます

特殊清掃と遺品整理は、孤独死後の同じ部屋で続けて行うことがあるため、一つの作業に見えやすくなります。

しかし、両者の違いは「どちらの業者が行うか」ではなく、何を目的に、何を確認し、何をもって完了とするかです。

確認項目 特殊清掃 遺品整理
主な目的 室内や建物に残っている影響を確認し、必要な施工を行う 故人の物を確認し、探す・残す・返す・保留・処分を分ける
主に見るもの においの原因、害虫、床・壁際・下地、玄関や共用部への影響 通帳、印鑑、契約書、鍵、現金、写真、手紙、家財等
作業中の判断 どこまで施工するか、家財撤去後に何を再確認するか 何を見つけたら止めるか、誰へ返すか、判断できない物をどう保留するか
終わったことにならない例 家財が残っていて見えない場所まで「施工済み」とする 家財を全部搬出しただけで、探索品や保留品を確認していない
完了の確認 契約した施工範囲と、未確認・追加確認箇所を記録する 探索結果、発見品、保留品、処分範囲、鍵等を照合する

同じ会社が両方を行っても、同じ作業になるわけではありません。
特殊清掃で確認することと、遺品整理で依頼者の判断が必要になることを分けて記録します。

特殊清掃側の工程を詳しく確認する 特殊清掃とは?初期対応から原状回復までの4工程 初期対応、家財撤去・遺品整理、二次処理、原状回復を分け、どこまでが特殊清掃なのか整理しています。

特殊清掃と遺品整理はどちらが先?現場によって途中で工程が入れ替わります

「孤独死後は特殊清掃を先にして、その後に遺品整理をする」と説明されることがあります。

室内へそのまま入りにくい状態であれば、遺品整理より先に特殊清掃の初動対応が必要になることがあります。ただし、特殊清掃の全工程を終えてから遺品整理を始める、と一律に決まるわけではありません。

家財が残っていると、家具の下、床材の境目、壁際などを確認できないことがあります。その場合は、まず室内へ入って次の作業を判断できる状態を整え、その後に遺品整理・家財撤去を行い、物を動かした後でもう一度室内を確認します。

孤独死後の現場で考える一例
1. 特殊清掃の初動対応 におい・害虫等の影響、室内への経路、先に対応する必要がある場所を確認します。
2. 遺品整理・家財撤去 探す物、返す物、保留品、処分対象を分けながら家財を動かします。
3. 家財の下を再確認 作業前には見えなかった床、壁際、家具の裏などを確認します。
4. 必要な二次処理 家財撤去後に確認できた箇所へ、必要な洗浄・乾燥・消臭等を行います。
5. 必要なら原状回復へ 床・壁・下地等の復旧が必要かを、次の利用目的と合わせて判断します。

反対に、特殊清掃が必要な状態ではなく、故人の家財整理だけが必要な場合は、特殊清掃を挟まず遺品整理から進めることもあります。

つまり「特殊清掃か遺品整理か」の二択ではなく、今の現場で次へ進むために何が必要かで順番を決めます。

家財を動かす前の判断はこちら 孤独死があった部屋で家財撤去を先にしない理由 家財の搬出経路と先に確認する場所が重なる場合に、なぜ初動対応が必要になるのかを説明しています。

特殊清掃と遺品整理を同じ会社へ頼んでも、見積書は工程ごとに確認します

特殊清掃と遺品整理を同じ会社へまとめて相談すること自体に問題はありません。別々の会社を探す手間が減り、初動から家財整理まで同じ現場情報を引き継げる利点もあります。

ただし、契約や見積書まで「特殊清掃・遺品整理一式」だけにすると、何のためにいくらかかっているのか確認しにくくなります。

工程 何に対する費用か 確認したい完了条件
特殊清掃・初動対応 最初に確認・対応する箇所、室内や共用部への影響 次の作業へ進むために、どこまで対応する契約か
遺品整理 探索、仕分け、発見品記録、保留・返却の確認 何をどこまで探し、何を返却・保留したら完了か
家財撤去 分別、梱包、搬出、処分対象の家財量 どの部屋・どの家財まで搬出するか
二次処理 家財撤去後に見つかった原因箇所への追加対応 どこを再確認し、何を施工するか
原状回復 床・壁・下地・設備等の復旧 工事契約で決めた範囲まで復旧したか

「全部まとめて○万円」だけでは比較できません。
同じ会社へ依頼する場合でも、初動、探索・仕分け、家財撤去、家財撤去後の処理、原状回復のどこまでが含まれているかを確認します。

家財量が多いことで総額が上がっても、それをすべて「特殊清掃費」と考えると、他社との比較や追加作業の判断が難しくなります。

料金の内訳を詳しく確認する 特殊清掃の費用・料金相場|総額を見る前に内訳を確認 初動対応、家財撤去・遺品整理、消臭、原状回復など、特殊清掃で費用が分かれる理由を整理しています。

何を探す?|手続きの入口になる重要書類・鍵・デジタル機器を具体化する

「貴重品があれば残してください」だけでは、探索の基準として曖昧です。現金や貴金属だけでなく、その後の手続きへつながる物を探します。

探す物 何につながるか
通帳・キャッシュカード・金融機関の郵便物 相続財産、口座、引落しの確認
印鑑・印鑑登録関係 各種手続きの確認
保険証券・保険会社の郵便物 保険契約・連絡先の確認
賃貸借契約書・保証契約書 明け渡し、保証人、敷金、契約条件の確認
登記識別情報等・不動産関係書類 不動産の確認・相続手続き
年金・介護・医療・税金関係書類 行政・医療・税務手続きの手がかり
スマホ・PC・外付け記録媒体 ネット銀行、契約、連絡先、デジタル遺品の手がかり
車・バイク・金庫・貸倉庫等の鍵 別の財産・契約の確認
現金・貴金属・商品券等 財産として保留・返却
写真・手紙・アルバム ご家族が残したい物の確認

探索はどこから始める?|郵便物から家財撤去後の床まで順番を決める

探索は、家中の箱をやみくもに開ける作業ではありません。日常生活で重要な物が残りやすい場所から順番に確認します。

1.郵便物・封筒・書類棚・ファイル
2.財布・バッグ・衣類のポケット
3.机・引き出し・小物入れ・金庫周辺
4.仏壇・写真棚・アルバム周辺
5.押し入れ・段ボール・古い鞄・書類箱
6.家財を動かした後の床・家具の裏・隙間
遺品整理中に財布や貴重品を確認しているまごのてスタッフ
遺品整理中の探索例。財布・バッグ・衣類・小物入れなどを確認し、現金や貴重品、鍵、カード類を処分品へ混ぜないよう分けます。

見つけたら作業を止める物|遺言書らしき書類・現金・鍵・契約書は勝手に処分しない

遺品整理では、「見つけたら残す」だけでなく、見つけた時点でその周辺の作業を止めて確認する物を決めておきます。

停止・確認する物 現場での扱い
遺言書らしき書類・封印された書類 開封・処分を進めず、発見場所と状態を記録して報告
現金・通帳・印鑑・貴金属 処分品と分け、数量・状態を記録して保管
登記識別情報等・契約書・証券 書類として保留し、依頼者へ確認
金庫・施錠された箱 勝手に破壊せず、開錠・確認方法を承認してもらう
スマホ・PC・記録媒体 初期化・処分せず保留。アカウント確認は別手続きとして扱う
車・貸倉庫・別物件等の鍵 何の鍵か不明でも保留し、関連契約を確認

特に遺言書の内容・有効性、相続財産への法的な扱いは作業会社が判断する問題ではありません。裁判所は、公正証書遺言や法務局保管制度を利用した自筆証書遺言などを除き、遺言書の検認が必要となる場合があること、封印のある遺言書は家庭裁判所で相続人等の立会いの上で開封することを案内しています。遺言書らしき物を見つけたら、その場で処分・開封せず確認してください。

参考: 裁判所「遺言書の検認」

発見品は4区分|返却・一時保留・供養を検討・処分候補に分ける

区分 作業ルール
返却 現金、通帳、印鑑、重要書類、鍵、貴金属 発見品として記録し、引渡し方法を決める
一時保留 判断できない郵便物、契約書、写真、デジタル機器 保留箱へ集め、後からまとめて確認
供養を検討 仏壇、位牌、写真、人形、手紙 ご家族の意向を確認し、処分品と分ける
処分候補 不要と確認できた家具・家電・衣類・日用品 返却・保留品の確認後に搬出する

判断できない物は捨てない|「保留箱」と確認期限を決める

現場では、必要か不要かをその場で決められない物が必ず出ます。そこで「迷ったら捨てる」「迷ったら全部残す」のどちらかにすると、処分事故か、作業停止のどちらかが起きやすくなります。

判断できない物は保留箱へ集め、箱番号、内容、写真、確認する人、確認期限を決めます。これなら現場作業を進めながら、重要品を保護できます。

「必要そうなら残してください」は業者へ価値判断を丸投げする指示です。「この条件なら保留する」と決める方が、作業も確認も止まりにくくなります。

相続放棄を検討している場合|家賃や退去期限を理由に家財処分を急がない

相続放棄を検討している場合、家財の一括処分、売却、故人名義の預金・現金からの支払いなどを自己判断で進める前に、弁護士へ確認してください。

相続放棄は、原則として自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内に家庭裁判所へ申述する手続きです。期間内に財産状況を調べても判断できない場合には、熟慮期間を伸長する手続きもあります。

一方、におい・虫・共用部への影響などを抑えるために初動対応が必要なことがあります。財産を処分する作業と、建物への影響を抑える限定した初動を分けることが重要です。

参考: 裁判所「相続の放棄の申述」

遺品整理の費用|特殊清掃費・探索仕分け・家財撤去・保管配送を分ける

費用区分 何で変わるか
特殊清掃 室内に残った影響、原因箇所、床・壁・水回り、共用部への影響
探索・仕分け 探す品目、家財量、書類量、保留ルール、確認回数
家財撤去 家財量、搬出距離、階数、車両、分別・搬出条件
保管・配送・供養 保留品量、保管期間、配送先、品目、供養方法
原状回復 床・壁・設備等の復旧範囲

家財が多いと総額は上がりますが、それを「特殊清掃費が高い」と一括して見ると比較できません。特殊清掃費と家財撤去費の違いは 特殊清掃の費用相場 で詳しく整理しています。

大量の家財・ゴミ屋敷状態|探索・特殊清掃・搬出の順番を先に決める

家財や生活用品が大量に積み重なっている場合は、重要書類や小物が深く埋もれ、家財の下に床や水回りへの影響が隠れていることがあります。

この場合は、「全部出してから探す」のではなく、どの範囲を先に確認し、どこで特殊清掃が必要になり、どの段階で探索と搬出を進めるかを決めます。詳しくは ゴミ屋敷の遺品整理は何から始めるか で扱います。この記事では、大量家財の細かな作業工程までは広げません。

遠方で立ち会えない場合|鍵・停止条件・発見品・完了条件を先に決める

遠方依頼で重要なのは、作業中の写真を大量に送ることではありません。依頼者が判断する場面と、業者が勝手に進めず止まる条件を決めることです。

鍵の本数と保管、探す物、保留品、連絡がつかない場合の停止条件、追加作業の承認、発見品の返却、作業完了、施錠、鍵返却までを決めます。詳しくは 立ち会いなしの実家片付け・遺品整理 をご覧ください。

買取は探索と仕分けの後|「買取で処分費を相殺」を遺品整理の入口にしない

遺品整理の費用が気になると、「売れる物で作業費を相殺できます」という提案は魅力的に見えます。しかし、遺品整理と買取は目的が違います。

先に探索と仕分けを終え、返却・保留品を外した後で、売却する物だけを分けた方が判断しやすくなります。

整理と買取の分け方は 遺品整理と買取を同時に進めない理由 、訪問購入・押し買いへの対応は 遺品整理で「買取で安くなる」と言われたときの確認方法 で分けて解説します。

遺品整理業者を選ぶ|「何を捨てるか」より探索・保留・処分ルートを聞く

金額だけでなく、作業前に次の質問へ具体的に答えられるかを確認します。

指定した書類・鍵・貴重品を、どの範囲まで探すか
判断できない物を、どのように保留するか
現金・通帳・契約書等を見つけたとき、誰へどう報告するか
処分対象の家庭ごみを、どのルートで適正に処理するか
作業完了を何で確認するか

「全部任せてください」「貴重品が出たら残します」「買取分を作業費から引きます」という説明だけでは、探索・保留・処分のルールが分かりません。資格名や料金表示より、実際の作業手順を質問します。

説明が曖昧なら、ここを聞き直す
「貴重品」とは、具体的に何を探しますか
見つけたら、どの時点で誰へ報告しますか
判断できない書類や写真は、どこへ保留しますか
買取に回す前に、誰が売却を承認しますか
家庭ごみは、どの許可・委託ルートで搬出しますか

環境省は、家庭から出る廃家電や粗大ごみについて、市区町村の許可や委託を受けていない回収業者を利用しないよう案内しています。産業廃棄物処理業や古物商の許可だけで、家庭ごみを収集できるわけではありません。

業者選びを詳しく確認したい方は 遺品整理を安さで決めて後悔しないために をご覧ください。

参考: 環境省「廃棄物の処分に無許可の回収業者を利用しないでください」

遺品整理の完了条件|部屋を空にしただけで終わらせない

遺品整理の完了は、トラックが出発した時ではありません。作業前に決めた「探す・残す・保留・処分」がどうなったかを確認して完了にします。

完了時の確認 記録
指定した探索品 発見・未発見だけでなく、どこまで確認したかを記録
発見品 品目、写真、返却方法
保留品 保管場所、箱番号、確認期限
処分対象 契約対象範囲、未処理箇所
室内 作業前後写真、未確認箇所
本数、施錠、返却先、返却日
遺品整理の完了条件

まごのてが行う遺品整理|探索・家財撤去・特殊清掃を役割ごとに記録する

まごのては、遺品の法律上の所有者や相続関係を決める会社ではありません。現場では、依頼者から指定された探索品と保留条件を確認し、家財を動かしながら発見品を分け、必要に応じて特殊清掃・家財撤去・原状回復の工程を分離します。

まごのてが行うこと まごのてが最終判断しないこと
指定品の探索、発見品の記録 相続人・所有者・処分権限の法的確定
返却・保留・供養候補・処分候補の仕分け 遺言書の有効性や内容の法律判断
特殊清掃・家財撤去・原状回復の工程分離 相続放棄の可否や単純承認の判断
写真・リスト・作業報告・完了確認 相続人間の紛争や代理交渉

対応地域|東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城を中心に遺品整理へ対応

まごのては、東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城を通常対応地域としています。群馬・栃木・山梨は一部対応地域です。

一部地域は、家財量、建物条件、搬出導線、特殊清掃の有無、作業日数、保留品や配送の予定を確認して対応可否をご案内します。依頼者が遠方にお住まいでも、現場が対応地域内であれば立ち会い方法を含めて相談できます。

まごのての遺品整理対応地域

FAQ|孤独死後の遺品整理に関するよくある質問

Q. 孤独死後の遺品整理は、何から始めればよいですか?

A. 最初に家財を捨てるのではなく、誰が依頼・判断できる立場なのか、室内へ安全に入れる状態か、探す物は何かを整理します。入室が難しい場合は、建物や共用部への影響を抑えて次の判断ができる状態へ近づける初動対応を先に行うことがあります。

Q. 相続人が複数いる場合、1人の判断で家財を全部処分してよいですか?

A. 作業会社が相続関係や処分権限を最終判断することはできません。相続人が複数いる、遺言書らしき書類がある、相続放棄を検討しているなど権利関係が整理されていない場合は、処分範囲を決める前に関係者と弁護士等へ確認してください。

Q. 通帳や印鑑、保険証券、権利書などを探してもらえますか?

A. 相談できます。通帳、印鑑、保険関係書類、賃貸借契約書、保証契約書、登記識別情報等、現金、貴金属、スマホ、PC、車の鍵、写真や手紙など、探したい物を事前に具体化します。発見した物は処分品と混ぜず、記録して返却・保留へ分けます。

Q. 遺言書らしき物が見つかった場合はどうしますか?

A. その場で処分せず作業を止め、発見場所と状態を記録して依頼者へ報告します。封印のある自筆証書遺言など、取扱いに法律上の確認が必要な場合があります。作業会社が内容や有効性を判断せず、弁護士等へ確認してください。

Q. 相続放棄を考えていますが、遺品整理を依頼してもよいですか?

A. 家財の一括処分、売却、故人名義の預金や現金からの支払いなどを自己判断で進める前に、弁護士へ確認してください。一方、建物や共用部への影響を抑えるために初動対応が必要な場合は、財産処分と限定した初動を分け、施工前後を記録します。

Q. 遠方で立ち会えなくても遺品整理できますか?

A. 可能な場合があります。鍵の預かり方、探す物、残す物、保留品、作業を止める条件、追加作業の承認方法、発見品の報告、完了条件、鍵返却までを事前に記録しておくことが重要です。

Q. 遺品の買取と片付けは同時に頼んだ方が安くなりますか?

A. 先に探索と仕分けを終え、その後に買取対象を分ける方が判断しやすくなります。遺品整理と買取は目的が異なり、処分費との相殺だけで価値を判断すると、残したかった品や専門査定が必要な品まで動く可能性があります。

Q. 遺品整理は、部屋が空になれば完了ですか?

A. 部屋を空にするだけではなく、探す物の確認、発見品の返却、保留品の扱い、処分対象、未確認箇所、作業前後写真、鍵や完了確認まで整理しておくことが大切です。何をもって完了とするかを契約前に決めてください。

まとめ|遺品整理は「全部捨てる」の前に判断ルールを作る

孤独死後の遺品整理で、最初に決めるのはトラックの台数でも処分費でもありません。

誰が判断するか、室内へ入れる状態か、何を探すか、何を見つけたら止めるか、判断できない物をどう保留するかを先に決めます。

「探す → 残す・返す → 保留する → 処分を決める」の順番を守ることで、遺品整理は単なる家財撤去ではなく、その後の手続きへつなぐ作業になります。

大量家財、遠方依頼、業者選び、買取分離、訪問購入など、状況ごとに判断が変わる論点は、それぞれの関連記事で詳しく確認できます。

法令・公式資料の確認日:2026年8月7日。相続、相続放棄、家財の所有・処分権限は個別事情によって異なります。権利関係が整理されていない場合は、家財を処分する前に弁護士等へご確認ください。

何を残すか決まっていない段階から相談できます

「通帳があるかもしれない」「契約書を探したい」「写真だけは残したい」という段階でも構いません。室内へ入れる状態か、特殊清掃を先に行う必要があるか、探す物、保留する物、家財撤去の範囲を順番に整理します。

※ご遺族が無理に室内へ入る必要はありません。現場写真がなくても、物件、発見からの日数、管理会社からの連絡、探したい物、相続放棄を検討しているかなど、分かる範囲で相談できます。正式な現地見積もりは有料です。内容と費用は訪問前にご案内します。

記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や現場指導に注力しています。
孤独死・自殺・ゴミ屋敷・事故物件など、他社が断るような現場でも創業以来施工不能となった現場は一つもありません。

宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士の資格((東京)第277343号)を保有しており、清掃・消臭の技術判断と「どう再生すれば資産価値を回復できるか」の不動産判断を同時に行える点が他の特殊清掃業者との最大の違いです。

日本在宅医学会・高齢者虐待防止学会での登壇実績、各行政区のゴミ屋敷条例意見交換会への出席など学術・行政の両面から現場の専門家としての地位を確立しています。

東邦大学保健衛生学部・岸恵美子教授(セルフネグレクト・ ゴミ屋敷研究の第一人者)と、現場データの共同研究を継続。 複数の学術論文に共同執筆者として名前が掲載されており、 現場実務者として学術分野での評価も確立しています。

東洋経済:ゴミ屋敷に商機を見出した男の波乱万丈人生
理念と経営:逆境の時ほど爪を研げ

株式会社まごのて
東京都江戸川区北葛西3-5-6
インボイス適格事業者登録番号:T1011701018023
宅地建物取引業:東京都知事(1) 109168
産業廃棄物収集運搬業:01300191644(株式会社MG)
宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士 創業15年・施工不能ゼロ 学術登壇実績あり
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孤独死・自殺・事故物件の特殊清掃について、現場の状況をそのままお話しください。対応可能かどうか、費用の目安も含めてご案内します。


事故物件の処分・リフォーム・再生について、宅建士として適正な選択肢をご提案します。売る・直す・貸すどの方向でも構いません、まずご相談ください。