ゴミ屋敷片付けコラム

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2024.03.13

ゴミ屋敷の片付け激安料金≪4980円≫を本当か嘘か検証してみます

ゴミ屋敷の片付け激安料金≪4980円≫を本当か嘘か検証してみます
ゴミ屋敷の片付けや不用品回収の業者界隈はネット上の価格競争が顕著になっています。ネット上と書いてるのは文字通りネット上であって実態は相変わらず超高額請求が横行しています。

現在ネット上で確認できる激安お片付け料金を見ますと、4980円、6800円、7800円、8800円あたりの文字が目立ち一応軽トラック一台分のゴミや不用品を回収するということになっています。

本当にそのような激安料金で対応できるのかを様々な角度で検証するとともに、嘘だった場合どのように対処すべきかをお伝えしたいと思います。私はことあるごとにこのような啓発記事を書いていますが、騙される人が後を絶ちません、本記事も定額制や業界最安値のゴミ屋敷や不用品回収業者は100%詐欺のリレー記事となっており激安料金を表記してる内容についての検証記事です。
 
表面上業界最安値の片付け業者
<人件費も出ない>いったい誰が働いているのだ?
昨今各方面で賃上げが叫ばれており春闘では約5.8%の賃上げを勝ち取ったという報道をご存じの方も多いと思います。働く者にとってどれだけの給料がもらえるのかは一大事で、これは業界関わらずどこも同じです。

大前提として覚えておいてほしい公式があります。仮に月収30万円の社員にかかる会社経費はいくらかご存じでしょうか?約47万円かかります。社保や厚生年金の負担分やその他目に見えるはっきりしたものだけ計上しても月額47万円で日あたりで2.1万円です。

つまり人が動けば原価として2.1万円かかるということです。では例えば軽トラ1台分のゴミ回収は1名で1日当たり何件回れるでしょうか?経験則だとよほど好条件が重なっても3件が精いっぱいです。

つまり1件当たりの作業費(人件費)は約7千円となります。好条件が重なった場合ですから2件だと1万円強ですから広告で4980円や8800円では人件費も出ない金額であることがわかります。人件費部分だけで考えても嘘であることは容易に判断でき誇大広告も甚だしいと言わざるを得ないのです。
 

モラルの低下がお片付け料金に反映される構図

私たちの仕事は一般の人が対象で、それこそ様々な人を相手にする商売です。確かにゴミ屋敷のお片付けや不用品回収はそれなりにお金がかかるものです。特にゴミ屋敷のお片付けは驚く人が多く高額であることは否めません。

だからこそ安さを求め、あっちこっちの安そうな片付け業者を探すのだと思うのですが、そのあたりの心理を突いて様々な仕掛けを施すモラルの低い業者が大量に沸いてることが格安の嘘表記となって表れています。

ゴミ屋敷の片付け業者でも不用品回収業者でも初めて使う人がほとんどですから料金相場など知りません、ネットで調べると数千円と書いてることが多くあたかもその金額が相場であると錯覚してしまう。結果安さが正義のような風潮が出来上がり、私たちのように正論を書き真実を伝えていても埋もれてしまっています。

その結果お客様側のモラルも低下してしまい、労働基準法違反や不法投棄があったとしてもそれは業者の責任であって一般ユーザーは関係ないとSNSなどで発信する始末。安さを求めることは悪いことではありませんが、法令違反前提とわかるようなものであっても自身の目の前の利益を守るためなら致し方ないという考えは捨てていただくのが良いと考えます。

冒頭でも書いたように人件費も出ないような料金を設定し公開する、結果的にお客様を騙すか法令違反をしてまでやる業者が優良業者と認識されるような構図はけっして良くありません。
 
不法投棄をする片付け業者

正規のゴミ処理代は軽トラ1台1.4万円~2万円が原価

上記で人件費のことを書きましたがゴミ屋敷のお片付けや不用品回収で最も経費がかかるのはゴミ処理代です。私たちのような業者は自治体運営のゴミ処理場を使えませんので民間処分場を使うことになり、その処理料金は年々上がっており東京近辺の処理場だと1Kgあたり70円前後の原価がかかります。つまり軽トラックだと300Kg積めますので200Kgから300Kgの廃棄物処理費は1.4万円~2万円原価でかかるのです。

もし2トントラック1台分1tのゴミを2名で片付けた場合の原価は4.2万円(作業費)5.6万円の合計は約10万円弱となりよく見かける2トントラック1台定額パック5万円~7万円でも全然原価にすらならないということがお分かりだと思います。

ただしゴミ処理を正規の方法でしていない、不正な第三国輸出などをしてる場合は大きく下がるのがゴミ処理費ですので、不正処理や不法投棄で利益を上げる手法は今もあります。
 

禁断のゴミ屋敷片付け業者の原価と利益を公開

上記を読んでいただければゴミ屋敷片付け業者のおおよその「原価」が理解できたと思います。まだトラック経費については触れていませんが料金全体の構成比も低いので省きます。

原価が分かったところで利益についてお話しします。原価と原価に対する売価を公開するのはご法度であり禁じ手ですが敢えて公開します。

簡単で分かりやすく上記でも示した軽トラック1台分のゴミ回収だった場合で計算します。先ほどの公式に当てはめると作業者1名1万円、ゴミ処理費1.4万円だと原価は2.4万円です。原価が2.4万円だった場合売価はいくらが適切かというお話です。
 
特殊清掃業者の利益

まごのてでは平均粗利率を45%と設定

各産業別の利益率を現したもので当然特殊清掃業というものはありませんので、まごのてでは専門技術サービス59.4%生活関連サービス38%サービス業全般の41.4%の平均を取り45%を粗利率と設定しています。

つまり上記の軽トラック1台分のゴミ回収で原価が2.4万円だった場合3.5万円付近がサービス提供料金となります。45%も利益をとるなんて暴利だ!という人もいるのですが、この数字はあくまでも粗利であって、粗利の中から事務所経費や営業経費その他を支出するのですから暴利でもなんでもありません。単純計算で売上1000万円に対し450万円が粗利、その中から事務所経費や経営者給与、賞与の引当金などを支出すると考えた場合暴利でもなんでもなく健全な経営には不可欠な設定と考えることができるのです。
 

粗利設定は事業規模によって変わります

誤解があるといけませんので補足しておきます。粗利の設定は事業の規模によって変わります。例えば個人営業で事務所はなく自宅兼、トラックも所有しておらず必要に応じてレンタカーという業者であれば原価も低いし、自身の給料分だけ儲ければ良いというのであればもっと低く設定できます。

先ほどから例に出す軽トラ1台のゴミ回収でも、人件費=自分の取り分と考えれば粗利のことを考える必要はありません、ゴミの処分費とトラックのレンタル代で仮に2万円かかるのであれば+数千円で2件やって自分の日当1.5万円稼げれば良いという場合もあるはずで、それであれば確かに格安なお片付けは可能です。※技術面についてはここでは考慮していません。

私がいつも言うのは自称年間数千件も実績がある業者なら絶対人は雇用してるはずですし、事業規模も大きいのですから経費も大きいはずですのでそれなりの粗利を確保しなければ秒で潰れます、つまりこうやってひとつずつ検証すればするほど矛盾が出るのです。

キチンと利益を出し従業員にキチンと給与を払い、事務所経費や運営費をしっかり稼ぐ必要があるのに『赤字ギリギリでやります!』なんて無責任なことは本来書けるはずがないのです。

集客用の見せかけの料金に騙されてはいけません!

ゴミ屋敷の片付けや不用品回収で4980円、6800円、7800円、8800円と書いて広告をガンガン回せば人目に付きますし、興味も惹きますからCV(お問合せ数)も増加するので何件かは受注に至ります。

見積もりをしてもらって10万円や20万円と提示されても元に書いてあった数千円は記憶の彼方に消え去りお願いしますとなってる例はかなりあると見ています。この手の業者は結果的にお客様が納得してる料金なんだからと言いますが本当に納得してるのかは甚だ疑問です。

そもそもこのような小手先のテクニックを使ってるような業者を信用してしまう良い人ですから、騙されたという感覚もないのかもしれませんが明らかに騙しですし、姑息な手段を使って集客してる片付け業者にまともな作業ができるとは到底思えません
 
無形サービスの料金は根拠が大事
表面上の料金より料金設定の理由が大事
お片付けや清掃は形のない無形サービスですから定価というものは存在しません。それゆえに示した料金には根拠が必要だと思いませんか?

まごのてのゴミ屋敷の片付けの場合の作業費は2.5万円~3万円と設定しています。なぜそんな料金になるかと言えばまごのての清掃スタッフはすべて正社員ですから1日あたり2.1万円の原価がかかります、だから2.5万円~3万円なんですというエビデンスが必要なのです。

なぜ軽トラック1台分のゴミ回収料金が8,800円なのか書いてる業者ホームページありますか?安いー安いーと夢グループの愛人みたいなフレーズは山盛りですが根拠までは示されていません。お客様側でもそのあたりの見極めは必要でどうしてこの料金なのかは考える必要はあり、理由付けが不明瞭であれば絶対に警戒しなければいけないのです。

今3月の半ばですが残念ながら高額請求被害や作業上の不備で悲しい思いをしている方がたくさん居るようです、ホームページからは業者の中身や作業質までは推し量れないとは思いますが少なくとも常識外れの料金で釣るような業者は仕事もまともでないと思ったほうが無難だと思います。
 
記事執筆:

株式会社まごのて 代表取締役
佐々木久史

主に特殊清掃技術の開発や指導に注力しています。まごのては宅地建物取引業の免許を受けており私は専任の宅建士です、また賃管士資格を保有しており不動産取引関係には精通しています。 

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